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【海外発!Breaking News】シャチに肝臓を奪われたサメ17頭の死骸が浜辺に打ち上げられる(南ア)<動画あり>

TechinsightJapan 2023年2月26日 18時47分

このほど南アフリカの浜辺で、17頭のサメの死骸が発見された。サメはいずれも腹部が噛みちぎられており、付近に生息する2頭のシャチに襲われたという。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えている。

南アフリカの西ケープ州ハンスバーイを拠点とし、ホエールウォッチングなどのマリンツアーを提供する「Dyer Island Cruises」が今月23日、Facebookにサメの死骸の写真を投稿したところ多くの関心を集めた。同州パーリー・ビーチの浜辺に17頭のサメの死骸が打ち上げられていたという。

しかもサメは腹部を食いちぎられたような跡があり、肝臓が奪われていた。実はこの付近の海域には“ポート(Port)”と“スターボード(Starboard)”と呼ばれる2頭のシャチが生息しており、度々サメを襲ってきたそうだ。



今回発見された17頭のサメの死骸も2頭の仕業と考えられている。地元で海洋環境の保全と研究に取り組む環境保護団体「マリン・ダイナミクス・アカデミー(Marine Dynamics Academy)」の海洋生物学者ラルフ・ワトソン氏(Ralph Watson)によると、サメの死骸が発見される1週間ほど前に、ポートとスターボードが沖合の狭い範囲を2時間ほどかけて繰り返し潜水していたという。

研究チームが17頭のうち11頭を回収して解剖したところ、サメは体長1.6~2.3メートルで、全てメスのエビスザメだったそうだ。同団体の研究員であるアリソン・タウナー氏(Alison Towner)によると、シャチがサメを襲う理由として「脂質が豊富で栄養価の高いサメの肝臓が狙い」という。また同氏は今回のサメの死骸についてこのように述べている。

「シャチが一度にサメを殺した数は、この付近ではこれまでで最多でした。もしかしたら浜辺に打ち上げられず、流されてしまった死骸もあったのかもしれません。」



ちなみに英ニュースメディア『LADbible』によると、サメを襲ったポートとスターボードはいずれもオスで年齢は20歳前後とのことだ。またシャークダイビングなどのツアーを提供する「マリン・ダイナミクス社(Marine Dynamics)」では、地元の人たちに向けて「座礁したサメを見かけた際には同社に報告してください」と呼びかけている。



画像は『The Sun 2023年2月24日付「RED WITH BLOOD Killer whales butcher and rip out livers of SEVENTEEN sharks in ruthless killing spree off South Africa」(Discovery)』『Dyer Island Cruises 2023年2月23日付Facebook「Seventeen sharks were killed by Orcas at Pearly Beach, near Gansbaai.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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