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【海外発!Breaking News】ウサギ4羽を飼い始めた夫婦、160羽に大繁殖して手に負えなくなる(英)

TechinsightJapan 2023年4月12日 17時21分

事の始まりはわずか4羽のウサギだった。しかしウサギの繁殖力が強く、飼い主の手に負えなくなった結果、14年が経過して約160羽にまで増えてしまった。これらのウサギたちは狭い場所で飼育されていたが、動物保護団体によって保護されることとなり、一部のウサギは健康上の問題により安楽死となってしまった。英ニュースメディア『Metro』などが伝えている。

英国動物虐待防止協会(The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals、以下RSPCA)は昨年9月、ペットシッターから「ウサギの死体を見つけた」という通報を受け、レスターシャー州グレート・イーストンにある民家を訪れると、ガレージから160羽ものウサギが見つかった。ガレージにはいくつもの小さなケージが積み上げられており、その中には複数のウサギが押し込まれるように入っていた。

この家に住む夫婦によると、2008年に4羽のウサギをペットとして迎えたという。当初、夫婦は繁殖を防ぐような対策を取っておらず、ウサギたちを自由に放していたところ、少しずつ数が増えてきた。これ以上の繁殖を防ぐためにオスとメスを分けて飼育するように試みたが上手くいかず、増え続けてしまった。

RSPCAの職員であるリチャード・デュラントさん(Richard Durant)は「今回のケースは、飼い主が避妊手術を受けさせるのを怠った結果として直面する問題の良い例ですよ」と話す。「ガレージの臭いは強烈でした。ウサギたちのほとんどはケージに詰め込まれ、中に6羽も入れられているケージもありました」とリチャードさんはウサギたちを発見した当時を振り返った。

RSPCAは5人のボランティアの協力を得てウサギたちを少しずつ連れ出し、約3か月かけて全てのウサギを民家から救出した。幸いにもウサギのほとんどに体調不良は見られなかったが、健康上の問題があった一部のウサギは安楽死となり、最終的に150羽のウサギが救出された。多くのウサギはすでに新しい飼い主のもとで暮らしているが、まだ飼い主が見つかっていないウサギもいるという。

ノッティンガムシャー州にある動物保護団体「Brinsley Animal Rescue」には、物価の上昇が家計を圧迫してウサギを飼えなくなった人々が、ウサギを引き取ってもらうために殺到している。場所や金銭的な問題から保護できる数には限りがあるため、222羽ものウサギを追い返すしかなかったそうだ。

同団体を運営するジョン・ベリスフォードさん(Jon Beresford)は「園芸用品センターやペットショップに行き、子どものために後先考えずに軽い気持ちでウサギを購入する人が多数います。ウサギの飼育は簡単でケージに入れておけばいいと思い込んでいる人が多いですが、そんなことはありません。ウサギは最も虐待され、蔑ろにされている動物なのです」とウサギの厳しい現状についてコメントしている。またジョンさんはウサギを飼うことを考えている場合には、ブリーダーやペットショップから購入するのではなく、保護施設にいるウサギを引き取ることを推奨している。

ちなみに今年2月には、米ニューヨーク州のある民家から50代夫婦の遺体と150匹の猫が発見されたことが多くのメディアに報じられていた。

画像は『Metro 2023年4月6日付「Couple bought four rabbits 15 years ago and now have 160」(Picture: RSPCA / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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