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【海外発!Breaking News】「私が夫の脚になる」結婚後2か月で体が麻痺した夫を支え続ける妻(中国)<動画あり>

TechinsightJapan 2022年9月17日 23時30分

結婚式から2か月で事故に遭い、体が麻痺してしまった夫を7年間支え続ける女性がいる。事故直後は泣いてばかりいたという女性だったがその後「私が夫の脚になる」と前向きに生きることを決意、夫との生活を中国版TikTok『抖音』に投稿し注目されている。『South China Morning Post』が伝えた。

中国河北省に住むチャンさん(Zhang)は、事故で体が麻痺してしまった夫ザンさん(Zang)の世話を7年間続けている。ザンさんがビーチで事故に遭ったのは結婚式から2か月後のことで、チャンさんは幸せの絶頂からどん底まで一気に叩き落された。

チャンさんは当時のことを次のように振り返る。

「夫が事故に遭ったのは長男を妊娠していることが分かった直後で、私は当時、毎晩泣いていました。他に頼れる人もなく、日中は何とか感情を抑えることができましたが、夜になると堪えていたものを泣いて吐き出していたのです。」

「でもそのうち、私はこう考えるようになったのです。『起きてしまったことは仕方がない。もしこのまま泣き続けて悲観的になっていても誰も同情してはくれないだろう。私は幸せに生きたい。他の人にかわいそうと思われるのは嫌だ』とね。」

しかし事故は2人の生活を大きく変え、越えなければいけない壁が次々と現れた。それでもチャンさんは諦めずに前を向き、夫を支え続けた。そしてしばらくするとチャンさんは、夫との日々の生活を『抖音』に投稿するようになり、ライブ配信も手掛けるようになった。

「事故以来、夫は外出したり、人と関わり話をすることを望まなくなりました。でも抖音でライブ配信をするようになり、友人と会う機会が増え、外出することが体の訓練に繋がっています。また人と話をすることは、肺が弱い彼の健康にもいい影響を与えているようです」と嬉しそうに語るチャンさん。抖音ではお勧め商品の紹介や販売をしており、動画ではザンさんも商品の説明をする。

チャンさんは夫に「明るく楽しくね!」とアドバイスをしているそうで、動画はいつも明るい笑顔と元気で満ちている。そしてそんなチャンさんの背中を見て育った息子(7)も父の世話をし、母を助けることを学んできた。

なおザンさんは現在、体を固定すれば電動車椅子に乗ることが可能だが、ベッドから自分で起き上がることができないため、身長160センチのチャンさんが180センチの夫を抱っこしたりおんぶしたりして車椅子まで移動させる。夫の体を拭き、歯を磨き、マッサージや一日2回のリハビリのサポートも欠かさず、毎晩3回、床ずれができないように体位変換も行っている。



そんな一家にはファンも多く寄付の申し出もあるそうだが、チャンさんは「私はとにかく懸命に働いている。だから私が家族をサポートできるうちは、寄付や経済的援助は望まないわ。夫の世話は決して楽ではないけど、それだけの価値があるの!」と明かし、笑顔でこんな希望を述べている。



「夫が回復したら、世界を旅して見せてあげたい。体が不自由だからと言って家にじっとしていることはできないし、今は私が夫の脚なの。だから私が行く所はどこへでも夫を連れて行くわ!」



ちなみに一家の動画には、「世界中で一番幸せな男だね」「前向きな姿に心打たれた。これぞ無償の愛」「涙が溢れてきた。私も前向きに生きたい」「世話をするのは決して簡単なことではなく、愛、忍耐、強さが必要。この家族がずっと幸せでありますように」「素晴らしい女性」「小さなことでくじけそうになっていた自分が恥ずかしい。元気をもらったよ」といった温かいコメントが多数寄せられている。



画像は『South China Morning Post 2022年9月2日付Facebook「‘I’m my husband’s legs now’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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