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【海外発!Breaking News】離婚成立の記念にバンジージャンプに挑むもロープが切れて落下した男性、一命を取り留める(ブラジル)

TechinsightJapan 2023年5月9日 17時40分

ブラジルに住むある男性が今年2月、離婚が成立した記念にバンジージャンプに挑戦したところ、ロープが切れて約21メートルの高さから落下した。男性は奇跡的に一命を取り留めたが、この時の怪我による後遺症に今も悩まされているそうで「危険性の高いアクティビティは二度としない」と語っている。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えた。

ブラジルのパラナ州アラウカーリアで暮らすラファエル・ドス・サントス・トスタさん(Rafael dos Santos Tosta、22)は2月11日、離婚が成立したことを記念してバンジージャンプの1つである「ブリッジスウィング」に挑戦した。

ブリッジスウィングとは、バンジージャンプと同様に命綱1本で橋や崖の上から飛び降りるもので、通常のバンジージャンプは飛び降りた後に身体が上下に跳ねるのに対し、ブリッジスウィングは身体が振り子のように大きな弧を描きながら左右に揺れるのを楽しむアクティビティだ。

ラファエルさんはその日、友人らと一緒にカンポ・マグロにあるエコロジカルパーク内の湖「ラゴア・アズール(Lagoa Azul)」を訪れ、水面に向かってジャンプしたところ、ロープが切れて70フィート(約21メートル)の高さから落下した。



奇跡的に命が助かったものの、首と腰の骨を折るなどの大怪我をしたラファエルさんは、当時の状況についてこう振り返っている。

「当日は本当に嬉しくて興奮していて、ジャンプする前はロープが自分の体重に耐えられないかも知れないと冗談を言っていました。それから目が覚めた時には水の中にいて、周りの人たちに『助けが来るまで動かないで』と言われたのです。私は自分がなぜこんな場所で寝ているのか分からずパニックになり、立ち上がろうとしましたが、その時にとても強い痛みを感じたのを覚えています。人生であれ以上の痛みを感じたことはありませんでした。」

その後、航空憲兵隊の医療チームによってカンポ・ラルゴのロシオ病院(Rocio Hospital)に搬送されたラファエルさんは、首と腰椎の骨折のほか背中なども痛めたことが判明した。

友人から事故のことを聞かされた家族は、約280キロ離れたパラナ州フィゲイラから彼のもとに駆けつけたという。

「実は事故が起きる2日前、母親にブリッジスウィングに挑戦する話をしました。すると母は私のことを心配して反対したんです。事故後、病院に到着した母は、私を抱きしめて『よかった、無事だったのね』と言ってくれました。そして『だから反対したでしょう?』と。きっと母は様々なことが起こる私の人生にうんざりしたのでしょう。私は他人から止められて自粛するような人間ではありませんが、母の言葉は一生忘れないと思います。」

そう語ったラファエルさんは現在も治療を受けているが、精神的にも肉体的にも後遺症に悩まされているという。そんな彼は、ブリッジスウィングをするに至った状況について、またこの事故によって新たな人生観が生まれたとして次のように明かしている。

「もともとは穏やかな性格だったのですが、離婚を経験した私は人生を思い切り楽しみたいと思うようになり、おかしなことばかりしていたんです。そして母の忠告を聞かず、ブリッジスウィングに挑戦した私は何が起こるのか身をもって知ったのです。私の夢はスカイダイビングをすることでしたが、家族のことを考えて危険性の高いスポーツは二度としません。」

「事故から約3か月が経った今でも重いものを持ち上げるのに苦労したり、痛みを感じたり、以前より体が弱くなったように感じます。また精神的なトラウマが睡眠にも影響しているのか眠りが浅く、悪夢を見るようになりました。私はこの事故を機に人生を見つめ直し、すべてに感謝するようになりました。昔の自分には戻りたくありませんから。」

ちなみに「ラゴア・アズール」は現在も観光客が訪れているが、ラファエルさんの落下事故発生以来、ブリッジスウィングは禁止されたとのことだ。

画像は『The Mirror 2023年5月5日付「Man goes bungee jumping to celebrate divorce - ends up plunging 70ft as it snaps」(Image: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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