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【海外発!Breaking News】親とはぐれたカモ、保護してくれた夫婦のもとを巣立つもヒナを連れて戻ってくる(英)<動画あり>

TechinsightJapan 2023年6月25日 17時50分

イギリスで親とはぐれた生後1日ほどのカモが、保護して育ててくれた夫婦のもとを巣立った後、自分のヒナをお披露目にやってきたという。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えている。

英ウェスト・ヨークシャー州在住のフィル・ガーナーさん(Phil Garner、67)と妻のジュリアさん(Julia、66)が、保護したカモから大きなサプライズを受けたことが話題となっている。フィルさんは2021年4月1日、自宅近くの湖で息子と一緒に釣りをしていたところ、小さなカモが小走りで近づいてきたという。

フィルさん親子は、付近に親がいるか探してみたが結局見当たらず、カモは親とはぐれてしまったと判断した。その日は凍えるほど寒い日で、地元の漁業管理者に相談したところ「このまま放っておけば、死んでしまうだろう」と言われ、フィルさんは小さなカモをコートのポケットに入れて、自宅に連れて帰ることにした。

生後1日ほどと推定されるメスのカモは“フレーダ(Freda)”と名付けられ、フィルさんとジュリアさんの世話によってすくすくと育っていった。甘えん坊のフレーダは、フィルさんがコンピュータで作業をしている間にも肩やテーブルの上に乗っていつもそばにいたという。

しかしフレーダがフィルさん夫妻のもとにやってきてから1年半後の2022年10月、フレーダは家を出て野生に戻っていった。夫妻はフレーダが巣立ってしまったことを寂しく感じたが、同時にホッとしたとも明かしている。ところがその半年後の2023年4月、予想だにしない出来事が起こった。

なんとフレーダは、11羽のヒナを連れて戻ってきたのだ。さらにフレーダとヒナたちは、そのままフィルさん宅の池にある庭で過ごすようになったそうだ。フィルさんによると、フレーダは以前、つがいのオスと行動をともにしていたが、そのオスがどこかへ去ってしまった後、間もなくしてフレーダが戻ってきたという。フィルさんはフレーダについてこのように語っている。

「1羽から11羽になるとは、カオスでしたよ。今ではヒナたちも体長が8インチ(約20センチ)ほどで、バターのように脂肪たっぷりでフワフワなんです。彼らは泳いだり体を洗ったりする必要があるため、池があちこちにあって庭は爆弾を処理した跡のようなんですが、もう気にならなくなりました。」

一方でジュリアさんは、フレーダのことを「私たちにとって守護天使」と明かしている。実はフレーダを保護した時、夫のフィルさんは膀胱がんの治療中で困難な時期にあったという。しかしフレーダの世話に追われることで、フィルさんは気を紛らわすことができたようだ。ジュリアさんはさらに次のように続けた。

「自宅でカモの世話をすることに当初は乗り気ではなかったのですが、人間って慣れていくものなんですよね。それにフィルは当時、がんの手術を3回受けて、さらに15回の通院検査を受けていたのです。彼にとって非常に辛い時期でしたが、ある意味でフレーダがその辛さから救ってくれたのです。」



フィルさん夫妻は、フレーダとヒナたちがあと数か月は自分たちと一緒に過ごすのではないかと予想しているが、もし野生に戻らない場合は、キツネのなどの捕食者から守るためにフェンスで囲んである近くの池に戻す予定とのことだ。



画像は『The Mirror 2023年6月22日付「Rescued duckling had a cute surprise for couple who saved her after flying the nest」(Image: Julia Garner / SWNS)(Image: Phil Garner / SWNS)(Image: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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