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【海外発!Breaking News】13年前の虫刺されがきっかけで稀な皮膚疾患を患う女性、脚切断の可能性も(英)

TechinsightJapan 2022年5月31日 6時0分

イギリス在住のある女性は、13年前の虫刺されがきっかけで稀な皮膚疾患「壊疽性膿皮症」を患っている。その多くは原因不明で発症するが、なかにはケガや虫刺されにより自己免疫が働くことで炎症が悪化したり慢性化することがあるという。痛みを伴うその病に13年間苦しみ続けている女性はこのほど敗血症を引き起こし、医師から「脚を切断する必要があるかも知れない」と告げられた。『Metro』『The Daily Star』などが伝えている。

英エセックス州バジルドンに暮らすジョルジャ・オースティンさん(Jorja Austin、40)は、稀な皮膚疾患の「壊疽性膿皮症」を患っている。

それは痛みを伴う炎症性の病気でその多くは原因不明だが、何らかの傷やケガなどがきっかけとなり、自己免疫が正常な組織を異物として反応し攻撃してしまうことがある。傷がどんどん広がって皮膚の内側に膿みが水ぶくれになったり、表面に潰瘍ができてしまい難治性になるものもあるそうだ。

13年前の虫刺されがきっかけでこの病気が発症したと考えているジョルジャさんは、当時のことをこう振り返った。

「2009年、私は自宅の庭で草刈りをしていた時にブヨに刺されました。脚には4つの小さな傷ができて、そのうちの1か所が治らなかったので医師の診察を受けたんです。その時は『問題ない、大丈夫』と言われましたが、針の穴ほどの傷がどんどん大きくなって…。壊疽性膿皮症と診断されたのはそれから2年後のことでした。」

それ以来、常に痛みと闘ってきたというジョルジャさん。そんな彼女はこのほど敗血症を引き起こしてしまい、救急搬送されたのち12日間昏睡状態に陥った。

その後3週間ほどバジルドン大学病院に入院し、現在は皮膚が欠損した脚にドレッシング材(皮膚にできた潰瘍や褥瘡などの創傷に貼付する医療用製品)を当てながら治療を行っている。しかし医師からは「両脚の切断が必要になるかもしれない」と告げられたそうだ。

「私は13年間、苦しみ続けています。一時は自分の脚の腱が見えるほどでした。そして今、脚を切断しなければならない可能性もあるんです。医師は敗血症が治るかもしれないと言っていて、そうすると整形手術を受けることができるかもしれません。今はこの傷がよくなることを祈るばかりです。すべてが好転するよう祈っています。」

そう語ったジョルジャさんには12歳と16歳の子供がいるが、「母親の健康状態から子供たちの面倒を見ることができない」と行政機関が判断したため、養護施設に預けられることになったという。

これまでジョルジャさんを支えてきた姉妹のペイジ・オースティンさん(Paige Austin)は、彼女の回復を願いこのように述べている。

「ジョルジャは私たち家族の中で最も強い人で、いつも私たちの支えとなっています。とても苦しんでいるにもかかわらず、いつも私たちに賢明な言葉をかけてくれ、泣きたい時には肩を貸してくれるのです。そんなジョルジャがなぜこんな経験をしなければならないのか…今は元気な彼女ですが、40歳でこんな目に遭うなんて。私たち家族はジョルジャの回復を願うばかりです。」

画像は『Metro 2022年5月24日付「Woman could lose both her legs after gnat bite 13 years ago」(Picture: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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