Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】劣悪な環境で食肉用として違法に育てられていた47羽のウサギ 中には体重8キロの巨大ウサギも(英)

TechinsightJapan 2022年7月26日 6時0分

今月11日、動物福祉団体が違法に育てられていた47羽のウサギを保護したというニュースがイギリスより届いた。ウサギたちは食肉用として育てられていたと言い、中には体重8キロ超える巨大なウサギも確認された。幸いにもウサギたちに健康上の問題はなく、現在里親を探しているという。『Metro』などが伝えている。

英ノーサンバーランド州アッシントンにて、泥まみれの小屋でウサギが走り回っているのを見て心配した地域住民が通報したことにより今回の件が発覚した。通報を受けた英国王立動物虐待防止協会(The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals、以下RSPCA)のスタッフが今月11日に現場を訪れると、47羽ものウサギが劣悪な環境で飼育されていた。捜査を進めるとこのウサギたちは違法に食肉用として育てられており、太らされて闇市場で販売されていたことが判明した。

現場を訪れたスタッフの1人であるトレヴァー・ウォーカーさん(Trevor Walker)は「ウサギたちは狭く汚れた環境で飼育されていて、特にこの暑い時期には非常に不快だったと思います」と当時の様子を明かした。汚物まみれの小屋には“フレミッシュジャイアント”という品種のウサギが溢れんばかりに放たれていたといい、繁殖させるためにその小屋に放置されていたものとみられている。

フレミッシュジャイアントは「フランダースの巨人」または「フランスの巨人」という意味を持つウサギの世界最大種の1つで、ペットとしてだけでなく一部は毛皮や食肉用として飼育されている。今回見つかったウサギたちは大人と子どもが半々で、大きい個体で体重8キロを超え耳の長さは7インチ(約17.7センチ)もあった。さらに調べると、子ウサギたちはより体を大きくするために巨大品種を掛け合わせて生まれた子だった。



「獣医にウサギたちを診察してもらうと、1匹だけ目が潤んでいて首の後ろに傷が確認されましたが、幸いにもほとんどが健康に問題がないと判明しました。この子たちに素敵な飼い主が見つかることを祈っています」とトレヴァーさんは話しており、現在はウサギたちの里親を探しているという。

トレヴァーさんによると近頃RSPCAがウサギを保護する事例が増えていると言い、イギリスで捨てられたウサギの数は49%も増加しているという。物価上昇などの影響で生活費が苦しくなった結果だと推測するトレヴァーさんは「ペットを飼う前によく調べ、望まない出産を避けるためにも早めに去勢・避妊手術をすることをお勧めします。今回保護したウサギたちは新しい里親に行く前に去勢・避妊手術を行い、マイクロチップを埋め込むとともにワクチン接種をさせる予定です」と保護したウサギたちの今後について明かしており、47羽のウサギたちはイギリス各地にあるRSPCAの施設に分けて保護されているという。

このニュースを見た人々からは「なんて悲しいニュースなの」「ウサギたちが助かって良かった」と安堵の声が届く一方で、「ウサギは今まで食べたものの中で一番おいしいと思う。けど適切な方法で飼育して欲しいね」「食べるなら大きいウサギを食べたいな」「動物がペットか食べ物かっていう論争は難しい」などのコメントも寄せられていた。

画像は『Metro 2022年7月23日付「Dozens of dog-sized rabbits being bred for meat rescued from tiny cages」(Picture: RSCPA/SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

この記事の関連ニュース