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【海外発!Breaking News】水頭症の29歳女性、大きな頭で寝たきりも「長生きして欲しい」と母親(ブラジル)<動画あり>

TechinsightJapan 2023年5月20日 5時0分

ブラジル在住の3児の母アダルジーザ・ソアレス・アウヴェスさん(Adalgisa Soares Alves、48)は日々、水頭症を患う長女グレイジェリーさん(Graziely、29)のケアに追われている。大きな頭を持つグレイジェリーさんは7月に30歳を迎えるが、寝たきりで話すことさえできないという。コロンビアのニュースメディア『Pulzo』などが母親の思いを伝えた。

ブラジル北東部マラニョン州サン・ルイスに住むアダルジーザさんは初めての子を妊娠中に風疹に感染、その後の超音波検査で赤ちゃんが水頭症であることが判明した。

水頭症とは脳室に髄液が過剰に溜まり脳を圧迫してしまう疾患で、アダルジーザさんは帝王切開で出産した後、医師から「この子は3か月しか生きられないだろう」と言われたという。

グレイジェリーさんはお腹の中で風疹のウイルスに感染したことで水頭症を発症したと思われ、医師はその後、水頭症に有効な「シャント手術」を行った。これは頭蓋骨に小さな穴を開け、脳室に溜まった髄液を流し出すものだが、グレイジェリーさんは術後の経過が悪く体調が悪化、見かねたアダルジーザさんは治療の継続を拒否したのだった。そして仕事を辞め、娘の世話に専念することになった。



しかしグレイジェリーさんの頭部は徐々に大きさを増し、今では歩くことも、話すことも、自分で食事をすることもできず、最近になって視力まで失った。またオムツを使用し、寝たきりの生活で床ずれができるほどで、身長1メートル、体重69キロのグレイジェリーさんの世話は決して容易ではないようだ。

それでもアダルジーザさんは、「グレイジェリーは耳が聞こえるし、外からの刺激に反応する感覚もあり、笑顔を見せてくれるの。医師は『脳がないから、話を理解することはない』と言うけれど、娘はちゃんと私のことを分かっているわ!」と主張する。



そんなアダルジーザさんは現在、政府からの補助を受けて生活しているが、月に60660円(2250ブラジルレアル)のおむつ代などの負担が大きいため、彼女はSNSで娘の様子を発信し寄付を募っているという。

しかしながらSNSでは、心無いコメントを寄せてくる人が後を絶たないそうで、アダルジーザさんは次のように述べている。

「あの子が誕生後、大きな頭を見た医師はすぐに『ビッグベビー』と呼んだわ。ただベビーというのは愛情あふれる言葉だから、そう呼ばれることに対して酷いとは思わないの。それよりも『ビッグヘッド(大きな頭)』と言われると悲しくなるし、とても非情な言葉だと思う。」

ちなみにアダルジーザさんにとって最も大切なことは「家族や友人が“ありのまま”のグレイジェリーを愛すること」だそうで、献身的に支え、世話をすることは喜びであるという。



「家族や私のケアが十分に行き届いているのを見るのは、嬉しいものなの。娘の笑顔を見るとやりがいを感じるのよ」と語るアダルジーザさん。とにかく希望を捨てず、毎日祈りを捧げているそうで、「娘からは前向きなエネルギーを感じるの」と明かし、このように続けた。

「私はいつも、『グレイジェリーに長生きして欲しい』と願っているの。だって私が誕生を待ち望み、愛し、お腹を痛めて産んだ子だから…。あの子には常にベストを尽くしてあげたいし、人生の最後の日まで愛し続けるつもりよ!」



なおグレイジェリーさんは現在、水頭症の治療を受けている様子はないようだが、放置すれば命にかかわるだけに、SNSには次のようなコメントが寄せられている。

「これは悲劇。この女性はもう赤ちゃんじゃない。今すぐ何とかしてあげて!」
「すでに脳が損傷を受けている状態。症状が悪化するのをただ待つだけなんて、悲しいことだ。」
「こんな状態で30年なんて、どれだけ苦しかったことだろう。何か方法はなかったのか?」
「この記事が拡散し、経済的にも医学的にも支援があることを祈っているよ。」
「母親はあんな重い子を抱っこしていたら、腰を悪くするだろうね。」
「19歳の時の子で、約30年間娘の世話をしているなんて。母親にメダルをあげたいね。」
「せめてオムツ会社が支援してくれたら嬉しいね。」
「こんなに医療が進歩している時代になぜ?」
「母親が前向きなのがせめてもの救いだね。」

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画像2~6枚目は『Adalgisa Soares Alves Alves 2015年3月28日付Instagram「Essa foto da graziely ela tinha meses de nascida」、2015年3月27日付Instagram「Eu e minha razão de viver a graziely minha paixão」、2022年12月29日付Instagram「Você pode ajudar no pix que é número」、2023年1月3日付Instagram「Feliz Natal pra todos e todas que Deus」、2023年2月15日付Instagram「Boa tarde gente quem tiver alguma dúvida」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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