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【海外発!Breaking News】腹痛で病院を訪れた女性、腎臓が1つしかないと知り「夫が売った」と気づく(印)

TechinsightJapan 2022年9月15日 6時0分

夫婦や家族が愛する者の命を守るために自分の臓器を提供するといった感動的な話があるが、インドのある夫婦は違ったようだ。妻が腹痛で病院を受診したところ自分の腎臓が1つしかないことを知り、かつて手術を受けた際に夫が移植希望者へ腎臓を売ってしまったことに気づいたという。『Times of India』『Kalinga TV』などが伝えている。

インドのオリッサ州マルカンギリ県で現地時間4日、妻の腎臓を勝手に売ったとして夫のプラサント・クンドゥ(Prasant Kundu)が逮捕された。事件は妻であるランジタ・クンドゥさん(Ranjita Kundu、31)が先月24日に警察に訴えたことで明るみに出た。

『Times of India』によると、同県のコタメタ村に住んでいるランジタさんはバングラデシュ人であるプラサントと12年前に結婚し、娘と息子がいるという。ランジタさんは少し前に腹痛のため病院で診察を受けたところ、医師から「腎臓が1つしかない」と身に覚えがないことを告げられてしまったのだ。

それを聞いたランジタさんは「夫の仕業に違いない」と思ったそうだ。ランジタさんによると、4年前の2018年に腎臓結石を患い、プラサントの勧めで民間の病院へ入院したという。ランジタさんは結石の除去手術を受けたが、その時にプラサントが彼女の知らぬ間に腎臓提供の同意書を偽造し、腎臓を同じ病院に入院していた移植希望者に売ってしまったとのことだ。

その後、プラサントは腎臓と引き換えに手に入れたお金を自分の姉妹と山分けしたようだ。さらにプラサントは8か月前にアーンドラ・プラデーシュ州へ出稼ぎに出たまま戻って来ず、別の女性と結婚してしまったという。絶望的な状況に置かれたランジタさんはメディアのインタビューに「私は麻酔をかけられていたので摘出されたことに気づきませんでした」と語っており、次のように訴えた。

「夫の姉妹は彼の全ての行動を支援し、私に対しては理不尽な態度をとってきました。そして彼は私と子供たちを見捨てたのです。今の私は実家で暮らしていますが、私には正義が必要なのです。」

プラサントの逮捕後に地元メディア『Kalinga TV』が伝えたところによると、ランジタさんとプラサントとの間には結婚持参金について確執があったという。インドでは結婚の際に妻の家族が夫の家族に持参金を渡す風習があるが、プラサントは受け取った持参金が十分ではなかったためにランジタさんの腎臓を売るという行為に及んだようだ。警察では引き続き捜査を進めており、裁判は今後行われる予定だ。

ちなみに臓器提供にまつわるトラブルはこれだけではない。アメリカではかつて愛する恋人の命を救うために腎臓を提供した女性が、移植手術が終わった後に相手に浮気されてフラれてしまったことを今年1月に告白していた。

画像は『Times of India 2022年8月26日付「Odisha: Woman accuses husband of selling her kidney in 2018」』『Kalinga TV 2022年9月4日付「Shocking! Man held for selling kidney of wife in Odisha’s Malkangiri」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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