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【海外発!Breaking News】道に飛び出してきた女児をはねた男性、有罪の可能性も「車載カメラが私の人生を救った」(豪)<動画あり>

TechinsightJapan 2023年5月14日 5時0分

オーストラリア在住のある男性が先月、道路に突然飛び出してきた女児を車ではねてしまった。男性は制限速度を守っていたにもかかわらず、女児の父親から犯罪者のように扱われてしまったという。男性は罪悪感に苛まれていたが、車載カメラのおかげで人生が救われたと明かしている。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。

時事問題を扱うオーストラリアのテレビ番組『A Current Affair』に出演したムハンマド・デニッシュさん(Muhammad Danish)が、多くの関心を集めている。彼は先月20日、メルボルンにあるブランスウィック・イーストの住宅街を車で走行中、道路に飛び出してきた女児をはねてしまった。

ムハンマドさんは急ブレーキをかけたものの、突然のことで女児を避けることができなかった。女児の父親がすぐに駆けつけたが、娘を抱き上げる前にムハンマドさんの車のボンネットを力任せに殴りつけた。幸いにもはねられた6歳の女児は大きな怪我がなく、ムハンマドさんは彼女が無事だったことに安堵したが、父親は娘を抱きながら彼をずっと怒鳴りつけていたという。

その時、事故に気づいた近隣住民が駆けつけ、父親と一緒にムハンマドさんを非難し始めた。ムハンマドさんは当時、時速25マイル(約40キロ)で走行し制限速度を守っていたが、父親と近隣住民が警察に供述する内容によっては、起訴されて有罪になるかもしれないと心配していた。

しかしムハンマドさんの車には車載カメラが搭載されており、事故の様子が映像として全て記録されていた。ムハンマドさんは当時をこのように振り返っている。

「もし警察が彼らの供述をそのまま信じていたら、私は起訴されて有罪になっていたかもしれません。この車載カメラの映像は私の人生を救ってくれたのです。」

ムハンマドさんは、車載カメラの映像により制限速度を守って走行していたことが証明され、起訴されるようなことにはならなかった。しかし事故から3、4日ほどは女児をはねた瞬間の様子が頭から離れず、何も手につかなかったそうだ。そんなムハンマドさんの心を軽くしてくれたのが、この車載カメラの映像だったという。

当時の映像は先月24日、オーストラリアで車載カメラを販売している「Dash Cam Owners Australia」がFacebookに公開しており、ユーザーからはこのような声が寄せられた。

「女の子が無事で良かったけど、私ならボンネットのへこみを父親に弁償させるわ。」
「この子の親は怒っているけど、それはドライバーのせいじゃない。道路周辺では子供をきちんとコントロールしないと!」
「誰が悪いというのは別として、あっという間に起こる事故があることを示すためにも主要メディアや自動車教習所などで広くシェアされるべきだと思う。」

中には「ドライバーも住宅街の通りはゆっくりと走るべきだよ。残念ながら突然、道路に出てくる人がいるからね」といった意見もあがっている。自分を責め続けていたムハンマドさんだったが、これらのコメントを見て心が救われる思いがしたという。そして最後に彼は、こう語っている。

「警察でさえ、私のせいではないと言ってくれたんです。私は『あの子を傷つけないようにもっと何かできたんじゃないか』と自分を責めていたのですが、人々のメッセージやコメントが私を支えてくれました。」

ちなみに警視庁交通局が2019年3月に発表した「歩行中児童の交通事故の特徴等について」によると、小学生の交通事故原因として最も多いのは安全を確認しないで路上に飛び出してしまう「飛び出し」で、全体の38.9%を占めている。



画像は『Dash Cam Owners Australia 2023年4月24日付Facebook「Luckily this driver was alert or this could have ended in tragedy.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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