Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】ハチに執拗に襲われたボランティア警官 駆除業者も「ハチは信じられないくらい怒っていた」(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2023年5月19日 5時0分

米カリフォルニア州ロサンゼルス市エンシノ地区で今月15日、ロサンゼルス市警察(LAPD)のボランティア警官の男性がハチの群れに襲われた。襲撃の様子は上空を飛んでいた地元ニュースメディア『FOX 11 Los Angeles』のヘリコプターが捉えており、テレビでライブ中継されたことで衝撃が広がった。米ニュースメディア『Inside Edition』などが伝えた。
  
ロサンゼルス市警察(以下、LAPD)のボランティア警官ゲイリーさん(Gary)は15日午後3時45分頃、「エンシノ地区でハチが大量発生している」との通報を受け、現場にいち早く駆けつけた。

しかし車から降りたところをハチの群れに囲まれ、体の数十か所を刺されたうえ、ハチを手で追い払おうとして転倒、眼球を支えている薄い骨(眼窩底)を骨折した。

当時の様子を捉えた動画では、ゲイリーさんの顔の周りを中心にハチがブンブン飛び交い、ゲイリーさんが転倒しても攻撃を止めないのが見て取れる。ゲイリーさんはその後、なかなか立ち上がることができずに何度も転倒。身の危険を感じた同僚は車内に待機せざるを得ず、その間もハチは執拗にゲイリーさんを襲い続けた。



こうして現場には救急車が呼ばれたが、ゲイリーさんはすでに血だらけで、その場で傷の手当てを受けた後、近くの病院に搬送された。地区の住民は当時、窓を閉めて家の中で待機するように指示を受けていたそうで、現場にはテレビの中継を偶然見ていたという地元のハチの駆除業者アイザック・ハラジさん(Izak Kharrazi)が駆けつけた。



アイザックさんは「到着するやいなや、ハチが車のフロントガラスに群がってきたんだ。ハチは信じられないくらい怒っていたね」と当時のことを振り返り、「なぜあんなに怒っていたのかは分からないけど、ハチが攻撃態勢に入っていたのは明らかだった。ハチを興奮させるようなことが起きたに違いない」と続けた。ハチの巣は近所の家の軒下に作られていたようで、防護服に身を包んだアイザックさんがスプレーを噴射後、駆除したという。



現場では、もう1人がハチの攻撃で負傷しており、ハチの専門家は本人たちが気付かぬままハチの巣に近付き、刺激を与えてしまった可能性を指摘した。またハチに襲われた場合は、手で追い払うと攻撃のサインと捉えられてしまうため、少なくとも4分の1マイル(約400メートル)ほど走ることがベストだという。

なおゲイリーさんの息子ダニエルさん(Daniel)は日本時間17日、クラウドファンディングサイト「GoFundMe」に専用ページを立ち上げて父の入院費などの寄付を募っており、目標額5000ドル(約68万9千円)に対し、1日で15415ドル(約212万3千円)が集まっている。ゲイリーさんはLAPDでボランティアをして18年近くになるが、あくまでもボランティアのためLAPDが責任を負うことはないそうだ。

ダニエルさんは「父は空軍の退役軍人であり、助けが必要な人には常に手を差し伸べる人」と明かし、「ハチに襲われる父をテレビで見た時は身を切られる思いだった。あまりにも痛々しくて、信じられない思いだったよ」と述べ、募金の協力を呼びかけていた。



ちなみに中央アメリカのニカラグアでは今月8日、45人が乗っていたバスが車道から50メートル下の渓谷に転落し、6人が死亡した。死因は“殺人蜂(キラービー)”と呼ばれるミツバチに刺されたことによるもので、被害に遭った乗客の男性の写真が「重症の水疱瘡のよう」と注目された。



画像は『Rare 2023年5月17日付「Police Officer Faints on Live TV After Being Attacked by Swarm of Hundreds of Bees」』『FOX 11 Los Angeles 2023年5月17日付「Bee attack forces man to collapse on live TV in LA」』『GoFundMe 2023年5月17日付「Volunteer LAPD Officer Attacked by Bees」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

この記事の関連ニュース