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【海外発!Breaking News】40年間同じ場所で同じポーズで5年毎に写真撮影する5人「かけがえのない友」(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2022年6月30日 23時30分

米カリフォルニア州サンタバーバラの高校を卒業してから、同じ場所で同じポーズで5年毎に写真を撮ってきた5人の同級生が今月15日、40年目となる撮影を行った。「かけがえのない友」と語る5人の伝統、そして現在の様子を『Inside Edition』などが伝えた。

オレゴン州境に近いカリフォルニア州コプコ湖近くのキャビンに1982年、当時ティーンエイジャー(約19歳)だった高校の同級生5人が集まった。キャビンはジョン・ウォードローさん(John Wardlaw、59)の祖父が1970年に建てたもので、ウォードローさんが家族にお願いして5人のキャビンでの宿泊が実現、高校卒業を記念する写真を撮った。

そして5年後の1987年、ウォードローさんは再び同じキャビンに集まることを提案、5人はキャビンのウッドデッキで同じポーズで写真を撮り、その後は5年毎の写真撮影が伝統となった。

写真は左からジョン・ウォードローさん、マーク・ルーマー=クリアリーさん(Mark Rumer-Cleary、58)、ダラス・バーニーさん(Dallas Burney、59)、ジョン・モロニーさん(John Molony、59)、ジョン・ディクソンさん(John Dickson、59)で、マークさんは必ず帽子を膝に乗せ、ジョン・モロニーさんは右手に赤い蓋の瓶を持つ。

撮影はカメラのセルフタイマーを使い、最初の写真と同じ表情や光の当たり方になるよう心がけており、「笑ったりせず、オリジナルと同じような暗い表情をするようにしているんだ」とウォードローさんは語る。全く違う人生を歩いている5人だが、キャビンに来ると昔のことがまるで昨日のように蘇ってくるそうで、釣りやハイキング、バーベキューなどで盛り上がり、撮影に臨むという。

ちなみに5人のうち地元サンタバーバラに住んでいるのは右端に座るディクソンさんだけで、現在は観光業のウェブサイトを運営している。その左隣のモロニーさんはルイジアナ州ニューオーリンズで写真家として活躍中、真ん中に座るバーニーさんは空軍退役軍人で、現在はカリフォルニア北部で小学校教師をしている。バーニーさんは2019年に左脚の脂肪肉腫(悪性腫瘍)を摘出し、今回の参加は不安視されていたが、元気になって戻ってきた。さらにルーマー=クリアリーさんはシステムエンジニアの仕事を退職しオレゴン州ポートランドに在住、ウォードローさんはオレゴン州ベンドをベースに映画製作や写真家としてのキャリアを積んでいる。

ウォードローさんは「キャビンでの写真撮影はとても楽しみにしているし、この伝統を続けてきて本当に良かったと思っている」と明かし、「この伝統をいつまで続けるのか」という質問に対しては次のように述べた。

「他の誰かが亡くなっても、最後の1人になるまで撮影は続けるよ。もし誰か1人が亡くなったら、その場所を空けておくか、ニックネームが書かれたマグカップを置こうか…なんて話はしているね。誰かが死んでしまうことなんて考えたくはないけどね。そして5人全員がいなくなったら、ディクソンの息子のジミーに誰もいないデッキの写真を撮ってもらおうか…なんてことも考えているよ。」



なお5人のこれまでの写真はドイツの美術館に「友情」をテーマにした作品として展示されたり、コストコ・ホールセールの雑誌にも使われたことがあるそうで、ウォードローさんは最後にこんなメッセージを残している。

「中学、高校、大学、いや人生のどんな時でもいい。もし素晴らしい友達に巡り合ったら、その縁を断ち切らず連絡を取り続けることだ。なんとか友達と会う機会を作ったり、逆に自分のところに来てもらったり、何か伝統を作って維持していくのもいいと思う。これはとても大切なことだよ!」



次の撮影は2027年、ルーマー=クリアリーさんは63歳に、他の4人は64歳になる。5年後、“かけがえのない友”である5人はどんな話をするのだろう。きっと今から楽しみにしているに違いない。

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画像は『Five Year Photo 2018年6月13日付Instagram「1982, The first photo.」、2022年1月28日付Instagram「What we will be doing this summer.」、2022年6月22日付Instagram「Thank you @fiveyearphoto」「Testing 1 2 3!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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