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【海外発!Breaking News】孤児を迎えたチンパンジーの仲間、手を広げ次々とハグやキス!(リベリア)<動画あり>

TechinsightJapan 2022年11月24日 10時0分

母を亡くして保護されたチンパンジーの孤児が今年9月、リハビリを終えて森の仲間に温かく迎えられる瞬間を捉えた動画が注目されている。動画は今年9月末に保護活動をする非営利団体のFacebookに投稿され、今月になって『Good News Correspondent』が取り上げて拡散中だ。

西アフリカのリベリアにあるチンパンジーのサンクチュアリー「リベリア・チンパンジー・レスキュー&プロテクション(Liberia Chimpanzee Rescue & Protection、以下LCRP)」は、孤児のチンパンジーの保護活動を行っている。

リベリアではチンパンジーが密猟者に食用として殺されたり、ペットとして違法に取引されるためで、LCRPでは現在、5歳未満の孤児のチンパンジー40匹以上を保護している。

LCRPによると、親を幼い頃に亡くしたチンパンジーは木登りの仕方さえ知らないため、保護された孤児はまず24時間体制でスタッフのケアを受け、リハビリセンターで生きる力を身につけるという。また別のチンパンジーとも少しずつ関わりを持たせ、準備が整ったところで仲間が暮らす保護区の森へと放つそうだ。

今夏に保護されたオスの孤児“ベックリー(Beckley)”もそんな1匹で、今年9月末に初めて保護区「リトル・バッサ・フォーレスト」に足を踏み入れ、同じ境遇だった元孤児のチンパンジーの仲間に迎え入れられた。

当時の様子はカメラが捉えており、ベックリーが仲間に歓迎を受ける様子はLCRPのFacebookで紹介された。

動画では、森の中から次々とチンパンジーたちが現れて手を大きく広げてギュッとハグしたり、キスしたり、肩を抱いて森の中へと案内していく。一方のベックリーもふざけて転がってみたり、自らハグをしにいったりと喜びが体中から溢れ出しているようだ。

なおLCRPは「チンパンジーは人間のペットにすべきではないし、強制的に人間と一緒に暮らすようなことはあってはならない…。保護された孤児のほとんどは完全に野生化できないが、自然で安全なサンクチュアリーで他の仲間たちと一緒に暮らし成長することはできるのだ」と謳っており、この動画には次のようなコメントが寄せられた。

「美しい!」
「人間よりも素敵な関係を築いているのでは?」
「ハグ、キス、そして肩を抱く姿に涙!」
「幸せなのが伝わってくる。」
「もともとは密猟者が孤児を作り出してしまったのよね。違法な取引はいますぐやめて欲しい」
「こんなサンクチュアリーを作ってくれてありがとう!」



ちなみにLCRPの創設者であるジミーさん(Jimmy)とジェニー・デスモンドさん(Jenny Desmond)は今年10月、動物福祉や保護活動が認められて国際動物福祉基金(IFAW)の「アニマル・アクション・アワーズ」を受賞している。2017年に25年間のリース契約を結んだ100エーカー(東京ドーム約8.5個分)の森とリハビリセンターには現在、チンパンジー80匹以上が暮らしているそうで、その数は年々増えているという。



画像は『Liberia Chimpanzee Rescue 2022年9月27日付Facebook「Little boy Beckley meets all of his new family for the first time」、2022年9月21日付Facebook「Another day closer to baby Beckley’s transition to the Little Bassa forest」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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