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【海外発!Breaking News】好奇心旺盛なゾウ、真剣に語るジャーナリストにいたずら(ケニア)<動画あり>

TechinsightJapan 2022年11月21日 17時33分

ケニア国営放送のジャーナリストが、このほどゾウの保護施設で干ばつによる野生動物の影響をレポートした。深刻な状況を伝えているが、ゾウはジャーナリストの存在に興味津々で真剣なレポートを中断させてしまったのだ。しかしジャーナリストもゾウのいたずらに笑い出しており、この微笑ましいやりとりを捉えた動画が話題になっている。『IOL News』『The Washington Post』などが伝えた。

ケニア国営放送KBCのジャーナリストであるアルヴィン・カウンダさん(Alvin Kaunda)が今月11日、壊滅的な干ばつが野生動物に影響を及ぼしていることを取材するためナイロビにある非営利団体「シェルドリック・ワイルドライフ・トラスト(Sheldrick Wildlife Trust)」で撮影を行った。ゾウをはじめとした野生生物の救助やリハビリを行う同団体の施設で、カウンダさんは人間の行いが自然や野生動物にどのような影響を与えてきたかなどカメラに向かって語りかけたが、しばらくすると背後からゾウの鼻が現れ、カウンダさんの肩にのせられた。さらに話し続けるカウンダさんに、ゾウの鼻はからかっているかのように顔の周りを這い、耳を触り、頭の上に移動する。それでもカウンダさんはジャーナリストとして語り続けていたものの、ゾウの鼻が頭の上から覆いかぶさるようにカウンダさんの顔の前に来ると、我慢できずに笑い出してしまった。

シェルドリック・ワイルドライフ・トラストによると、このいたずらゾウは2018年4月にケニア中央部の「メルー国立公園(Meru National Park)」で家族とはぐれているところを保護された4歳のメス“キンダーニ(Kindani)”だという。

ケニアでは過去40年で最悪の干ばつに見舞われており、ゾウをはじめシマウマ、バッファローなど1000頭以上の動物が干ばつにより絶命したことを「観光及び野生動物省(Ministry of Tourism and Wildlife)」が発表している。この数は密猟された数の20倍以上にも及んでいるというから深刻である。ケニアの地元ラジオ局の取材に対し、カウンダさんはシェルドリック・ワイルドライフ・トラストの施設にいるゾウたちの前でレポートを行いたかったが、10回のテイクを試みたものの、すべて最後まで読み終えることができずに失敗したことを明かした。「できるだけゾウと距離を置くようにしていたが、集中していたために彼らがこれほどまで近づいていたことに気づかなかった」と語るカウンダさん。途中ですり寄ってきた他のゾウの頭をなでるという場面まではよかったが、キンダーニの好奇心には抵抗できなかったようだ。

なお今回の動画は拡散され、好奇心旺盛なゾウと干ばつの深刻さを伝えるジャーナリストの交流は多くの人の注目を浴びた。ネット上では「このジャーナリストはよくぞここまで冷静でいられたものだ」とプロとしての仕事を称えるコメントや、「最後に彼が笑ってくれてよかった」といった声も少なくない。カウンダさんによるとゾウの鼻が顔を触ってきた時はくすぐったかったそうだが、「ただ冷静になろうと努めた」と当時の様子を語った。そしてゾウの鼻は特にニオイを感じなかったと言い、「もし臭かったら、きっと気が散ってしまうでしょうね」と笑う。自らを「野生動物愛好家」と称するカウンダさんは、こうした動物と近づく出会いをもっと経験したいと述べており、「今のところライオンとヒョウの2種類が残っている」とのことだ。



画像は『IOL News 2022年11月18日付「WATCH: Inquisitive Baby elephant interrupts Kenyan news reporter in the cutest way(Youtube)」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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