アイルランドのダブリン空港で現地時間9日、アメリカン航空のボーイング787-8型機に接続していたボーディングブリッジが突如崩れ落ち、同機のドアがこれに巻き込まれて剥ぎ取られてしまった。この事故で米フィラデルフィア行き723便が欠航となり、多くの旅行者がダブリンで足止めされた。アイルランド紙『Irish Times』『The Irish Sun』や航空メディア『Paddle Your Own Kanoo』などが伝えている。
報道によると、この飛行機(登録番号N812AA)は9日の正午前に米シカゴからダブリン空港に到着した後、折り返しフィラデルフィア行き723便として午後1時55分の定刻出発に向けて準備をしているところだった。
SNSでシェアされた画像では、ボーディングブリッジが機体まで伸びたままの状態で、高さを調整する脚部がいちばん低い位置まで下がっているのが確認できる。アメリカン航空の機体のほうは、搭乗時に使用する左側の2番目のドアが蝶番の部分からきれいに無くなっており、大きなドアは地面に落下していた。
ボーディングブリッジが何らかの故障を起こしてドアごと落下した時、飛行機には乗客や乗務員もおらず、同空港を運営するダブリン空港公団(DAA)の声明では、負傷者の報告はないという。
この事故の影響で、9日のフィラデルフィア行き723便はキャンセルとなった。
アメリカン航空は今夏、ダラス、シカゴ、シャーロットそしてフィラデルフィアの4都市からダブリンへ運航しているが、欠航が決まった時、ほかの3便はすでに出発していた。ダブリン空港はピークシーズンを迎えており、自社他社含めて当日中にアメリカに行くフライトに予約の変更ができた乗客はそれほど多くはなかっただろう。アメリカン航空の声明によれば、代替機がダブリンに送られ、乗客は翌10日の午後5時に振替便AA9600でダブリンを発ってフィラデルフィアに向かったという。
運輸系オピニオンサイト『Jalopnik』は、ボーディングブリッジの落下事故は非常に稀であると報じた。しかしながら、今年4月にジョージア州アトランタ国際空港でボーディングブリッジが故障して15フィート(約4.5メートル)落下し、空港職員数名が負傷している。また2018年にはメリーランド州ボルチモア・ワシントン国際空港でボーディングブリッジが故障し、6人が負傷した。この時は救急隊員が、到着したばかりのフライトで怪我した乗客を救護している最中だった。
飛行機のドアが地面に落下している衝撃的な画像をSNSやニュースで見た人々は、こんなコメントを寄せている。
「これは相当高額な“やっちまった案件”になったな。」
「客室乗務員の友人が、ボーディングブリッジの油圧の故障だと言っていたよ。面白いことに、もう一人の客室乗務員の友人が、ダブリン行きのその飛行機に乗務していたんだって。」
「ドアの交換だけで済むことなのかな。それとも、機体全体に亀裂や損傷がないかチェックする必要がある大掛かりな修理になるのかな。だれか知ってる?」
「期待されるレベルで飛べるようになるまで、修理、点検、修正などが行われる可能性が高いだろう。あの飛行機がどれほどのコストをかけているか考えると、よほどのことがない限りスクラップにはできないよ。」
ほかにも「ダクトテープが直してくれるよ」とSNSで度々騒がれる、飛行機修理時の応急処置として使われるスピードテープを揶揄したコメントも見受けられた。
なお同日、カナダのモントリオール国際空港では、駐機中のエア・カナダ機が地上作業車の火災で左後方のドア付近が損傷する事故が発生していた。
画像は『Irish Mirror 2023年7月9日付「Door ripped off plane at Dublin Airport after airbridge collapse at Terminal 2」』『The Irish Sun 2023年7月9日付「FLIGHT CHAOS Shock photos show plane door RIPPED from aircraft at Dublin Airport after passenger boarding bridge collapses」(Credit: Social Media Collect)』『Shauns_Aviation 2023年7月9日付Twitter「Another photo from the ramp! Photo via Lorcan Meehan on Facebook」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)
報道によると、この飛行機(登録番号N812AA)は9日の正午前に米シカゴからダブリン空港に到着した後、折り返しフィラデルフィア行き723便として午後1時55分の定刻出発に向けて準備をしているところだった。
SNSでシェアされた画像では、ボーディングブリッジが機体まで伸びたままの状態で、高さを調整する脚部がいちばん低い位置まで下がっているのが確認できる。アメリカン航空の機体のほうは、搭乗時に使用する左側の2番目のドアが蝶番の部分からきれいに無くなっており、大きなドアは地面に落下していた。
ボーディングブリッジが何らかの故障を起こしてドアごと落下した時、飛行機には乗客や乗務員もおらず、同空港を運営するダブリン空港公団(DAA)の声明では、負傷者の報告はないという。
この事故の影響で、9日のフィラデルフィア行き723便はキャンセルとなった。
アメリカン航空は今夏、ダラス、シカゴ、シャーロットそしてフィラデルフィアの4都市からダブリンへ運航しているが、欠航が決まった時、ほかの3便はすでに出発していた。ダブリン空港はピークシーズンを迎えており、自社他社含めて当日中にアメリカに行くフライトに予約の変更ができた乗客はそれほど多くはなかっただろう。アメリカン航空の声明によれば、代替機がダブリンに送られ、乗客は翌10日の午後5時に振替便AA9600でダブリンを発ってフィラデルフィアに向かったという。
運輸系オピニオンサイト『Jalopnik』は、ボーディングブリッジの落下事故は非常に稀であると報じた。しかしながら、今年4月にジョージア州アトランタ国際空港でボーディングブリッジが故障して15フィート(約4.5メートル)落下し、空港職員数名が負傷している。また2018年にはメリーランド州ボルチモア・ワシントン国際空港でボーディングブリッジが故障し、6人が負傷した。この時は救急隊員が、到着したばかりのフライトで怪我した乗客を救護している最中だった。
飛行機のドアが地面に落下している衝撃的な画像をSNSやニュースで見た人々は、こんなコメントを寄せている。
「これは相当高額な“やっちまった案件”になったな。」
「客室乗務員の友人が、ボーディングブリッジの油圧の故障だと言っていたよ。面白いことに、もう一人の客室乗務員の友人が、ダブリン行きのその飛行機に乗務していたんだって。」
「ドアの交換だけで済むことなのかな。それとも、機体全体に亀裂や損傷がないかチェックする必要がある大掛かりな修理になるのかな。だれか知ってる?」
「期待されるレベルで飛べるようになるまで、修理、点検、修正などが行われる可能性が高いだろう。あの飛行機がどれほどのコストをかけているか考えると、よほどのことがない限りスクラップにはできないよ。」
ほかにも「ダクトテープが直してくれるよ」とSNSで度々騒がれる、飛行機修理時の応急処置として使われるスピードテープを揶揄したコメントも見受けられた。
なお同日、カナダのモントリオール国際空港では、駐機中のエア・カナダ機が地上作業車の火災で左後方のドア付近が損傷する事故が発生していた。
画像は『Irish Mirror 2023年7月9日付「Door ripped off plane at Dublin Airport after airbridge collapse at Terminal 2」』『The Irish Sun 2023年7月9日付「FLIGHT CHAOS Shock photos show plane door RIPPED from aircraft at Dublin Airport after passenger boarding bridge collapses」(Credit: Social Media Collect)』『Shauns_Aviation 2023年7月9日付Twitter「Another photo from the ramp! Photo via Lorcan Meehan on Facebook」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)