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【海外発!Breaking News】舌が緑に変色し、毛が生えたような64歳喫煙者「それでもタバコはやめない」(米)

TechinsightJapan 2023年7月14日 5時0分

医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine)』に今月6日、舌が緑色に変色し、毛が生えたようになった米オハイオ州の64歳喫煙者のケースが掲載された。いったい何があったのか。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。

舌は健康のバロメーターなどと言われるが、通常はピンク色の舌が黒や緑に変わったらギョッとするだろう。米オハイオ州に住む64歳の男性もそんな一人で、舌が鮮やかな緑色に変わって2週間後、かかりつけ医のもとを訪れた。

当時の写真では、舌の表面の3分の2以上が緑色で、毛が生えたように盛り上がっているのが分かり、医師は男性が喫煙者であること、診察を受ける約3週間前まで歯周病の治療で抗生物質「クリンダマイシン」を服用していたことなどから「毛舌」と診断した。

毛舌とは、舌の表面の突起である舌乳頭(糸状乳頭)が長くなり、毛が生えたような状態になる疾患で、痛みや自覚症状はないという。抗生物質やステロイドの長期使用、脱水、口腔内の不衛生、喫煙などが原因で引き起こされ、「アメリカ口腔内科学会(American Academy of Oral Medicine)」によると、約13%の米国人が発症し、患者は女性より男性が多く、高齢者のほうがかかりやすいという。

舌は黒に変色することが多いものの、男性のように緑色になったり、茶色、黄色などに変わることもあり、味覚に変化が生じたり、舌表面などに細菌の繁殖が起こりやすくなるため口臭の原因にもなる。

この男性は医師に、一日4回、舌ブラシで舌の表面を軽くこすって洗浄するよう指導され、6か月後には正常な状態に戻っている。しかし禁煙のアドバイスに従わず、現在も喫煙を続けているそうだ。

なお男性の毛舌の原因については、抗生物質によるものなのか、喫煙なのか、それとも両方なのかについては明らかにされていない。しかし抗生物質を長期にわたって服用すると、稀に抗生物質が効かない細菌が増殖する「菌交代現象」が起きる。また喫煙は唾液を減少させて、口の中の細菌が繁殖しやすくなる。そのため歯周病になりやすくなるなど口腔内に与える影響は大きいようで、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。

「こうなる前になんとかならなかったの?」
「これは酷い!」
「絶対デートしたくない。」
「10人に1人が毛舌? 冗談でしょう?」」
「ヘビースモーカーなのでしょうね。歯周病も喫煙が原因。また同じことを繰り返すと思う。」
「喫煙は百害あって一利なし。父を肺がんで亡くしたけど、彼は『煙草を吸っていても自分はがんにならない』と思っていたようだ。そして最期は『煙草を始めなければ良かった』と言っていた。」
「ここまで酷くなっても禁煙できないなんて!」
「歯磨きもおろそかにしていたのでは?」
「これは最悪ね。」

ちなみに2019年には中国で、30年間タバコを吸い続けた男性の肺の映像が公開され、医師らは「それでもタバコを吸いますか?」と訴えていた。脳死した男性の肺は移植待機患者のために摘出されたものの、黒ずんでいて移植が中止されたという。

画像は『news.com.au 2023年7月12日付「Smoker’s tongue turns green, spouts hair after rare reaction」(Picture: iStock)(Picture: The New England Journal of Medicine)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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