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【イタすぎるセレブ達】<英戴冠式現地レポート>「チャールズ国王が好き」「女王が好きだった」栄枯盛衰のはざまか? 垣間見えた英国民の思い

TechinsightJapan 2023年5月9日 21時0分

チャールズ国王の戴冠式の翌日、バッキンガム宮殿前には前日に引き続き多くの家族連れや観光客が訪れた。最寄駅から宮殿へと続く公園は一方通行に規制され、宮殿前は戴冠式の祝福ムードが続いていた。現地取材を通して、地方からロンドンに泊りがけで来てパレードを見たという女性グループの体験談やロンドンの土産店の様子などをお届けする。

チャールズ国王の戴冠式が執り行われた英時間6日、バッキンガム宮殿前のザ・マルの沿道では数日前からキャンプをしていた熱心な王室ファンや観光客が、壮大なパレードや王室メンバーのバルコニー登場を見守った。

当日はあいにくの雨に見舞われたが、翌日曜日には最高気温が20度近くになる晴天となった。英国では8日の月曜日が今年限りの祝日で3連休となったこともあり、ロンドンには多くの観光客が訪れていた。午前中は曇り空で肌寒かったため、ジャケットを羽織る姿が多く見られた。

午前10時過ぎにバッキンガム宮殿の最寄り地下鉄駅「グリーン・パーク」を降りると、宮殿に繋がるグリーン・パークの入り口からは前日に続き一方通行となっていた。公園のあちこちにバリアやフェンスが設置され、警備員が進む方向を伝えている。戴冠式は終わったが、宮殿に向かう多くの人々は昨日の余韻を楽しみ、歴史に残る一日を目にも胸にも刻みつけようとしているかのようだ。



人出は多いものの流れはスムーズで、ザ・マルの前には数分でたどり着いた。沿道では家族連れや観光客とみられるグループなどが写真撮影をするなど、とても和やかな雰囲気に包まれていた。



英ヨークシャーから来たという女性2人組は、パレードを最前列で見るため、戴冠式前夜をザ・マルの沿道で過ごしたそうで、当時の様子をこのように語ってくれた。

「私達は、金曜日(5日)の朝に来たんです。テントは張らず、一晩中椅子に座って過ごしたんですよ。カナダの国旗のすぐ下(宮殿に最も近い一等地)を陣取りました。寒くて雨にも濡れましたが、それでも楽しく過ごせました。パレードを間近で見たのは圧巻で、素晴らしい体験でした。今日はこれから帰宅します。」



英シェフィールド出身の40代の女性3人組は、現在ブリストルやマンチェスターなど別々の場所に住んでいるが、この日のために再会してロンドンに来たという。

「土曜日(6日)の早朝にロンドンに着いて、ザ・マルに来ました。雨でずぶぬれになったけれど、パレードは素晴らしかった。バルコニーの下にも行きました。すべて見ることができて感激です。周囲は楽しい雰囲気で、友達もたくさんできました。今夜は、公園の巨大スクリーンでコロネーション・コンサートを見る予定です。」

女性達に「チャールズ国王は好きですか?」と聞くと、彼女らは揃って「ええ、好きですよ」と答えるも「私達はかつて、女王が好きだったんです」と加えた。

そしてお気に入りの王室メンバーについて尋ねると、「難しいですね」と言いしばらく考えた後、1人の女性が「キャサリンかな」と答えてくれた。



昼過ぎになると日差しが強くなり、Tシャツ姿で歩く人も多くなってきた。この後バッキンガム宮殿から歩いて10分ほどの場所にあるピカデリーサーカスに移動した。大通りには英国旗を繋げた“バンティング”が掲げられ、周囲のショップやレストランなども戴冠式を祝福する装飾が施されていた。土産店では戴冠式関連のマグカップやテディベア、英国旗などがずらりと陳列されていた。



この後、ロンドンのイーストエンドにあるタワーブリッジとロンドン塔に移動すると、こちらも多くの人出で賑わっていた。ロンドン塔前にある王室の公式ショップでは、戴冠式を記念するビスケットやマグカップ、バッグや王冠の帽子などが売られていた。缶入りのビスケットは大人気のようで、商品を眺めている間にも次々と買い物客が手に取っていた。
(TechinsightJapan編集部 取材・撮影・文:寺前郁美)

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