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【エンタがビタミン♪】『ストレイヤーズ・クロニクル』を実写映画化。最強の男・昴役の岡田将生をアクション監督が絶賛。

TechinsightJapan 2014年9月19日 7時0分

本多孝好氏による新感覚アクション巨編『ストレイヤーズ・クロニクル』の完全実写映画化が決定した。実写化となれば気になるのが特殊能力を持つ最強の男・昴役だが、その主人公に抜擢された岡田将生は「アクションをやったことがない」と明かしている。だが、アクション監督は彼のアクションセンスについて「貴重な才能があります」と評価しており、日本映画にはあまり見られないタイプのアクション映画になりそうだという。さらに染谷将太や成海璃子をメインキャストに起用。あの『GANTZ』のアクション&VFXチームも関わるとあり、原作がどのように撮られるのか期待が高まる。

小説家の本多孝好氏が2012年から手がけた『ストレイヤーズ・クロニクル』シリーズは昨年、2013年4月5日に出た『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3』で3部作を完結した。

ストーリーの概要は次のようなものだ。1990年代の日本で行われた実験により生まれた若者たちが20歳になろうとしていた。視覚、視神経、脳伝達速度が高度に発達し、相手の動きの先を読みすべての攻撃をかわすことができ、さらに並外れた神経の発達により、視覚で得た情報のみであらゆる体術を駆使できる最強の男・昴が率いるチーム。そして、最凶のウィルスとその抑制抗体を体内に併せ持つ車イスに乗った学(マナブ)のアゲハチーム。異能力者という同じ宿命を持った若者達からなる2つのチームが闘いあう。だが、戦いの過程で彼らの出生の秘密が、人類進化の鍵であることをつかむ。しかし、それは同時に人類滅亡につながる危機も内包していることが判明する。彼らを利用しようとするもの、排除しようとするもの。あらゆる世代、思惑が絡み合いながら、異能力を持った若者たちは戦い傷つけあう。彼らの未来は、そして人類に残された道とはいったい…。

完結した作品を読んだ映画監督の瀬々敬久氏は、「スピード感溢れる文体で、コミックや映像作品に勝る世界観を作り出したこと」が『ストレイヤーズ・クロニクル』の醍醐味ではないかと評している。

今回、本多孝好氏による複雑な構図とスピード感溢れる『ストレイヤーズ・クロニクル』を『桐島、部活やめるってよ』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した喜安浩平氏が脚本にまとめ、その瀬々敬久監督がメガホンをとった。原作の醍醐味を知る瀬々監督の熱意が、実写化を成功させたといえそうだ。

インタビューを受けた俳優の岡田将生は、瀬々監督がアクションを撮ると聞いて驚いたという。監督に対してそうしたイメージがなかったらしいが、その岡田もまた「僕もアクションをやったことがなかったので、なんでやったことのある人にオファーしないんだろうって…」と笑いながら答えた。もちろんアクションについては一から教わって練習に励んでいるが、なによりも映画『アントキノイノチ』で主演したことで、瀬々監督への信頼は強いものがある。「自分の命を削っているような瞬間を垣間見ることがある監督のもと、現場で感じたものを演じていければいいなと思っています」と語っており、アクションについてもチャレンジ精神でこれまでとは違った一面を見せたいと意欲的だ。



そんな彼のやる気が早くも伝わったのか、アクション監督の下村勇二氏は「岡田将生さんにはアクションのセンスを感じます。フォームが非常にキレイで1、2回練習するだけで形になる。頭で理解するのと同時に、そのまま身体で体現できる貴重な才能があります」と絶賛。作品についても、「今回はアクションを構築する上で“能力”の定義や表現方法が難しく悩みどころですが、その分日本映画にはあまり見られないタイプのアクションになると思います」という。

「監督が瀬々さんというだけで、やりたいなって思いました」という成海璃子にも注目だ。彼女は岡田演じる“昴にぃ”が大好きな、超聴覚力を持つ沙耶役を務める。不思議ちゃんと言われる彼女らしく「経験したことがないくらい若い同世代のキャストが多くて、ご一緒する人も面白そうな人が多そうだなって思って興味が沸きました」と意外なところに注目しているが、果たしてどのような演技を見せてくれるのだろうか。



佐藤貴博プロデューサーは、映画『桐島、部活やめるってよ』を制作している最中に『ストレイヤーズ・クロニクル』を読んですぐに実写化を考えたそうだ。『桐島、部活やめるってよ』の鮮烈にして瑞々しいセリフで注目していた喜安浩平氏を脚本に、同作にも関わった世界の注目を集める撮影・近藤龍人氏らによる映像チーム。そして、『GANTZ』のアクション&VFXチームによる斬新にして衝撃的なアクション。さらにベルリン映画祭など世界的に尊敬を集める瀬々監督。「これまでの日本映画では見たことのない、美しく衝撃的な青春アクションエンターテイメントが生まれようとしています」と佐藤プロデューサーは自信を見せる。

原作者の本多孝好氏は「“映像では体験できない映像体験”をしてもらいたい。そんな思いを込めて書いたのが、この『ストレイヤーズ・クロニクル』シリーズ。映像ではなく、小説だからこそ『見せられる』物語がある。この小説を書くに際して、私の中にはそんな対抗意識が確かにありました」と当初の思いを明かしている。しかし、「熟練の監督と若く才能あふれるキャストたちがどんな映像を作り出していくのか。それはきっと、私の頭の中にはなかった新しい『ストレイヤーズ・クロニクル』であるはずです。今はその誕生をわくわくしながら待っています」と今回の実写化に期待していた。

映画『ストレイヤーズ・クロニクル』は2015年全国ロードショーとなる。
(C)2015「ストレイヤーズ・クロニクル」製作委員会
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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