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【海外発!Breaking News】妊娠17週で悪性リンパ腫が発覚した女性「息苦しいのは妊娠のせいだと思っていた」(英)

TechinsightJapan 2022年7月16日 23時30分

今年5月、悪性リンパ腫を抱えたイギリス在住の女性が第1子となる男児を出産した。昨年9月頃から息が切れるようになったという女性は当初、その症状は妊娠によるものだと思っていたそうだ。しかし、その後も皮膚のかゆみや大量の寝汗、胸の違和感に悩まされた女性が詳しい検査を受けた結果、血液のがんである悪性リンパ腫であることが判明したという。『The Mirror』『Stoke Sentinel』などが伝えた。

英ニューカッスルで暮らすビクトリア・ヘミングス=スラックさん(Victoria Hemmings-Slack、30)は昨年12月、妊娠17週で血液のがんである悪性リンパ腫と診断された。妊娠中に5回の化学療法を受けたビクトリアさんは今年5月7日、第1子となる男児を無事に出産した。

ビクトリアさんは病気が発覚した時のことをこう振り返った。

「私は週に4、5回ほど定期的にジムに通っていたのですが、昨年9月に結婚した時に2週間ほどお休みしたんです。そして結婚式が終わって運動を再開すると息が続かないことに気づきました。体調は良いのにおかしいなと思っていましたが、その後妊娠6週目であることが分かって、息が切れてしまう理由はこれだと思ったんです。しかしその後も症状が急速に悪化して、階段を上るだけでも息切れするようになって。他にも皮膚のかゆみや大量の寝汗をかくようになって夜中に目が覚めるようになりました。横になっていると胸に何かがあると感じることもあって本当に恐ろしかったです。」

そんな彼女はある日、胸に痛みを感じたため「ロイヤルストーク大学病院(Royal Stoke University Hospital)」の救急外来を受診したところ、胸に18センチほどの腫瘍が見つかったという。また医師からは「首にもしこりがある」と告げられ、詳しい検査を受けた結果、悪性リンパ腫の一種「ホジキンリンパ腫」のステージ2であることが判明した。

「がんが発覚した時、私は結婚して新居に引っ越し、初めての赤ちゃんを授かったばかりでした。それまで本当に完璧な人生だと感じていたので本当にショックが大きくて…。子供に会える日を楽しみにしていたけど、失うことになるのではないかとずっと怯えていました。でも心配して泣いたところで病気が良くなるわけでもないと思い、前向きに考えるようにしたんです。自分と赤ちゃんどちらかの命を選択するのではなく、母子それぞれの命を救うための治療が受けられる、そのことに感謝しようと思ったのです。」

そう語ったビクトリアさんは妊娠中に5回の化学療法を経て、今年5月7日に妊娠35週でガブリエル君(Gabriel)を出産した。

「医師は当初、帝王切開を予定していたのですが、自然分娩で出産することができました。夫のクレイグ(Craig)は生まれたばかりの息子を天使のようだといい、ガブリエルと名付けました。誕生後、息子は18日間集中治療室で過ごしました。」



妊娠中は胎動が減少するたびに赤ちゃんを失うのではないかと心配していたためベビー用品の購入や子供部屋の装飾をするまでに時間がかかったと明かしたビクトリアさん。そんな彼女は現在、幸いにも寛解の状態だそうで、悪性リンパ腫に対する認識を高めたいとしてこのように語っている。

「こんなに若くしてがんになるとは思ってもみなかったし、リンパ腫なんて聞いたこともありませんでした。でも実は思っている以上によくあることだそうです。私が首のしこりに気づいていればもっと早く発見できたかも知れません。でも今までリンパ節をチェックしたことはなかったんです。乳がんの早期発見のため胸のチェックをするようによく言われますが、同時にリンパ節のチェックもぜひ行ってほしいです。」

「今は寛解していますが、合計で12回の化学療法を受ける必要があるので、あと4回残っています。化学療法を受けながら新生児のお世話をするのは本当に大変です。ただでさえ体力が消耗していますから。でも絶対に治すと決めているので、ゴールはもうすぐです。自分が病気になったことで命の大切さを10倍感じています。がんを克服することでこの先の人生を歩むことができ、可愛い子供にも恵まれた私はとても幸運だと思っています。」

画像は『Stoke Sentinel 2022年7月11日付「Mum-to-be who blamed breathlessness on pregnancy told she had cancer at 17-weeks」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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