Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】病院に向かう途中の高速道路で出産した女性「出産まで時間はたっぷりあると思った」(英)

TechinsightJapan 2022年8月5日 6時0分

7月27日、イギリス在住の女性が病院に向かう途中の車内で男児を出産した。第1子の出産経験から陣痛が始まってもすぐに病院へは行かず、自宅で痛みに耐えていた女性は、パートナーの男性が時速約112キロで高速道路を運転する車中で赤ちゃんを迎えることになった。母子の健康状態は良好で、その日のうちに退院し自宅に戻ることができたという。『Liverpool Echo』『The Sun』などが伝えている。

英ランカシャー州ダーウェンに暮らすナタリー・ウィットンさん(Natalie Whitton、31)は7月27日の早朝、病院に向かう車の中で出産した。

この日、午前3時半頃から陣痛を感じたというナタリーさんだが、娘シエナちゃん(Sienna、4)を出産した時の経験からすぐには病院へ行かなかったという。

ナタリーさんはその理由についてこのように明かした。

「陣痛が始まってバーンリー病院(Burnley Hospital)の助産師に電話をかけた後、立ち上がった時に破水しました。痛みはありましたが、もう少し我慢してから病院に行くことにしました。というのもシエナを出産した時は病院に行くのが早すぎて、一旦自宅に戻ることになったんです。だからわざわざバーンリーまで行ってまた追い返されたら、無駄足になってしまいますから。」

その後、彼女のパートナーで子供たちの父親でもあるリー・レイノルズさん(Lee Reynolds、34)はシエナちゃんを託児所に送る手配をした。そして午前5時半頃、ナタリーさんと共に自宅を出発したが、病院へ到着する前に男児が誕生したという。

リーさんは当時の状況についてこう語っている。

「病院まではおよそ30分の道のりで、時速70マイル(約112キロ)で高速道路を走っている途中でナタリーが『もうすぐ生まれそう』と言ったんです。その時に『しまった。間に合わない』と思い、バーンリー病院よりも近いブラックバーン・バースセンター(Blackburn Birth Centre)に電話をかけて受け入れ可能かどうか聞いてみたんです。でもいっぱいだと断られたので、そのまま車を走らせました。」

「そしてNHS(国民保険サービス)の助産師と電話で話していた時に赤ちゃんが生まれて、私はパニックになりながら『足元に赤ちゃんがいる!』と叫んだのです。すると電話口の助産師が『路肩に車を止めて999(緊急ダイヤル)に連絡してください』と言ったのでその通りにしました。ナタリーはすぐに赤ちゃんを抱きあげて、助産師が教えてくれたとおりに呼吸の確認をしました。そして999の指示のもと、赤ちゃんの健康状態をチェックしました。」

それからしばらく救急車の到着を待っていたが、すぐに来る気配がなかったためリーさんは自らの運転で病院へ急いだという。彼は「そこから10分ほどでバーンリー病院に到着しました。救急外来に直行すると2人の助産師と1人の医療助手がナタリーと赤ちゃんの救助に駆けつけてくれたんです」と続けた。

一方のナタリーさんは「時間はたっぷりあると思っていたのですが、車の中でいきみたくなってしまって。リーは私に何度も車を停めるか聞いてきましたが、大丈夫だと伝えました。でも突然、赤ちゃんが出てきて足元に落ちてしまったんです。前回は水中出産に助けられましたが、今回は何もない中での出産だったので圧迫感から解放されてほっとしました」と振り返った。

病院に到着後、医師による診察を受けた母子に異常は見つからず、健康状態は良好であることが確認された。体重7ポンド11オンス(3486グラム)で誕生した男児はハリソン君(Harrison)と名付けられ、その日のうちに退院して自宅に戻ったという。

画像は『Liverpool Echo 2022年7月30日付「New baby ‘shot out’ as mum travelled at 70mph on motorway」(Image: (C)Lee Reynolds / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

この記事の関連ニュース