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【海外発!Breaking News】「お願い、降りて」英旅客機が重すぎて離陸できず、7.7万円で乗客に降機を呼びかける(スペイン)<動画あり>

TechinsightJapan 2023年7月14日 18時25分

今年の春、空港のチェックカウンターで女性搭乗客が空港職員に重量計で体重を量るように求められた様子がSNSに投稿され、物議を醸した。飛行機が安全に飛行するためには、機体の重量制限を守ることが非常に重要だ。このほどスペインの空港を離陸予定の英旅客機が、機体が重すぎて離陸できないという理由で搭乗客に降機を願い出た。スペインのニュースメディア『Murcia Today』などが伝えている。

スペインのカナリア諸島・ランサローテ島のランサローテ空港発、英リバプール・ジョン・レノン空港行きの英航空会社「イージージェット(easyJet)」の旅客機が、離陸まで2時間近くの遅れが発生した。同便は現地時間5日午後9時45分発の予定だったが、「機体が重すぎる」という機長の判断により、乗客は安全に離陸するための一つの方法を提案された。

機内では機長のアナウンスがあり、「風向きが好ましくない状態のうえにランサローテ空港の滑走路が通常より短いこともあって、現時点では機体の重量が重すぎて安全を考慮すると離陸は不可能です」と説明された。そして機長はここから本題に入った。

「さて、『ここからどうするのか?』と皆さんは思われるかもしれませんが、それを今からお伝えします。イージージェットのオペレーションチームと話した結果、重すぎる機体の問題を解決する方法は少しでも軽くすることです。そこで、もし可能であれば20人ほどに、今夜リバプールに向かうことを見合わせていただけるようお願いしたいのです。」

「もし自ら申し出てくだされば、その方には補償をお支払いします。今のところ、イージージェット側からの提示は乗客1人につき最大500ユーロ(約7万7000円)となっています。質問が色々あるかと思いますが、これで以上になります。」

当時の様子を撮影した動画には、機長が「500ユーロ」と発言した後に「カチカチッ」と何人かがシートベルトを外す音が聞こえる。最終的に19人の乗客が協力を申し出て同機を降機し、次のフライトでリバプールに向かったという。

スペインのニュースメディア『Murcia Today』によると、同機は予定時間を大幅に過ぎた午後11時半頃まで滑走路に留まっていたそうだ。そして翌日の午前3時過ぎにリバプール・ジョン・レノン空港に到着したという。今回の遅延について、イージージェットの広報担当者は「天候に対する機体の重量が制限を超えていたために、乗客に自主的に降機していただいた」と認め、さらにこう述べている。

「このような状況での判断は運航上、日常的に行われており、安全上の理由から全ての航空会社では重量制限が設けられています。もし重量をオーバーした場合は後発便の乗り換えへの協力をお願いし、規定に沿った補償を提供しています。」

良い悪いに限らず何かと話題の多い航空業界だが、2019年にはイギリスのロンドン・シティ空港からドイツのデュッセルドルフへと向かう英ブリティッシュ・エアウェイズの旅客機が、到着地を間違えてスコットランドのエディンバラ空港に着陸し、注目を集めた。機内では当時、バツが悪そうに乗務員が「えーと、エディンバラでお降りの方はいますか? ここでお降りの方は…いませんよね?」とアナウンスし、一部の乗客からは笑いが起こっていた。



画像は『Murcia Today 2023年7月7日付「easyJet pilot makes 19 passengers get off Lanzarote flight due to weight of plane and weather conditions」』『Ryan Williams 2023年7月6日付TikTok「This is madness」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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