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【海外発!Breaking News】保安検査に数時間待ちの列 スーツケースが散乱し大混乱の英マンチェスター空港<動画あり>

TechinsightJapan 2022年4月15日 21時0分

英マンチェスター空港では今月に入ってから搭乗者のチェックインや保安検査に行列が発生し、飛行機に乗り遅れる人が出たり、バゲージクレームではスーツケースが散乱するなど大変な状況となっている。利用者らは「このような事態は受け入れ難い」と空港の対応を非難しているという。『LADbible』などが伝えた。

イギリス国内で3番目に大きな空港であるマンチェスター空港では、今月17日のイースター(復活祭)に向けて帰省や旅行のため多くの利用者が訪れている。しかし同空港では新型コロナウイルス感染などによる欠勤者が増加したことでスタッフ不足が深刻化しており、殺到する利用者に対応しきれずチェックインカウンターや保安検査場には長蛇の列が発生している。イギリス国内の他の空港でも同様にスタッフ不足や行列が見られるが、マンチェスター空港の混雑具合が特にひどく多くのメディアに取り上げられた。

今月2日に同空港を利用したアリソン・アンウィンさん(Alison Unwin、60)は、バゲージクレームで自分の荷物を回収するのに2時間以上も待つ羽目になったという。

「これは本当に受け入れ難いことです。スーツケースがそこら中にあり、昨日の日付が書かれたタグが付いたものもありましたね。その気になれば盗むこともできる状態でしたよ。スーツケースの他にもベビーカーやチャイルドシート、ゴルフクラブなども昨日から放置されていて、その荷物に関して責任を持って管理している人はいませんでした。」

他にもチェックイン手続きのため3~4時間も待たされて搭乗時間に間に合わず、飛行機に乗れなかった人も出た。空港では人手不足ながらもスタッフらが懸命に仕事をこなしているが対応しきれず、利用者とスタッフが涙している姿も目撃されたという。

保安検査場の様子を映した動画には、カウンターの周囲を大勢の人が取り囲んでおり、我先にとチェックを受けたい人の荷物が山積みになっていた。カウンターの中には見える限りで2人しかスタッフがおらず、明らかに人手が足りていない。カウンターの周囲だけでもその混雑ぶりがうかがえるが、さらにその後ろには保安検査を受ける人々がいくつもの行列を成して待機していた。

同地区のパット・カーニー評議員(Pat Karney)は、マンチェスター空港の混乱した状況について「昨年は7万人だったのに対して、今年2月には200万人が同空港を利用しており、この状況であれば利用者が激増することは目に見えていたはずです。これはマネジメントの失敗によるものでしょう」と利用者の増加を過小評価していた空港の対応を非難した。

こうした空港内の状況を捉えた動画がTwitterなどで公開されると、「ひどすぎる状況に驚きだよ」「一度空港を閉鎖した方がいいんじゃないかな?」「せっかくのホリデーなのにこれだけでストレスだね」などの声があがった。また実際に同空港を訪れた人から「人が倒れ、割り込みや喧嘩が発生していた」「朝4時半でもこんな状況だったよ」など現場の状況をシェアするツイートも見受けられた。



マンチェスター空港グループのケン・オトゥール副社長(Ken O’Toole)は「これからの4~6週間は我々にとっても厳しい状況が続き、利用者は60~90分も列に並んで待つことになるでしょう。イースターホリデー中はさらに待ち時間が長くなることを覚悟し、3時間前には空港に到着するようにしてください」と呼びかけた。また同空港は「お客様にはご迷惑をおかけして申し訳ございません」と謝罪声明を公表した。

なお現在、新規採用されたスタッフ約220名が研修を受けており、今後数週間で勤務を開始する予定になっているという。

@manairport you are an absolute disgrace! It was dangerous today, people will get hurt if you do not improve things @BBCNews pic.twitter.com/ZDee9KqTsP— Jane Gilham (@GilhamJane) April 1, 2022

画像は『LADbible 2022年4月4日付「UK Airport In Chaos As Passengers Dump Luggage After ‘Management Failure’」(Credit: MEN Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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