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【海外発!Breaking News】排水溝に落ちたカモの赤ちゃん、消防隊員の協力により2時間後に救出される(英)

TechinsightJapan 2022年5月16日 6時0分

今月5日、イギリスで排水溝に落ちてしまったカモの赤ちゃんが地元の消防隊員らによって救出された。排水溝の蓋の上を歩く母ガモを追いかけていた子ガモたちは格子をすり抜けて下に落ちてしまい、その様子を目撃していた通行人が動物保護団体に連絡し助けを求めた。2時間に及ぶ作業の末、無事に助け出された5羽の子ガモたちは野生動物保護団体に送られた後、ある程度成長してから自然にかえす予定だという。『BBC』『Metro』などが伝えている。

英ウェールズのポンティプリッドで5月5日、排水溝に落ちた5羽のカモの赤ちゃんが地元の消防隊員らによって救出された。

生後1週間ほどと思われる子ガモたちはこの日、母ガモの後についてラントリサント・ロード(Llantrisant Road)を歩いていた。無事に道路を横断した親子だったが、排水溝の蓋の上を通って縁石に上った母ガモを追いかけていた子ガモたちは格子をすり抜けて下に落ちてしまったのだ。

偶然にも近くを通りかかった運転手がその様子を目撃しており、動物保護団体「RSPCA(The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals、英国王立動物虐待防止協会)」に通報し助けを求めたという。

そして現場に駆けつけたRSPCAのソフィー・ダニエルズ検査官(Sophie Daniels)と地元の消防隊員の協力のもと、道路の片側を通行止めにして救出作業が始まった。

最初はなかなか外に出てこなかった5羽の子ガモたちだったが、隊員らが携帯電話でカモの鳴き声を流して聞かせたところ、2時間後にようやく外に出てきたという。

ダニエルズ検査官は当時の状況をこう振り返った。

「このような救出作業は時間がかかるので根気が必要です。なぜなら子ガモは排水溝に接続するパイプに入り込んで姿を消してしまうことがあるからです。実際に子ガモはしばらく外に出てきませんでした。そこで私たちの手が届く場所に呼び戻そうと、携帯電話でカモの鳴き声を再生したのです。救出には2時間ほどかかりましたが、消防隊員は必ず子ガモたちを助け出すと決めていました。彼らのサポートは素晴らしいもので、現場で交通整理も行ってくれて本当に助かりました。」

「子ガモたちが姿を現した時は本当にうれしくて、みんなで喜びました。羽毛が少し乱れた状態でしたが、5羽すべてが無傷で救出されました。今回の出来事を通じて動物愛護のために私たちができることをまたひとつ思い出させてくれました。いつもながら、私たちが助けを求めた時にはいつも協力してくれる消防隊員の思いやりと配慮には大変感謝しています。」



5羽の子ガモたちは今後、RSPCAの保護下に置かれたのち地元の野生動物保護団体に送られ、ある程度成長してから自然界に放たれる予定という。

なお今回のニュースには、世間から次のような温かいコメントが寄せられた。

「なんて素晴らしいの! この子たちがみんな元気に育ちますように。」
「助けてもらえてよかった。RSPCAと消防隊のみなさん、ありがとう。お疲れ様。」
「なんて可愛い子ガモたちでしょう。動物を虐待する人もいるけれど、素晴らしい組織のおかげで救える命もある。」

画像は『Metro 2022年5月7日付「Ducklings rescued from storm drain after officers lure them out with duck noises」(Picture: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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