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【海外発!Breaking News】「赤い斑点から手足指切断へ」急速に進行する髄膜炎の1歳男児、母親が「病気の恐ろしさを知って」と訴え(英)

TechinsightJapan 2022年5月8日 23時30分

前日まで元気に遊んでいた1歳男児の体に翌朝、小さな赤い斑点が現れた。それはすぐに全身に広がると青紫に色を変え、男児は高熱を出して生死の境をさまよった。先月半ばに細菌性髄膜炎を発症した男児の母親が『The Mirror』のインタビューに応じ、「病気について知ってもらい、素早く行動して欲しい」と訴えた。

英ランカシャーのバーンリーに住む4児の母ゾーイ・ ウワーンさん(Zoe Walne、37)は先月17日朝、1歳5か月の息子テディ君(Teddie)の額に小さな赤い斑点があることに気付いた。

ゾーイさんはその日、パートナーのダンカン・スチュワートさん(Duncan Stewart、39)を家に残し、テディ君を連れて母とウォーキングをする予定で家を出たものの、車で母の家に到着する頃には発疹が腹部にも広がり始めた。

発疹の原因が全く分からなかったゾーイさんは国民保健サービス(NHS)のホットライン「111」に電話、「2時間後に医師が電話するので目を離さないで下さい」と指示された。しかしテディ君の首にできた発疹は45分も経たないうちに青紫色に変わり、緊急通報すると数分のうちに救急車が到着した。

救急隊員が疑ったのは髄膜炎で、テディ君は抗生剤を投与され、ランカシャーにあるロイヤル・ブラックバーン病院に搬送された。

髄膜炎とは、ウイルスや細菌が血液の中に入り、それが脳を包む髄膜について炎症を起こす病気で、重症化すると敗血症などに罹り一刻を争う。テディ君が病院に到着する頃には赤い斑点が濃い紫色に変わり、ゾーイさんは医師に「これは典型的な髄膜炎の症状です」と告げられた。

ゾーイさんは当時のことをこのように振り返る。

「病院に到着すると大勢の医師がテディを囲み処置をしていました。私はすぐにダンカンを呼ぶように言われ、急に怖くなりました。」

「医師には『決して心地よいものではありませんが』と前置きされると、テディの脛骨にドリルで穴を開けること、痛み止めが効くのを待っている時間がないことを告げられました。しばらくして鼻や口から血を出し始めたテディを見て、私は恐怖感に襲われました。」

テディ君は細菌が原因である「細菌性髄膜炎」と炎症が全身に広がり重症化すると命に危険が及ぶ「敗血症」と診断され、ロイヤル・マンチェスター・チルドレンズ病院に転院した。集中治療室では生命維持装置に繋がれて薬による昏睡状態に置かれ、高熱と感染症の治療が続けられた。

そして7日後、テディ君には自発呼吸や回復の兆しがみられるようになり、ゾーイさんは命だけでも取り留めることができたことを感謝したという。

しかしながらテディ君の手足の指は壊死しており、今後は手指先5本と足指5本の切断手術が予定されている。また体の一部に十分な酸素や血液が供給されなかったことで脳に障害が発生していないか検査中で、形成外科医が体にできた水ぶくれの治療を続けている。



ゾーイさんは医師に「容体が急変したあの日、医師から電話があるまで待機していたらテディ君の命はなかったでしょう。あなたが息子さんの命を救ったのですよ」と言われたそうで、「私たちは息子がこうして生きていることを心から感謝しています。あの時、自分の直感を信じて行動して本当に良かった」と胸のうちを明かすと、最後にこんなメッセージを残した。

「前日まで元気に走り回っていたテディが、短い間にこんな状態にまで追い込まれてしまいました。医師からは『感染原因は分からない。キスや他の人の咳などあらゆる可能性が考えられる』と言われていますが、これほど怖いことはありません。この病気がいかに早く進行し、いかに恐ろしいものか、多くの人にシェアしてもらいたいのです。」



なおゾーイさんとダンカンさんはつきっきりでテディ君の看病にあたっており、ゾーイさんの男きょうだいがクラウドファンディングサイト『GoFundMe』で治療費などの寄付を募っている。

画像は『The Mirror 2022年5月7日付「EXCLUSIVE: Mum’s warning as boy loses fingers and toes after waking up with horror rash」(Image: Duncan Stewart)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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