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【海外発!Breaking News】約3トンの超巨大マンボウ ギネス記録を400キロ以上も上回る(ポルトガル)

TechinsightJapan 2022年10月24日 21時0分

ポルトガルのアゾレス諸島で昨年、重さ6049ポンド(約2744キロ)の巨大なマンボウが発見された。これまで世界最重量の硬骨魚としてギネス世界記録に認定されていたのは、日本で発見された重さ5070ポンド(約2300キロ)のマンボウだった。400キロ以上も記録を上回ったことになるが、発見されたマンボウは既に息絶えており、研究者は「生きていた姿は素晴らしかったはず」と悔いているという。『New York Post』などが伝えている。

話題の巨大マンボウは昨年12月9日、ポルトガル領アゾレス諸島ファイアル島の沖合で浮いているところを発見された。既に絶命していたが、地元当局が近くの港に引き上げるとあまりに大きなその姿の全貌が明らかになった。のちにウシマンボウという種類と判明したこのマンボウのDNAサンプルを採取し研究者らが調査を行い、今月11日に魚類の研究を扱う国際的な学術雑誌「Journal of Fish Biology」に研究成果が掲載された。

発見されたマンボウの大きさは体高12フィート(約3.66メートル)、体長は11フィート(約3.35メートル)で、当時撮影された写真を見ると周囲に立つ人々が小さく感じてしまうほど巨大なマンボウの姿が写っている。ナショナルジオグラフィックによると、マンボウの平均サイズは体長11フィートで体重は最大5511ポンド(約2500キロ)とあり、今回のマンボウは体長に関しては標準サイズであることが分かる。

しかし驚くべきは体重だ。今回のマンボウは6049ポンド(2744キロ)と最大値を200キロ以上も超えていた。この重さは硬骨魚(魚類の大部分が属する分類)において最大であることも判明。これまで世界最重量の硬骨魚としてギネス世界記録に認定されたのは1996年に千葉県鴨川市沖で発見されたマンボウで、重さは5070ポンド(約2300キロ)だった。

大西洋地域の環境保全研究や教育を行う非営利団体「Atlantic Naturalist Association」に所属する海洋生物学者で、今回の研究の筆頭筆者を務めたホセ・ヌーノ・ゴメス=ペレイラさん(José Nuno Gomes-Pereira)は、ギネス世界記録より400キロ以上も重い今回のマンボウについて「雄大な標本でした。死骸の写真だけではこのマンボウが水中でどれほど素晴らしい姿をしていたか分からないですよ」と興奮しながらも生きた姿を見られなかったことを悔いていた。

このマンボウの死因は明らかになっていないが、頭部の一部に赤い塗料が付いた円筒形のへこみができていたと言い、船の底部にある竜骨と呼ばれる部分に衝突したものと推測されている。



ちなみに今年5月には、カンボジアのメコン川で180キロの巨大エイを漁師が釣り上げ、大きすぎるその姿が注目を集めていた。

画像は『New York Post 2022年10月17日付「Holy Mola: 3-ton ‘Hummer-sized’ sunfish sets record for biggest fish ever」(Jam Press/Atlantic Naturalist Association)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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