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【エンタがビタミン♪】なすなかにし、コンビ芸確立のきっかけは博多大吉の説教「大吉先生に目を覚ましていただいた」

TechinsightJapan 2022年7月12日 12時30分

コンビ結成20年を超えるベテラン芸人・なすなかにしは、いとこ同士息の合った漫才が人気だが、特に評価されているのが番組ロケの安定感。昨年のロケ本数はおよそ170本、朝の情報番組『ラヴィット!』(TBS系)やバラエティ番組『笑神様は真夜中に…』(日本テレビ系)などでの活躍で一気にブレイクを果たしたが、かつては「センスで勝負したい」と尖っている時期もあったという。

10日に放送された『川島明のねごと』(TBSラジオ)にゲスト出演したなすなかにし。MCを務める麒麟・川島明とは前述した『ラヴィット!』での共演も多く、一緒に賞レースを戦ってきた仲間として長い付き合いがあるという。

ロケで見せる“ワープ芸”など、確実に笑いを誘うロケ技術には同業者からも「答えを持ってる」「最強のコンビ」と高い評価を得ている2人。今や“ロケ職人”と言われる彼らだが、この芸風は当初から確立されたものではなかったそう。

古くから2人を知っている川島が「昔よりさ、コンビ芸っていうのをカチッと固めてるじゃない」と指摘し「あれのきっかけは何なの?」と質問すると、中西茂樹が「もうスタイリッシュな芸はできないと諦めたんです」と告白。以前は川島曰く「漫才なんか見てると結構尖ってて、楽屋なんかでも結構“いや俺らは違う”っていう空気で、賞をたくさん獲ってた」そうで、中西本人も「センスで勝負したかった時期があった」と認めている。

そんな中西を変えるきっかけになったのが、当時バッファロー吾郎がプロデュースしていたお笑いイベント『ダイナマイト関西』。大喜利によるトーナメント戦を行う同イベントに出場した中西は予選を勝ち抜き決勝へコマを進めたが、そこで女優の伊藤修子と戦うことになったという。

自身も大喜利を得意とする川島でさえ「大喜利強いからな」と実力を認める伊藤との対決に「無茶苦茶緊張して、何も答えられなくて、ドン滑りして」と散々な結果だったという中西。その後楽屋に戻ると、同大会で優勝経験もある博多大吉から「お前、今日何ができた?」と厳しい言葉を投げかけられることに。「センスで勝負したい」と尖っていた当時の中西には随分響いたようだ。

このことがきっかけで「そこから今みたいに眼鏡をずらす芸に走り出しました」と明かしスタジオを笑わせた中西。川島が「よかったな、大吉先生に折ってもらってよかったな、鼻を(笑)」と語ると、中西も「大吉先生に目を覚まして頂いた。本当に先生です」と今ではすっかり感謝している様子であった。



そこからコツコツと実績を重ね現在の地位を確立したなすなかにし。もちろんそれは当人の努力の賜物であろうが、本人は「同じくらいの、同期ぐらいの芸人さんがみんな助けてくれてる感じがめっちゃある」とも語っており、その謙虚な人間性も成功の秘訣なのかもしれない。

画像2、3枚目は『なすなかの日常 2022年7月4日Twitter「おはようございます」』『川島明のねごと 2022年7月10日付Twitter「メガネの破壊音は「ニチニチ」」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)

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