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【海外発!Breaking News】浜辺に打ち上がった白い毛のような物で覆われた謎の物体 クジラの死骸の一部か(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2022年10月22日 5時0分

今月12日、アメリカの海岸沿いに奇妙な物体が打ち上がっているのを地元民が発見した。「こんな物は今まで見たことがない」と話す発見者が撮影した動画には浜辺に打ち上がった巨大な塊が映っており、びっしりと細く白い毛のようなもので覆われていた。専門家は「クジラの死骸の一部の可能性が高い」とその正体について言及していると『New York Post』などが伝えた。

今月12日に浜辺に打ち上がった巨大な謎の物体を発見したのは、米オレゴン州レーン郡フローレンス在住のアドニー・テグナーさん(Adoni Tegner)だ。海岸沿いをドライブしていたときに、大きな塊が浜辺に打ち上がっているのに気がついたアドニーさんはすぐに彼女のメリカ・リンさん(Merica Lynn)に連絡し、一緒に謎の物体に近づいて調べてみることにした。

当時の様子を捉えた動画には波打ち際に横たわった巨大な塊が映っており、近づいて足で触っている様子からは割と弾力があるように感じられる。白く細い糸のようなものでびっしりと表面が覆われた物体の一部には、ぼんやりではあるが触手のような部分も確認できる。アドニーさんは「こんな物は今まで見たことがなかったですよ。糸のようなものがたくさん付いていて、大きなイカか何かかと思いました」と当時を振り返っており、周囲には腐敗臭に近い強烈な臭いが漂っていたそうだ。

メリカさんは「今までクジラが浜辺に数週間ほど打ち上がっていたのを見たことがありますが、今回のようにあんな毛は生えていませんでした。しっかりしていたけれどグニャグニャしていて、ブヨブヨした感じもしましたね」と当時の様子を明かしており、謎の物体の正体は見当もつかなかったという。

メリカさんがこの動画を自身のFacebookアカウントに投稿すると、今月21日の時点で再生回数が7.7万回を超え注目を集めた。コメント欄には「正体が気になる」「こうした謎の物体が打ち上がるのは災害の前兆とも言われるよね」など興味を示す声の他に、「“グロブスター(globster)”ではないか?」というコメントが複数寄せられていた。グロブスターは「海岸に打ち上げられた正体不明の有機物の塊」という意味を持つ英単語で、海岸に打ち上げられ腐敗した大きな海洋生物のことを指す場合もある。

浜辺に漂着した奇妙で巨大な物体を調査する海洋生物学者のベン・ロッシュさん(Ben Roesch)は、「浜辺に打ち上がるものはクジラやサメなどの海洋生物であることが多い」と明かしている。2018年にはフィリピンでも今回の発見と似た物体が漂着しており、最終的にクジラの死骸の可能性が高いと報道されていた。

今回の動画を見たオレゴン州立大学ハットフィールド海洋科学センターで海洋生物の座礁・漂着に関するプログラムマネージャーを務めるジム・ライスさん(Jim Rice)は、「これはクジラの死骸の可能性が高いです。毛のように見えるのは筋肉、神経、腱など体の組織が分解されたもので、すでに死後数か月が経過していると考えられます」と見解を述べた。

専門家の意見を聞いたアドニーさんは、「もしこれが引き裂かれたクジラの一部であるのなら、どうやって筋肉が分解されて触手のような形になるのか不思議ですよ」と話しており、謎の物体の正体がクジラだとは到底信じられなかったようだ。



なお過去には浜辺に打上げられた謎の生物が、実は総額680万円の高級食材だったというケースが話題を呼んでいた。



画像は『New York Post 2022年10月14日付「Truck-sized ‘globster’ with ‘stringy white hair’ shocks beachgoers」(Facebook / mericalynn503)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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