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【エンタがビタミン♪】<THE ALFEEインタビュー・後編>50年は「こんなに短いのか」 ツアー再開に「やっとホームに帰ってきた!」

TechinsightJapan 2022年10月8日 17時0分

10月5日に71枚目のダブルAサイドシングル『星空のCeremony / Circle of Seasons』をリリースしたTHE ALFEE(桜井賢・坂崎幸之助・高見沢俊彦)。その翌日10月6日にはバンドとしてコンサート通算本数で日本記録を更新し続ける彼らの秋の全国ツアーがスタートした。インタビュー前編では、新曲についてたっぷり語ってくれた3人。後編では有観客のコンサートを再開してからの思いや、結成50周年についての話題をお届けする。(インタビューは9月末に実施)

■やっとホームに帰ってきたと安堵
―いよいよ新曲2曲を引っ提げての秋の全国ツアー『THE ALFEE 2022 Autumn Tour Genesis of New World 秋の天地創造』が始まりますね。有観客に戻られて、昨年冬のアリーナ公演、今年の春ツアー、夏のイベント、そして秋のツアーでようやく一年を迎えます。
高見沢俊彦:ステージに帰って来られてホッとしていますよ。2年前まで日常だったことが全くできなくなって、コンサートツアーもできず、有観客ということが特別なことになったでしょ。それがある意味ショックでしたけど、こうやって再開することができてやっとホームに帰ってきたよな…という安堵感はありましたね。ここに戻ってくるために僕らは、シングルやアルバムを出したり、ここに戻ってくるために(生配信番組の)『Come on ! ALFEE!!』を始めたので、今年につながってホッとしています。まだマスクを外して声を出して好きなだけ笑うには、時間がかかると思いますけどね。ウケているかウケていないか、笑いは気持ちの表れにもなりますから、そこは重要ですね。
桜井賢:歌っているときのアクションは大音響の中で見えるし、みんなすごいなと思う。でもコントのときにはみんな真面目だから「声を出しちゃいけない」ってなるよね。肩が笑っているのは分かるんですけど、やっぱり笑い声は欲しいですね。
坂崎幸之助:思わずこぼれる笑いぐらいはいいやね。大声出さなきゃいいよね。



■待っていてくれたファンに感謝
―私も春ツアーで『トラベリング・バンド』を聴いて、やっとツアーが戻ってきたと涙が出ました。私にとってはコロナ禍になってから初めてのライブでした。
高見沢:そういう方は多いですよね。みんなライブ離れしちゃってるから、逆に僕らは心配でしたよ。ライブなんか無くてもいいと思われたら、僕らの生活が立ち行かなくなりますから。僕らを待ってくれている方がたくさんいましたので、そこは本当に感謝しています。やっぱり待ち望んでくれていたことを、コンサートでは肌で感じることができましたから。待っていてくれた分だけ、感謝の気持ちを僕らもこれからも返していかないと…と改めて思いますね。
坂崎:イベンターさんの話を聞くと、ライブがせっかく戻ってきたのにお客さんの方が家から出ないことに慣れちゃっているらしいんですよ。何年かぶりでみんな喜んでくれるかなと思っていたけど残念なことに意外とそうでもなかったと。それを聞いていたからちょっと心配でしたけど、アルフィーの場合はみんな本当に2年間待っていてくれて嬉しかったですね。



■年内で一区切りをつける加山雄三さん、吉田拓郎さんについて
―話は変わりますが、加山雄三さん(85)が年内でコンサート活動を引退、そして吉田拓郎さん(76)は年内で芸能活動を引退すると発表されています。お二人ともTHE ALFEEとゆかりの深い方ですが、どのように受け止めていらっしゃいますか。

