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【海外発!Breaking News】ホラーゲームの怖すぎるキャラクター、子どもへの悪影響を警察が注意喚起する事態に(英)<動画あり>

TechinsightJapan 2022年4月6日 4時0分

昨年10月にリリースされたホラーゲームの実況動画がYouTubeなどで配信され、多くの人気を集めている。しかしあまりに怖すぎるキャラクターが登場するため「子どもたちに悪影響を及ぼしかねない」とイギリスの警察が判断し、保護者らに注意喚起する事態に発展しているという。『LADbible』などが伝えた。

問題になっているのは、2021年10月12日にリリースされたホラーゲーム「POPPY PLAYTIME」だ。このゲームは廃工場が舞台で、人間に恨みを持ったぬいぐるみなどのおもちゃに捕まらないように謎を解いていくストーリーだ。

作中に登場するキャラクター“ハギー・ワギー(Huggy Wuggy)”はプレーヤーに襲いかかるぬいぐるみの1つで、フワフワとした青い毛並みと異様に長い手足を持ち、顔にはクリっとした大きな目があり真っ赤な唇でにっこりと笑っている。どこか不気味さがあるものの、クマがモデルとなったぬいぐるみのようで愛くるしさも感じる顔つきだ。

しかし一度見つかってしまうと、ハギー・ワギーは大きな口を開けて気味の悪い笑顔を見せながらプレーヤーを追いかける。口の中にはサメの歯のような尖った歯がぎっしりと詰まっており、捕まえるとプレーヤーを殺してしまうというホラーゲームらしい恐ろしい設定となっている。

YouTubeやTikTokなどではハギー・ワギーの恐怖の動画が多数公開されており、特に年齢制限などはないため誰でも閲覧することができる。イギリス南西部のドーセットでは特にこの動画が流行っているようで、5歳ほどの幼い子どもたちも閲覧しているという。この動画の影響で子どもたちは遊び場でカミソリのような歯を持つハギー・ワギーの真似をしていることもあり、悪影響を危惧したドーセット警察が声明を発表し保護者に注意喚起した。

「YouTubeではこのゲームの他にハギー・ワギーに関する歌の動画があり、楽曲の歌詞には“君がこの世を去るまで永遠に君をハグするよ”などの歌詞が含まれています。」

同警察でサイバー保護を担当するクリス・コンロイさん(Chris Conroy)は、地元メディア『Dorset Live』にこう語っている。

「鋭い歯を持つクマのようなキャラクターの非常に生々しい描写がある動画や歌が、YouTubeやTikTokに出回っています。わざと怖がらせるような表現がされており、子どもには見せたくないような内容となっています。」

YouTubeでは「YouTube Kids」というアプリを配信しており、これは子ども向けの動画のみを閲覧することができるようにフィルターがかかっている。しかしこのフィルターは自動であり、ハギー・ワギーの動画は一見すると問題の無い動画に見えるためYouTube Kidsでも閲覧できてしまうそうだ。

クリスさんは「残念なことにこうした動画は見逃されてしまうこともあるので、子どもたちがしていることに注意を払い、YouTube Kidsを信頼し過ぎていないように確認することが大切です」と保護者に注意を促した。

またダービーのエトウォールに住む2児の母親であるリア・ファーンさん(Rhia Fearn、35)は、5歳の息子であるハリソン君(Harrison)が知らない間にハギー・ワギー楽しんでいることを知りショックを受けたという。

「数週間前からハリソンがハギー・ワギーについて話し始めました。名前からして良いキャラクターなのだと思い込んでいたのですが、ハリソンに聞いてみると『ハギー・ワギーは悪い奴で、人を殺すんだ』と答えていました。学校の子たちが話題にしていて、ハリソンの友達もその動画を見ていたそうです。ハギー・ワギーについてさらに聞いてみると『ハギー・ワギーは出会った人をみんな殺してしまうんだ。悪い奴で、とても意地悪なんだよ』と言われました。」

「ハギー・ワギーが親である私の目を盗み、息子の心に入り込んでいたなんてとても恐ろしいです。今になって息子の話によく耳を傾けず、このキャラクターの暴力性に気付けなかった自分を本当に愚かだと思います。」



この件は小学校でも問題視されており、英ケント州ウォルマーにある小学校「Deal Parochial Church of England Primary School」のジャスティン・ブラウン校長(Justine Brown)は「子どもたちが遊び場でゲームを真似してハグしたり、不快な言葉を囁き合っているのを見かけました。本来ハグは優しく愛のあるものとして捉えられるべきです。ハギー・ワギーの動画はその可愛らしい名前からセキュリティを通過してしまうこともあるので、お子様がご覧になるものにはくれぐれもご注意ください」と保護者に呼びかけた。

ゲームの開発者は対象年齢を8歳以上としているが、公式には年齢制限が設けられていない。ネット上でも「子どもたちが危険な動画に晒されていることに多くの保護者が気付いていないのが恐ろしい」「子どもたちの間でこのキャラクターは話題となっており、互いに動画を見せ合っているよ。ちょっとしたブームになっているね」「このキャラクターは本当に邪悪で正直に言って恐ろしいので、非常に心配です」など懸念の声があがっている。



画像は『LADbible 2022年4月2日付「Police Issue Warning To Parents About Disturbing Huggy Wuggy Video」(Credit: YouTube/Toxic)(Credit: YouTube/Markiplier)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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