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【海外発!Breaking News】長時間ビーチで日光浴をした男性、頭が風船のように腫れ上がり病院へ駆け込む(トルコ)

TechinsightJapan 2022年9月4日 21時0分

先月23日にトルコのビーチで日光浴を楽しんでいた男性が、異様なほど頭部が腫れ上がり病院に駆け込んだというニュースが届いた。この状態は“熱性浮腫(heat edema)”と呼ばれる症状であることが判明したが、頭部に現れるのは珍しく、驚いた医師らはこのケースを国際学会で発表する予定という。『LADbible』などが伝えている。

トルコ北西部ゾングルダクにあるビーチを訪れて数日間のバケーションを楽しんでいたジャネル・アリクさん(Caner Arik、33)は、滞在3日目の8月23日に自身に起きた異変に気がついた。鏡で自分の姿を見てみると頭部が異常なほど腫れ上がっており、顔も浮腫みで歪んでいたのだ。

ジャネルさんはすぐに近くにあった大学病院「ゾングルダク・ビュレント・エセビット大学健康応用研究センター(Zonguldak Bülent Ecevit University Health Application and Research Center)」で診察してもらうことにした。

当時のジャネルさんを正面から写した写真では頭部が不自然に腫れ上がっており、左側から見てみると額の部分が風船のように膨らんでいるのが確認できる。ジャネルさんはアレルギー検査を行ったが特に問題はなく、この結果から医師は“熱性浮腫(heat edema)”と呼ばれる症状であると判断した。

熱性浮腫は暑い場所に長時間いた際に起こる症状で、熱により血管が拡張し体液が重力によって手や足に移動することで浮腫みが発生する。加齢や疾患による血液循環機能の低下や電解質バランスが崩れた場合に起こりやすいと言われている。

同病院のアブドゥラ・ジュネイト・ホカギル医師(Dr. Abdullah Cuneyt Hocagil)は、このように語っている。

「このようなケースは初めて見ました。ジャネルさんは2日間で2度ビーチで日光浴をし、アスリートでありボディビルディングに関心を持ち、一日おきに25グラムのたんぱく質を摂取していました。プロテインパウダーを摂取していたことも分かり、局所的な浮腫の原因になり得る要素を除外していった結果、熱性浮腫と判断しました。」

「熱誘発による頭皮の皮膚浮腫が起こるとは予期していませんでしたし、過去の文献を探してみても同様の症例は見当たりませんでした。私たちは今回の件を国際学会で発表する予定です。」



熱性浮腫は外気温が高い場合にも発症することがあると言い、ジャネルさんが海に出ていた日はトルコ国内でも特に蒸し暑い日だったという。またジャネルさんは、血液循環を妨げるようなきつい帽子を被っていたことも明らかになっている。ジャネルさんのような浮腫に対する直接的な治療法は特にないとアブドゥラ医師は明かしており、「ジャネルさんには暑さを避けるように指示し、毎日経過観察を行っています。やるべきことは水分をたくさん摂取して暑さを避け、今回の場合には炭水化物をより多く摂取することです」と説明した。

自宅で療養しながらアブドゥラ医師の指示に従ったジャネルさんは次第に浮腫が落ち着いてきたようで、まだ顔が少し腫れているものの頭部の浮腫はほとんどみられない状態にまで回復している。

なお今回は熱が原因の浮腫だったが、過去には染髪の際にパッチテストを怠ったために重度のアレルギー反応で目も開けられない状態になった男性が話題を呼んでいた。

画像は『LADbible 2022年8月30日付「Doctors shocked after man’s head swells to double the size」(Credit: CEN)』『New York Post 2022年8月30日付「Man stuns doctors after developing swollen head after day at beach」(CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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