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【海外発!Breaking News】7年も「肥満」と誤診された30歳女性、41キロ超の卵巣嚢胞を摘出 手術前の姿に衝撃(英)

TechinsightJapan 2023年5月13日 22時0分

英ウェールズに住む女性は先月3日、人生の転機となる卵巣嚢胞の摘出手術を受けた。女性は7年前から腹部の異常を訴えていたにもかかわらず、かかりつけ医には「ただの肥満」と言われてきたそうで、摘出された嚢胞の重さは41キロを超えていた。英ニュースメディア『WalesOnline』などが伝えている。

月経周期の乱れや痛み、肌荒れ、イライラなど月経にまつわる悩みを抱える女性は少なくない。英ウェールズ南部クンブランに住むペイズリー・ディランさん(Paisley Dylan、30)もそんな一人で、20代前半になると生理痛がひどくなり、腹部が少しずつ大きくなっていくのを感じていた。

7年前のこと。ペイズリーさんは腹部が硬くなっていることに気付き、当時住んでいたイングランドのかかりつけ医に診察を受けた。大きく膨らんだ硬いお腹を押すと、押し返される感覚があったそうだが、医師には「心配はいらない。ただの肥満だから痩せるように」と言われたという。

しかしペイズリーさんのお腹の成長は止まらず、そのうち腰痛にも悩まされるようになり、腹部が邪魔で靴紐を結ぶことすらできなくなった。ペイズリーさんは「全ては肥満のせい」と自分に言い聞かせるようにして過ごしてきたが、さすがに「やはりどこかおかしいのではないか」と別の病院で診察を受けた。

ペイズリーさんは当時のことをこのように語る。

「それはロックダウンに入り、実家ウェールズのアングルシー島で両親と過ごしていた時でした。私はそこで19キロほど痩せましたが、お腹の大きさはちっとも変わらず、現地で医師の診察を受けたのです。しかし医師は、仰向けになった私のお腹を押しただけで『ただの肥満ですよ。痩せてくださいね』と言っただけでした。」

こうして大きなお腹は次第にペイズリーさんの精神面にも大きな影響を及ぼすようになり、外出することを控えるようになっていった。

ペイズリーさんは「家から出ると、大きなお腹をジロジロ見られ『出産予定日はいつなの?』と聞かれることもありました。妊娠さえしていないのですから、そんなことを言われるのは苦痛でしかありませんでした。またある女性からは『三つ子を妊娠しているの?』と質問され、お互いに気まずい思いをしたものです」と当時のことを振り返る。



そして2021年2月になると、ペイズリーさんは妊婦によく見られる「腹直筋離開」との診断を受ける。これは腹部が大きくなることで筋肉が左右に離れてしまう状態で、この頃になると多胎児を抱えた妊娠後期の妊婦のようにお腹が突き出ていた。

ペイズリーさんは痩せるためにエクササイズをしたり、カウンセリングを受けたり、ライフスタイルコーチのもとでより積極的に活動できるよう指導を受け、2022年1月には毎日1万5千歩を歩いていたが、お腹が小さくなることはなかった。



そんな娘を心配した両親は同年10月、ペイズリーさんを英ロンドンの私立クリニックに連れていった。医師はペイズリーさんを一目見るなり「これは肥満などではない」と驚愕したそうで、MRIとCTスキャン検査の結果、腹部に大小2つの嚢胞があることが判明したのだった。



ペイズリーさんはお腹が大きすぎて機械の中に身体が上手く収まらなかったようだが、「卵巣嚢胞」と診断がついた時のことを「怒り、悲しみ、恐ろしさといった様々な感情が一気に溢れてきました。一方でホッとした気持ちもありました」と明かしている。

こうして今年4月、ペイズリーさんはウェールズにあるアスバティ・グウィネズ病院(Ysbyty Gwynedd Hospital)にて、お腹に数か所穴を開け、病巣を取り除く腹腔鏡下手術を受けた。大きな病巣は「46センチx45センチx33センチ」、小さいものは「11センチx11センチ」もあり、嚢胞の中には約42リットルの液体の内容物が入っていたそうで、「2、3時間で済むだろう」と言われた手術は7時間にも及んだ。



この手術を受け、それまで痛みがあることが普通になっていたペイズリーさんは「嚢胞を取った後、こんなに身体が楽になるなんて思いもしませんでした。それに今では足元が見えるようになったのですよ。外出してもジロジロ見られることもないし、服のサイズも小さくなりました」と興奮気味に語った。

なおペイズリーさんは、自身の経験をInstagramでシェアしており、「きっとこの世の中には、私のような人がたくさんいるのではないかと思います。でも自分で『何かがおかしい』と思った時はそのままにせず、思い切って次の一歩を踏み出すことが必要なのです」と述べている。

ちなみにこのニュースには、「医師の怠慢」「明らかに異常だと分かるのに、なぜ検査をしなかったのだろう」「こんなことがあるなんて、信じられない!」「それも誤診をした医師は1人だけではない。どうかしているよ」「腫瘍が破れなくて良かったね」「医師を訴えるべき」「今後も前向きに頑張って欲しい」といったコメントが寄せられている。

画像は『Irish Mirror 2023年5月10日付「‘Doctors told me I needed to lose weight for years, but I actually had a six stone cyst’」(Image: John Myers)(Image: Paisley Dylan)』『if_you_incyst 2023年3月8日付Instagram「After my 15,000 step challenge」、2023年3月5日付Instagram「pictures from Feb2021 during 15,000 steps a day challenge.」、2023年5月1日付Instagram「I applied for my records from the hospital.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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