Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】新生児をビニール袋に入れて遺棄した母、4年後に逮捕 発見時の映像に怒りと悲しみ(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2023年5月22日 5時0分

米ジョージア州の当局は今月18日、2019年6月に生まれて間もない赤ちゃんをビニール袋に入れて森に遺棄したとして、40歳の実母を逮捕した。赤ちゃんは当時、奇跡的に発見されて無事で、4歳の誕生日を迎える直前の逮捕劇となった。捜査にあたった保安官が「最も悲しいケースの一つ」と語る事件を、同州アトランタのニュースメディア『Atlanta News First』などが伝えた。

米ジョージア州フォーサイス郡の保安官ロン・フリーマン氏(Ron Freeman)は19日、2019年6月6日に発生した新生児遺棄事件について会見を行い、実母カリマ・ジワニ(Karima Jiwani、40)を殺人未遂、子供に対する虐待、加重暴行、無謀に遺棄した容疑で逮捕したことを明かした。当局は、カリマが赤ちゃんを車の中で出産後、長時間車を走らせ、ビニール袋に包んで森に遺棄したとみており、現在は保釈金なしで拘留中だ。

自身も子を持つ親だというフリーマン保安官は、会見で「新生児を遺棄した人物を特定するのに数千時間を費やした。この仕事をして33年になるが、今回ほど『犯人を捕まえたい』と強く思ったことはない」と明かし、声を震わせながらこう述べた。

「カリマは、病院や消防署などに生後30日までの新生児を預けるジョージア州の『セーフ・ヘイブン法(Safe Haven Law)』を利用する努力さえしなかった。」

「これは、これまでで最も悲しいケースの一つ。この罪のない女児は、ありとあらゆるサポートが必要だったにもかかわらず、袋詰めにされ、ゴミのように捨てられたのだ…。なぜ親でありながら、このようなことができるのか。全く理解し難く、腹立たしいことだ。」

実は女児が遺棄された森の近くには当時、家が一軒だけあり、泣き声を聞いた一家が女児を発見し、当局に通報していた。家主のアラン・ラガッツさん(Alan Ragatz)は最初、猫の鳴き声だと思ったそうだが、10代の娘2人が「赤ちゃんの泣き声だ」と主張したため、深夜に家族で声の出所を捜しにいった。そして道路から約18メートル(20ヤード)入った森の中でビニール袋を発見し、当局に通報したそうだ。



アランさんの娘カイラーさん(Kyler)は、ビニール袋に入っているのが赤ちゃんと分かり、怒りと怖さと悲しさから大声で泣き始めてしまったそうで、現場に駆けつけた保安官のボディカメラの衝撃的な映像が公開されると、大きな反響を呼んだ。

動画では、保安官代理のテリー・ローパー氏(Terry Roper)がビニール袋を引き裂くと、へその緒がついたままの赤ちゃんが激しく泣く様子などが映し出されており、人々からは怒りや悲しみの声のほか、「是非、引き取りたい」という声が殺到したという。



ちなみに赤ちゃんは体重2863グラムの健康な女児で、搬送された地元の病院の看護師らに“ベビー・インディア(Baby India)”と呼ばれてケアを受けた。本名や居場所については身元保護のために明かされていないものの、健康で幸せに暮らしており、安全が確保されているということだ。

カリマの逮捕の決め手は10か月前に行った最新のDNA検査で、まず女児の実父が特定され、そこからカリマが割り出された。カリマには小学生から成人間近の子供がいて、女児の妊娠を家族に隠しており、実父はカリマが妊娠していたことすら知らなかったという。



画像は『Atlanta News First 2023年5月20日付「Bond denied for mother accused of abandoning newborn along Forsyth County road」』『New York Post 2023年5月19日付「‘Baby India’ mom arrested 4 years after newborn found alive in plastic bag」(AP)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

この記事の関連ニュース