Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】観光客の自撮りに悩むイタリアの美しい小さな町 最大約4万円の罰金を科す条例を制定

TechinsightJapan 2023年5月8日 12時55分

観光地として有名なイタリアの小さな港町ポルトフィーノが、大勢の観光客の自撮り行為によって交通渋滞や通行止めが発生している状況を受け、今年4月から指定区間に長く立ち止まることを禁止する条例を定めた。違反した場合には最大で275ユーロ(約4万円)の罰金が科されるという。イギリスの公共放送『BBC』などが詳細を伝えているが、賛否の声があがっているようだ。

イタリア北西部リグーリア州のリビエラにある小さな港町ポルトフィーノは、カラフルな建物が立ち並ぶ、美しい港町の風景が人気の観光スポットだ。色鮮やかな建物は写真映えするため、夏になると大勢の観光客が押し寄せ、足を止めて写真撮影を行う。

観光客で賑わうのは歓迎すべきことであるが、多くの人々が道路上で立ち止まってしまうため、観光シーズンには大渋滞の原因となっている。2023年の推定人口が355人とされる小さな町にとって、夏場に押し寄せる何千人もの観光客による大渋滞は、日常生活が妨げられる悩みの種となっていた。

対応に苦慮した町は、人気撮影スポットを含む指定区域内で長く立ち止まってはならない条例を定めた。明確な滞在時間の上限は明らかになっていないが、違反した場合には最大で275ユーロ(約4万1000円)の罰金が科される。4月9日のイースターの週末からすでに開始されており、ハイシーズンである夏の間は毎日朝から午後6時まで適用され、10月まで続くと公表されている。

ポルトフィーノの首長であるマッテオ・ヴィアカヴァ氏(Matteo Viacava)は、「写真を撮るために観光客が大勢立ち止まったことで混乱が生じ、道路の通行ができなくなり大規模な渋滞が発生しました」とこの条例制定についてコメントしている。

自撮りをすると罰金を科せられる可能性があるこの条例に、ネット上からは「自撮りをしている人にはイライラするし、納得だね」「こうした小さい町って、観光客がいないとやっていけないと思うけどな」「お金をかけて旅行に来たのに写真を撮ることができないのなら、他の場所に旅行するかな」などさまざまなコメントが寄せられている。

なお、2021年12月には、11月上旬からクリスマスイルミネーションを飾り始めたことが自治会ルールに違反し、10万円超の罰金を請求されたというニュースが注目を集めていた。

画像は『America Domani 2023年4月24日付「Keep Moving: Italian Riviera Hot Spot Imposes a Selfie Ban」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

この記事の関連ニュース