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【海外発!Breaking News】“卵型カプセル”に包まれたよう! 双子の片割れ、羊膜に包まれて誕生(ブラジル)<動画あり>

TechinsightJapan 2023年5月11日 21時2分

卵膜と羊水に包まれた“被膜児”は、日本では幸帽児(こうぼうじ)とも呼ばれ、幸運の象徴と考えられている。そんな縁起のいい赤ちゃんの誕生の瞬間が今月1日、ブラジルで撮影され「神秘的で美しい」と話題となっている。ブラジルのネットメディア『G1』などが伝えた。

ブラジル北東部サルヴァドール市に住むジャクリーン・メロ・オリヴェイラさん(Jacqueline Melo Oliveira、43)は1日、同市にある私立「ポルトゲス病院(Hospital Portuges)」で双子の男児を出産した。

最初に誕生したのはラファエル君(Rafael)で、体重2255グラム、身長49センチだった。そしてその1分後に誕生したのがベルナルド君(Bernardo)で、体重3500グラム、身長45センチと兄よりも1キロ以上重かったうえ、破水せず卵膜に包まれた“被膜児”だったことから医師らを驚愕させた。

当時の出産の様子は、サルヴァドール市で赤ちゃん誕生の瞬間を撮影して9年になるという写真家レナータ・カサーリさん(Renata Casali)が捉えており、ベルナルド君が体を丸めて羊膜の中に収まっている様子や、苦虫を噛み潰したような表情、黒い髪などがはっきりと写し出されていた。またお腹から出てきた瞬間のベルナルド君は、まるで黄みを帯びた卵型のカプセルに入っているようで、神秘的な美しささえ漂っていた。



被膜児の誕生は8万人に1人の確率だと言われており、レナータさんはこれらの写真についてこんな感想を述べている。

「被膜児の誕生というのは非常に珍しいの。これまでも被膜児を撮影したことはあるけど、ベルナルド君の写真は羊膜の中まではっきりと見え、本当に美しいと思うわ!」



一方でジャクリーンさんは、羊膜に包まれて誕生したベルナルド君について「素晴らしいでしょう! 完璧よ。まるでシャボン玉の中から出てきた人形のよう!」と驚きを隠せない様子で語り、「被膜児はSNSで見たことがあったけど、まさか我が子が被膜児として誕生するなんて考えたこともなかったわ!」と目を丸くした。

実はジャクリーンさんは不妊症で、パートナーのダルラン・リベイロさん(Darlan Ribeiro)との間に双子を授かるまで14年を費やしており、今回の妊娠は人工授精による不妊治療によるものだという。

それだけに今回の双子の誕生について、ジャクリーンさんは「母になることは私が常に夢みてきたことなの。赤ちゃんの誕生に私がどれだけ満足していることか…。それも神様は私に双子を授けて下さったのよ!」と感慨深そうに述べた。

双子を取り上げたのは産科医のホゼ・カルロス・イエス・ギャスパー氏(Jose Carlos Jesus Gaspar)とアラン・ノゲイラ・ダ・シルヴァ氏(Allan Nogueira da Silva)で、ギャスパー医師は「被膜児だからといって赤ちゃんにリスクが生じることはないのです。赤ちゃんは羊水の中で9か月を過ごしてきたわけですからね。羊膜の中に入っていさえすれば問題はないのです」と説明した。



なお母親のお腹から羊膜に入ったまま取り出された赤ちゃんは、医師が医療用ピンセットや指などで薄い膜に小さな切り込みを入れて破水させるそうで、その後は普通の分娩と同じように処置されるという。



被膜児は英語圏でも「縁起が良い」と信じられており、卵膜内は羊水で満たされていることから「被膜児は一生溺れることはない」という迷信もあるそうだ。

ちなみにブラジルでは昨年6月、双子姉妹が2人とも卵膜に包まれて誕生し、分娩の様子が病院のInstagramに投稿されて注目を集めていた。



画像は『G1 2023年5月5日付「Mulher de 43 anos tem gêmeos em Salvador e um dos bebês nasce empelicado; vídeo mostra parto」(Photo: Renata Casali)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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