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【エンタがビタミン♪】今井翼、涙で「感無量」 自身が演じたhideさん実弟と初対面、YOSHIKIからコメントも

TechinsightJapan 2022年6月16日 12時34分

映画『TELL ME ~hideと見た景色~』(7月8日公開)の完成披露上映会が15日に都内劇場で開催され、同作で映画初主演を果たした今井翼、共演の塚本高史、JUON、監督・脚本を務めた塚本連平氏が登壇した。同作の原作者でミュージシャンhideさんの実弟・松本裕士(ひろし)氏がサプライズ登場すると、松本裕士役の今井が感極まって涙を見せた。またX JAPANのリーダーでhideさんの盟友であるYOSHIKIから届いたコメントも紹介された。

X JAPANのギタリストとして、またソロアーティストとして、時代を超えて支持されるロックのカリスマ“hide”。同作は彼のマネージャーを務めた実弟・松本裕士氏による著書『兄弟 追憶のhide』(講談社文庫刊)を原作に、hideが遺した音楽を世に伝えるため弟と仲間たちの奮闘の軌跡を描く感動の物語。



イベント冒頭では、X JAPANでhideさんと活動をともにしたYOSHIKIから届いたコメントが紹介された。「hideの遺した音楽や芸術を、こうして世の中に語り継いでくれることに感謝します。YOSHIKI」との内容に、主人公hideの弟・松本裕士役を務め、自身もX JAPANのファンである今井翼は「hideさんはもちろんですけど、僕はX時代からYOSHIKIさんのこともすごく好きなので、(hideさんの)一番近くでたくさんの時間をともにしたYOSHIKIさんからこのようなお言葉をいただけて感無量ですね…。嬉しいです」と感慨深げに述べた。

今井はhideさんについて「ファン思いな人だったと思います。弟でパーソナルマネージャーである裕士に厳しいんだけど、そこにも愛があって、憎めないユーモアのある方で、だから今もファンの方はhideさんが生きがいになっているんだなと思いました」と語った。同作のオファーが来る前にhideさんが生前、よく通っていたバーに行くことがたびたびあったそうで「彼との縁もそうなんですけど、その空間で過ごした時間というのもhideさんをすごく感じることがあって、今、客席を見ても海外のファンの方がいらっしゃるように、海外からそのお店に来るファンの方がいたりして、hideさんがたくさんの人に愛されていたことを感じました」とコメント。加えて「横須賀にあるお墓に、クランクインする前に今回やらせていただくことをご報告させていただきましたが、そこでより身の引き締まる思いになりました」としみじみと振り返った。

イベントには、原作者でhideさんの実弟でマネージャーの松本裕士氏がサプライズ登壇し、今井に花束を贈呈した。2人は初対面となったが、固く握手を交わすと2人とも噛みしめるかのように何度も頷いた。自身の役を演じた今井を前に、松本氏は「大変な役をやっていただき本当にありがとうございます。感謝しております。感謝しかないです。お三方、本当に大変だったと思います。監督もありがとうございます」と感極まりながら何度も感謝を伝えた。「やっと会えました」と実感を込めて口にした松本氏に、今井も「そうですね。なかなかお会いできる機会がなかったので、本当に感無量です」と応じた。



今井は「僕は裕士さんの原作本を読んで自分なりに準備をして、台本をいただいて、監督に支えていただきながらいろんな役者さんとともにこの撮影を歩み抜くことができました。自分で言うことじゃないんですけど…」としばし涙で声を詰まらせ、「この役を演じるのはすごく難しくて複雑で、当時、裕士さんが抱かれた辛さとか、そういうことを考えれば考えるほど“これでいいのかな”とか不安になったりしましたが、でも自分なりに裕士さんが当時感じていた思いをどこまで描けるかわからないけど、とにかく丁寧に演じたいという思いで演じさせていただいたので、今日お会いできたことはもちろんですが、このようなお言葉をかけていただけて、本当にこの作品に巡り会えて良かったなと思っています」と語り、涙を拭った。これを受け、松本氏は「試写でマスクをして、始まった途端に号泣し、忘れかけていた思い出がたくさん蘇って、初めから終わりまでずっと号泣でした。本当にありがとうございました」と頭を下げた。



hide役はロックバンド「FUZZY CONTROL」のギター&ヴォーカル、そしてソロでも活動するロックギタリストのJUONが務めた。hideさんのように髪をピンク色に染めたJUONは「映画が公開するまではピンク色でいようと思っているんですが、hideを演じるにあたって自分も同じギター&ヴォーカリストということで、非常に光栄なことでした」と言い、今井も「僕以上にhideさん役を演じたJUONくんの勇気というのもすごくあったと思う」とJUONを称えた。



またhideさんと2人で楽曲を制作していた共同プロデューサー I.N.A.役は、hideさんのドキュメンタリー映画『JUNK STORY』(2015年)でナレーションを務めた塚本高史が演じた。熱烈なhideさんのファンである塚本について、今井は「高史くんの存在は役者としてはもちろんなんですが、これだけhideさんを愛して崇拝しているからこそ、衣装にしてもギターにしても細かいところに高史くんの意見があって、極力忠実に描くというところに向かって行けたのは、高史くんの存在の大きさを感じています」と感謝した。塚本は「hideちゃんのファンに嘘のないように、僕が見てきたずっと好きな人のファンの人を裏切らないものにしたいというのが僕の中のテーマにありました」と熱い思いを吐露し、実際に塚本が指摘して事実に基づくように人物の位置を変更したシーンもあったという。塚本は「(この役が)僕じゃなかったら、たぶん(同作を)観てないでしょうし、すごい嫉妬してるし」と思いの深さを明かしていた。



(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

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