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【海外発!Breaking News】トルコでベニア(人工歯)を入れた英男性モデル「ホラー映画に出てきそう」なボロボロの歯になり後悔

TechinsightJapan 2023年7月8日 22時11分

イギリス在住の男性が昨年9月、トルコに渡って人工歯(ベニア)を入れたところ、悪臭を伴う深刻な感染症に陥った。治療のためにベニアを取り除いた彼の歯はまるでサメのように細く削られており、海外での歯科治療を考えている英国人に向けて注意喚起している。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えた。

英マンチェスター在住でモデルのジャック・ジェームズさん(Jack James、22)は昨年9月、歯の表面を薄く削り、ラミネート素材を貼り付けることで白く隙間のない歯を得られるベニアの装着を決意した。「よりカメラ映えするように」と願ってのことだった。

そしてジャックさんは、英国に比べて安価に施術を受けられるトルコのイスタンブールに渡航し、3000ポンド(約54万3000円)を支払って白く輝く美しい歯を手に入れた。

しかしその数か月後、ジャックさんの歯は出血とともに膿が出始め、ひどい悪臭を放つようになり、緊急の歯科治療を要する事態となってしまった。

ジャックさんは当時を振り返り、歯の様子をこのように明かしている。

「血が出て痛み始めるまでは素晴らしい見栄えだったのに、膿が出て漏れ始めた。口臭がひどかったね。」

「救急歯科医院を受診し、レントゲン検査を受けたんだ。そうしたら歯科医に『あなたの歯はひどい状態で、感染症にかかっている』と言われたよ。」

検査の結果、ジャックさんの歯は深刻な状態で、治療にはなんと2万ポンド(約362万円)を要すると告げられてしまった。

高額な治療費を支払う余裕がなかったジャックさんは、絶望的な状況に陥ったが、最初に施術を受けたトルコの診療所に連絡して助けを求めた。

ところがトルコの診療所は「それ(ひどい歯の状態)は自分たちのせいではない」と責任を否定し、「修復が必要なら再度、施術費を支払ってもらう」と言い、4500ポンド(約81万4000円)の見積もりを送ってきたという。

それでもイギリスでの治療に比べて4分の1ほど安く提示された見積もりに、金銭的に厳しい状況にあるジャックさんは選択の余地がなく、今年6月に再びトルコに渡った。

ジャックさんはトルコでの治療を次のように語っている。

「彼らは僕の歯を全て抜き、膿瘍を取り除いて、一時的に仮の歯を入れた。感染が治まるまで、数週間かかったよ。」

「(治療でベニアを取ると)僕の本来の歯はまるでサメのように削られていたんだ。」

「その姿はホラー映画から出てきたようだった。ショックを受けたよ。」

トルコでの治療を終えたジャックさんは、新しいベニアを装着して6月下旬にイギリスに帰国したそうだ。

ところが歯を磨いている最中に、新たに入れたクラウン(人工の歯の被せ物)がポロッと取れ、歯に隙間ができてしまった。ジャックさんは「自分自身にとても腹が立っています。歯を全部抜きたい気分ですよ」と後悔しており、このように続けた。

「コンポジット・ボンディング(コンポジットレジンというプラスチック樹脂を直接塗り重ねて接着させ、修復する治療法)ができれば良かったのですが、過去は変えることができません。」



イギリスでは国民の4人に1人が歯科医院の予約を取るのに苦労していると言われ、安価で治療を受けられる海外での治療を望む人が後を絶たない。

トルコの歯科医院「Dentakay Dental Clinic」のギュライ・アカイ院長(Dr Gülay Akay)は「イギリスの国民保健サービス(NHS)の危機が、他国で治療を要する状態に駆り立てていることに疑いの余地はない」として、このように指摘している。

「イギリスからトルコに来る患者の数は、信じられないほど増加の一途をたどっています。」

「交通事故によってほぼすべての歯を失ったものの、国民保険サービスで治療を受けることができずに来院したイギリス人患者など、我々は恐ろしい現状を目の当たりにしてきました。」

ジャックさんは自身の経験をもとに、海外での治療を考えている英国人に向けて「しっかりと下調べをしてから行って!」と注意喚起している。

ちなみにイギリスでは過去にも、イランに渡ってベニアを装着した女性が「ピアノの鍵盤」のような歯になってしまい「施術を受ける前にリサーチをして!」と注意を促していた。

画像は『The Mirror 2023年6月21日付「‘I spent £3k on Turkey teeth that went wrong - I now look like a shark in a horror movie’」(Image: Jack James / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

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