Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】末期がんの母、亡くなる前に息子に最後の料理を振る舞う(中国)<動画あり>

TechinsightJapan 2022年11月15日 22時2分

中国の20代の男性が先月末、中国版TikTok「抖音」に投稿した1本の動画が多くの人の心を揺さぶり拡散している。動画は末期がんの母が男性に最後の料理を作る後ろ姿を捉えたもので、男性は涙が溢れて止まらなかったという。偉大なる“母の愛”を『ETtoday新聞雲』などが伝えている。

中国・遼寧省大連出身の鄧(デン)さんは先月中旬、同省瀋陽市に住む母をがんで亡くした。

鄧さんの母ががんと診断されたのは今年2月のことで、「家族や親戚に心配をかけるといけないから」と病気のことを息子以外の誰にも告げずに治療を続けてきたという。

鄧さんは母のことを「とても強く、独立心の強い人でした。化学療法を受け、どんなに痛みが酷くても、決して不満を口にすることはありませんでした」と語り、「一生忘れることはないだろう」という亡くなる前のエピソードについてこのように明かした。

「ある日、母から『何か食べたいものはある?』と聞かれました。それはちょうど母が3度目の化学療法を終えて数日後のことで、母に『一緒に来て欲しい』と頼まれて市場でケルプ(海藻)、ジャガイモ、肉を買ってきたのです。」

「そして帰宅すると、母はキッチンに行って料理を始めました。私はその間、リビングに座っていたのですが、母の背中を見ているうちに涙が溢れて止まらなくなりました。」

「母はすでにかなり衰弱していましたが、私のために精一杯の料理を作ってくれたのです。料理が終わった母は息をするのも苦しそうで、長い間、身体を休めていなくてはならないほどでした。」

鄧さんが撮影したキッチンに立つ母は、治療のために髪が抜け、パジャマ姿で弱々しい。それでも鄧さんは「母の料理はいつもと同じようにとても美味でした」と回顧し、「母が作ってくれた夕飯は全て平らげました。残念なことにあれが母が作った最後の料理になってしまいましたが、母の味を私は一生忘れることはないでしょう」と語った。

ちなみに鄧さんは、この時の動画に「母さん、安らかに眠ってね。僕はもうどんなことがあったって負けやしないから」と言葉を添えて「抖音」に投稿しており、「母は私がブロガーであることを分かっていて、きっと最後の贈り物をしてくれたのでしょうね」と感慨深そうに述べている。

そしてこの動画には、「愛というのは、人が亡くなったからといって消えてしまうものではないから…お母さんはあなたの隣にいるわよ」「悲しまないで。お母さんはきっとあなたを見守っているわ」「私は母が亡くなって1か月後に、母が私のために作った餃子が冷凍されているのを見つけたわ。それも私が一番好きな肉入りでね。それを食べながら涙が止まらなかったのを覚えているわ」「私の母は病気で、医師に『助からない』と言われたの。母は今、隣の部屋で寝ているわ。この動画を気晴らしにと思って見たのに、声を殺して泣いているの」「私も母を早く亡くしたの。母が恋しいわ」「母の愛は偉大だよ」「あなたの母はきっと、大好きな料理を作ることで『さよなら』と伝えたのよ」「母を思うといつも、なぜか温かい気持ちになるよね」といったコメントが届いている。



画像は『ETtoday新聞雲 2022年10月29日付「媽去世前堅持做「最後一餐」 兒見憔悴背影暴哭:味道和以前一樣」(圖/翻攝自微博)』『MEAWW 2022年11月11日付「Poignant video of cancer-stricken mom making last meal for son leaves internet heartbroken」(Reddit)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

この記事の関連ニュース