高見沢:加山さんは子供の頃から映画『エレキの若大将』(1965年)を観ていて、映画スターでシンガーソングライターだしギターもうまいし、憧れの人でした。何度か共演させていただきましたけど、何ごとにも動じない方といいますか、とにかくとても大きい方です。そういう方が下した判断なので、残念な気持ちはありますが、それを支持するしかないと思っています。
坂崎:加山さんに関してはその通りですね。拓郎さんに関してはファンとしてもっとライブを観たかったですけど。
高見沢:拓郎さんから「引退」と聞いたときは「本当ですか?」って思ったんですが。でもいろいろ聞いてみると「本当だ…」と分かって、正直悲しかったですね。
坂崎:でも拓郎さんらしいなと思いましたね。ご自身できれいにしていくというのは。あの方は家でもそうですけど、無駄な物をとにかく置きたくない。身の周りもさっぱりさせたい方なので、いろんな物が自分の周りについてきてけじめがつかないのはイヤな方なんですよ。
高見沢:坂崎は無駄な物ばかりあるからなー。
坂崎:はーい。(今後は)ギター1本買うときは3本手放します(笑)。



■50年はこんなに短いのか…
―THE ALFEEの皆さんは坂崎さんと高見沢さんが68歳、桜井さんが早生まれなので67歳ですが、まだまだ精力的な活動を期待しています。来年はデビュー49年、結成は50年を迎えますね。
高見沢:50年というと半世紀ですよね。振り返るとすごい長い道のりだと思うんですけど、今思うとそんな時間が経った感じがしないんですよね。50年もやったんだなという実感がないですね。
桜井:自分の中では(10年ずつ)5個のパッケージに入っていて、そこから紐解いていくといろ~んなものがあるんだけど、自分の中ではまとまって入っている感じ。
高見沢:分かった! だから年表が進まないんだ。紐解いちゃったから(注:配信番組『Come on ! ALFEE!!』の企画で年表を作り、48年の歩みを振り返るコーナーがあったが、予想以上に時間がかかり1974年のデビューから8年ほどの1982年までしか進まず終了してしまった)。
桜井:当たり前のことを当たり前のようにずっとやり続けること、ライブ活動をずっと続けていることこそがアルフィーの基本であり、それが健康を保つことにも繋がり…もちろん3人が基本的に健康だったということもありますが。ライブが急にできなくなってしまった時はちょっと焦りましたが、それができるようになっていかに幸せか。コロナの収束を願いつつ、このままライブができれば、50年も見えてくるし、やっぱりライブをやり続けて50年を迎えたいよね。
坂崎:僕も50年ってこんなに短いのかと思いましたね。「こんなんで50年?」って感じですね。
高見沢:ビートルズも(デビューから活動期間は)8年でしょ?
坂崎:ガロやかぐや姫も3、4年とかそんな感じですよね。でも50年って短いな…っていうのが実感ですね。
高見沢:感覚的にはそんな感じですが、半世紀ですよ、半世紀。反省してなさい!
坂崎:(おどけて)反省期です…。坂崎幸之助、反省期です…(笑)。



■目指せコンサート3,000本
―(笑)50周年達成が楽しみですね。
坂崎:それとコンサート3,000本!(注:9月末現在コンサート通算本数2,813本) 2年ずれちゃったので、72歳ぐらいに3,000本じゃないですかね。
桜井:ライブの通算本数は減りませんからね。積み重ねですからね。
高見沢:ライブは絶対に不要不急じゃありませんから。
坂崎:これからまだまだ楽しい時間を作りましょう。

THE ALFEEの秋のツアー『THE ALFEE 2022 Autumn Tour Genesis of New World 秋の天地創造』は10月6日サンシティ越谷市民ホール(埼玉)を皮切りに、12月11日名古屋国際会議場センチュリーホール(愛知)まで全国21公演。その後『THE ALFEE 2022 Winter Genesis of New World Final 冬の天地創造』として毎年恒例の12月23日・24日の日本武道館公演、12月29日の大阪城ホール公演を開催して今年を締めくくり、2023年に記念すべき結成50周年の幕を開ける。
(TechinsightJapan編集部 取材・文:関原りあん)

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