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【エンタがビタミン♪】広瀬すず「なんとなく姉の後ろを付いて…」で女優スタート 今も「いくらやってもあまり満足しない」

TechinsightJapan 2022年5月9日 18時13分

映画『流浪の月』(5月13日公開)のフレッシャーズ試写会が8日に都内にて開催され、W主演を務めた広瀬すず(23)と松坂桃李(33)が登壇した。会場には今春新社会人となったばかりのフレッシャーズ52名がスーツ姿で来場、同作鑑賞後に広瀬と松坂に直接質問してアドバイスをもらった。

たった今、映画『流浪の月』を観終えたばかりの新社会人52名の前に登場した広瀬すずと松坂桃李。新社会人と年齢の近い広瀬は「同世代の皆さんにこの作品がどう映って、どう届いたのかすごく気になります」と述べ、松坂は「上映後ということもあって『あ、こういう空気なんだ』と今ひしひしと感じております」と新社会人の反応を味わっていた。



新たなスタートを切って期待と不安に胸を膨らませている新社会人から広瀬と松坂が質問を受けたが、広瀬と同い年のある女性から「なんで女優や俳優の仕事をやっているんだろうと立ち止まったり悩んだりした瞬間はありますか?」との質問が。すると広瀬は「すごく言い方悪いんですけど…」と断ってから、「すごくこのお仕事をしたくてしたくて…っていうよりも、姉が先にやっていて“なんとなくお姉ちゃんの後ろを付いていった”みたいな感覚の方が私の中ではすごい強かった」と姉で女優の広瀬アリスの影響に言及した。そのため「いつ辞められるのかな?」と内心思っていたそうで、「大人の人たちに囲まれて、楽しいのはファッションだけ」と当時を回顧。



しかし「どうしても負けることが悔しくて」という広瀬は、「“好き”とかよりも“悔しい”が私はずっと(心に)あったタイプだったので、好きかどうかは別として、とりあえず今これは悔しいから、中途半端すぎるから、絶対やってやろうとすごい思ってました」と振り返った。「とりあえず勝つまで、自分がちょっとでも満足するまで」とやり続けていたところ、「気づいたら好きになっていたりとか、もうこれしかないというか」と心境が変化。「悔しい(という気持ち)は相変わらずあるんですけど、“悔しい”よりも“大切にしたい”という思考に変わった」と現在では大事に思う気持ちが強くなったという。そして「今はそれでいいのかな」と笑った。



同作は2020年本屋大賞を受賞した作家・凪良ゆうによる小説が原作。10歳の時に誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗(かない さらさ)を広瀬が、その事件の“誘拐犯”とされた当時19歳の青年・佐伯文(さえき ふみ)を松坂が演じる。2人の稀有で繊細な関係性を『フラガール』『悪人』『怒り』などで知られる李相日監督が描き出すが、李監督は一切妥協せず高レベルな演技を求めるという。2021年11月14日放送の『情熱大陸』(MBS・TBS系)では、同作の撮影で広瀬が同じシーンを試行錯誤しながら20テイク以上重ねたり、どこか儚いシルエットの役作りのため広瀬が大好物のラーメンを4か月間断ってトレーニングに励んだりしている様子が放送された。

質問に答える中で女優業は「いくらやってもあんまり満足しない」とも口にした広瀬すず。以前は悔しさをバネに、今では「大切にしたい」という気持ちに加えて、少しでも満足感を得ようというひたむきさがモチベーションになっているようだ。



(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

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