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【海外発!Breaking News】元交際相手の男の名前を無理やり顔に彫られた女性、今も「彼のことが怖い。刑務所に長く居ないから」(ブラジル)

TechinsightJapan 2022年6月9日 21時0分

ドメスティック・バイオレンス(DV)は世界共通の社会問題になっているが、このほどブラジルで元交際相手の女性を誘拐し暴力を振るった男が逮捕された。男は誘拐した女性の顔に自分の名前のタトゥーを無理やり彫り入れたという。『The Daily Star』『Daily Mail Online』などが伝えている。

ブラジルのサンパウロ州タウバテで現地時間5月20日、学校へ向かう途中だったタヤネ・カルダスさん(Tayane Caldas、18)が元交際相手のガブリエル・エンリケ・アルヴェス・コエーリョ(Gabriel Henrique Alves Coelho、20)に誘拐されてしまった。

ガブリエルは父親のホセ・コエーリョ(José Coelho)が運転する車にタヤネさんを押し込んで自宅に連れて行き、殴るなどの暴行を加えた後に無理やり彼女の顔にタトゥーを彫り入れたという。タヤネさんの顔の右側、耳から顎にかけてガブリエルの名前が大きく目立つように入れられていた。

『The Daily Star』によると、タヤネさんはガブリエルに誘拐された翌日に身柄を解放され自宅に戻ったそうだが、母親のデブラ・ヴェローゾさん(Deborah Velloso)が痣だらけになって帰ってきた娘の顔を見て警察に通報した。

これによりガブリエルは警察に逮捕されることになったが、彼は誘拐したことを否定し「彼女はタトゥーを喜んで受け入れていた」と主張していた。またタヤネさんの誘拐時に車を運転していたホセは、警察から事情聴取は受けているものの身柄は拘束されていないそうだ。

ガブリエルとタヤネさんは2019年に交際を始めたが、その1年後にガブリエルは嫉妬心を抱くようになり、タヤネさんに暴力を振るうようになった。タヤネさんは母親の協力を得て一旦別れることができたものの、その8か月後にガブリエルが「二度と暴力を振るわない」と誓ったことで2人はよりを戻した。

しかしガブリエルの誓いは長く続かず、再びタヤネさんに暴力を振るったことで彼には接近禁止令が出された。だがその後もガブリエルはタヤネさんに付きまとい、ある日彼女を拘束して無理やり胸とビキニラインに自分の名前のタトゥーを入れ、その時にも身体的危害と接近禁止令違反で逮捕されていた。

そして今回の事件により、タヤネさんの顔と体に3か所ものガブリエルの名前のタトゥーが恐ろしい記憶として残ってしまった。ところが幸いなことにこの事件が公になると、彼女の身を案じた人たちからタトゥー除去の援助の申し出があったそうだ。

タヤネさんはブラジル人ユーチューバーのピーター・ヨルダンさん(Peter Jordan)の支援を受けてタトゥー除去をすることになり、5月25日には最初の処置を受けたという。タヤネさんのタトゥー除去を施術した専門家のシンシア・ディアスさん(Cinthia Diaz)は「治療はしばらくかかりますが、色素がタヤネさんの皮膚に定着する時間を与えないように、早く処置ができて良かったです」と述べている。タトゥーが完全に消えるまでには長い時間を要するそうだが、タトゥー除去を開始したタヤネさんは「心からホッとしている」と語った。



しかしながら彼女の心配は完全には拭えないようだ。タヤネさんはメディアのインタビューに応じ「彼のことが怖いんです。最近の法律では彼が刑務所に長く居ないことは、誰もが知っていることです。だから怖いんです」と明かしている。

画像は『The Daily Star 2022年6月5日付「Abused teen forced to get thug ex’s name tattooed on her face finally gets it removed」(Image: CEN)(Image:@gabriel.coelho.585559/CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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