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【海外発!Breaking News】自身の葬儀で渡すカードを手作りした祖母、ユニークなメッセージに参列者は笑顔(米)

TechinsightJapan 2022年10月23日 21時0分

故人と最後のお別れである葬儀では、参列者はどうしても悲しい思いを抱えることになる。ところが先日、アメリカで行われた葬儀で故人が生前に作成したメッセージカードが参列者に渡され、会場は大きな笑い声に包まれた。生前からユーモア溢れる人柄で愛されていた故人は、最後に皆を笑わせることができたことを『TODAY』などが伝えている。

米テキサス州スティーブンズ郡ブレックンリッジで今月18日、グレイシー・ペリーマンさん(Gracie Perryman、20)の祖母であるジョディ・ペリーマンさん(Jodie Perryman)の葬儀が行われた。今月12日に81歳で亡くなったジョディさんは生前、自身の葬儀の参列者に手渡すためのメッセージカードを手作りしていた。

ジョディさんががんの影響で体調を崩し始めたのは、今年の夏のことだった。手術をするにもジョディさんの体が耐えられるかどうかが怪しく、手術をするかしないかの選択を迫られたジョディさんは手術をしない道を選んで終活を始めた。

そんなジョディさんは今年8月、Facebookに他のアカウントの投稿を引用してこのように綴っていた。

「私の葬式に参加した人は『連絡を取り合いましょう』とメッセージの書かれたウィジャボード(Ouija board)を受け取るでしょう。」

ウィジャボードとは死者の魂を呼び寄せて交信を図る降霊術ために用いられるもので、誰もがこれをただの冗談だと思っていたが、実際にジョディさんの葬儀に参列したグレイシーさんは驚くことになった。



グレイシーさんが葬儀で受け取った封筒には「ジョディより」とシンプルに書かれており、紫色のレースで作られた小さな花が添えられていた。そして中に入っていたメッセージカードを開いてみると、別れの言葉が書かれているのかと思いきや、両手で中指を立てアッカンベーをするように舌を突き出すファンキーなジョディさんの写真が貼られていたのだ。

その隣には「連絡を取り合いましょう!」と書かれており、さらにその下にはウィジャボードを模したデザインが施されていた。生前からユーモアが大好きだったジョディさんは、自身の死後も家族や友人たちと交流できるようにというジョークのため、本当にウィジャボード付きのメッセージカードを手作りしたのである。

グレイシーさんは、生前のジョディさんについて「祖母はユーモアのセンスに溢れていてとても面白く、思いやりのある心の広い人でした。家族を愛していた祖母は周囲の人たちの面倒もよく見ていて、本当にできた女性だったんです」とウィットに富み、素晴らしい人間性を持ち合わせていたと明かした。

このメッセージカードが配られたのは30~40人ほどだったそうで、皆が一斉にカードを開けたので会場は大勢の笑い声に包まれたという。グレイシーさんは「大笑いしましたよ。他の人たちも『彼女らしいね』とお腹を抱えて笑っていましたね」と皆が笑顔になった日を振り返った。



なおグレイシーさんは後日、ルームメイトと一緒にウィジャボードを使ってジョディさんに連絡を取ろうと試みたが「ダメでしたね。ただの紙ですよ」と語っており、残念ながらジョディさんと交信することはできなかったそうだ。

グレイシーさんがジョディさんからのメッセージカードをTwitterでシェアすると、お茶目なジョディさんのアイディアが注目を集め、今月23日の時点で72万件を超える「いいね」が寄せられた。また「素敵なアイディアだ」「これは自分の葬式でもやりたい」「最高のユーモアだね」など大絶賛の声が届いた。

ちなみに2017年にはがんで亡くなった女性が家族に秘密で遺した手紙が話題になり、「今日が最後だと思って生きなさい」のメッセージに多くの人が涙していた。

画像は『TODAY 2022年10月21日付「‘Firecracker’ grandma made Ouija boards for her funeral: ‘Let’s keep in touch’」(Courtesy Gracie Perryman)』『gracie perryman 2022年10月18日付Twitter「Received this at my grandmas funeral.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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