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【海外発!Breaking News】魚の群れを追うザトウクジラ、豪快なジャンプに釣り人が興奮の雄叫び(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2022年10月18日 5時0分

水しぶきを上げて豪快にジャンプするザトウクジラの“ブリーチング”を「生で見たい!」という人は多いだろう。このほどボートで釣りをしていたアメリカ人の親子が、そんなブリーチングにたまたま遭遇し話題となっている。当時のエキサイティングな動画とともに『NBC News』などが伝えた。

米ペンシルベニア州フィラデルフィア近郊に住むザック・ピラーさん(Zach Piller、23)は今月12日、父親と一緒にニュージャージー州ベルマー沖にボートを出し、ストライプドバス(ストライパー)やマグロを追っていたところ、一生に一度あるかないかという衝撃的な光景に出くわした。

当時の様子を捉えた動画では、魚の群れがピチピチと音を立てながら水面を移動しボートに近づいてくるのが分かり、ザックさんの父親が「オッオッ」と異常に気付いて小さな声をあげる。

そして約2秒後、小魚の群れが水面から飛び上がると、同時に大きなザトウクジラがボートの目の前で豪快にジャンプ、ザックさんは「オオ! なんてこった!」と何度も雄叫びをあげている。

ザトウクジラはその後、大きな水しぶきを上げて頭から水中にダイブしており、ボートは大きく揺れ始める。ザトウクジラがボートに直接タックルした様子はないが、ザックさんは興奮が止まらず「動画に撮ったぞ!」「全くなんてことだ!」と叫び続ける。

ザックさんは当時のことを「実はザトウクジラが現れる直前、父の釣竿に当たりがあってね。父が魚を釣り上げる様子を撮影しようとちょうどカメラを構えていたんだ」と明かすと、次のように続けた。

「この時期は岸の近くに集まってくる小魚を目当てに、クジラや他の動物がやってくるんだ。あの日は早い時間帯からサメやイルカの姿を目にしていてね。天気も最高に良くて気温は21度以上はあったし、海は穏やかでとても静かだったよ。」

なおカリフォルニア州の海のテーマパーク「シーワールド・サンディエゴ」の動物園運営部門の副部長を務めるエリック・オッチェンさん(Eric Otjen)は「小魚を捕食するため、ザトウクジラが岸の近くまでやってくることは珍しくない」と明かすも、こう続けた。

「ザトウクジラがボートのすぐ近くでブリーチングをするなんて、一生に一度あるかないかという貴重な経験だろうね。多くの人はブリーチングを見るためにたくさんのお金を払うんだから…。」



ちなみにクジラがブリーチングをする理由には「激しい音をあげコミュニケーションをとる」「フジツボを落とす」「寄生虫を落とす」「オスのアピール」「威嚇」「遊んでいるだけ」など様々な説があるようだが、エリックさんは「“バブルネットフィーディング”を行っていた可能性がある」と述べている。

これはザトウクジラが魚の群れの下に潜り込み、水中で円を描くように泡を吐き出しながら水面に上昇、泡で網を作って魚を閉じ込めて捕食するもので、ザトウクジラが漁をしていた最中にたまたま親子が居合わせたということのようだ。



アメリカ海洋大気庁によると、ザトウクジラは大きいもので体重が40トンにもなるとのこと。親子は怪我をすることもなく、ザックさんの父親が製作したという全長約5.5メートルのボートも無事で、とにかく運に恵まれた一日を過ごしたようである。

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画像は『Zach Piller 2022年10月13日付Instagram「Epic whale footage.」、2021年11月17日付Instagram「“I think the fish is longer than the boat”」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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