娘のように可愛がってきた愛犬が末期がんと知った飼い主の男性は、最後の約10日間、愛犬にできるだけの愛情を注いで寄り添った。すると愛犬はある朝、男性に別れの時が来たことを知らせたという。心震える実話を米ニュースメディア『Newsweek』が伝えた。
米テキサス州のTikToker、ジャスティン・ヒンズリーさん(Justin Hinsley)が今月16日、愛犬でゴールデンレトリバーのメス“サディ(Sadie、3)”との最後のやりとりを捉えた動画を投稿し、多くの人の涙を誘った。
動画では、目を瞑りつらそうにブランケットの上に横になる愛犬に、ジャスティンさんが顔を近づけ何度も優しくキスしているのが見て取れる。今まで泣いていたのか、ジャスティンさんの表情は暗く「今朝起きると、サディは『お別れの時が来た』と僕に言った…」と言葉が添えられている。
そして画像が変わると、ジャスティンさんはサディに頑張ってきたご褒美としてチョコレートバーを与え、背後からぎゅっと抱きしめてキスをした。
ジャスティンさんはこの日、サディを痛みから解放し、安楽死させることを選んだようで「しばらくはつらい日が続くだろうね。でも優しい言葉をかけてくれた人、祈りを捧げてくれた人たちには感謝している」と記すと、「僕の愛犬は妹のもとへと旅立った」と明かしていた。
実はサディ、今月初めに脊椎がんと診断され、ジャスティンさんは7日に「サディのがんはもう手の施しようがない状態だ。歩くことができるのもあと2、3日だろう」とつらい胸のうちを吐露していた。
それからというものジャスティンさんは、まるでバケットリスト(死ぬまでにやりたいこと)をこなすかのようにサディとの密な時間を過ごし、ハンバーガーやステーキなどたくさんの御馳走をふるまった。
そして「がんになったら、好きな時に好きな物を食べることができるんだ。僕は幼い頃、当時5歳だった妹をがんで亡くしてね…。それなのにがんはまた、僕の一番大好きなものを奪おうとしている。がんの馬鹿野郎!」とどうしようもない心の叫びを連ねていた。
ほかにもジャスティンさんは、座ったままでサディとキャッチボールをし「こんな時が一生続けばいいのに」と悲しい投稿を続け、「元気そうに見えるけど、サディはどんどん弱っていく」と明かした翌日、サディは3歳半の短い生涯を終えたのだった。
ジャスティンさんはその後、愛犬について「サディはまるで僕の娘のような存在で、ベストフレンドだった」と語り、こんな言葉を残していた。
「サディ、最高の3年半をありがとう。君が僕の心の痛みを何度も癒してくれたように、僕も君を救ってあげたかった…。君がいなくなった穴を埋めるのには時間がかかるだろう。でも僕は君が最後の呼吸をする直前、『僕は大丈夫だよ』と約束した。だって君は、僕の妹と同じようにがんから解放され、きっと一緒に走り回っているだろうから。また逢う日まで! 僕の可愛いプリンセス!」
そしてそんなジャスティンさんには、「私も愛犬をがんで亡くした。今はつらいけど、犬は私たちを見守ってくれているのよ」「きっとあなたの妹が、手を広げてサディを迎えてくれたと思うわ。心配いらないわよ」「悲しいことだけど、前を向いて!」「がんはつらかったね。でもサディはあなたに会えてとても喜んでいると思うよ」「愛犬のがんをSNSでシェアするなんて、勇気がいると思う。サディ、安らかに」「サディとは心が繋がっていたのね」「私まで泣けてきた」「サディはあなたを心から信頼していたと思う」といったコメントが寄せられた。
ちなみにオーストラリアでは昨年9月、安楽死前の飼い犬が死期を悟り、家族に最後のハグをする様子が捉えられ、TikTokでシェアされて話題となった。飼い主の女性はその中で「犬というのは、自分の死期が近いことを特別な方法で飼い主に知らせてくれるのだと思う」と述べ、「あのハグは一生忘れない」と明かしていた。
画像は『Justin Hinsley 2023年7月17日付Instagram「I never in a million years」』『Jus 2023年7月4日付TikTok「Replying to @Tyler Ball」、2023年7月20日付TikTok』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
米テキサス州のTikToker、ジャスティン・ヒンズリーさん(Justin Hinsley)が今月16日、愛犬でゴールデンレトリバーのメス“サディ(Sadie、3)”との最後のやりとりを捉えた動画を投稿し、多くの人の涙を誘った。
動画では、目を瞑りつらそうにブランケットの上に横になる愛犬に、ジャスティンさんが顔を近づけ何度も優しくキスしているのが見て取れる。今まで泣いていたのか、ジャスティンさんの表情は暗く「今朝起きると、サディは『お別れの時が来た』と僕に言った…」と言葉が添えられている。
そして画像が変わると、ジャスティンさんはサディに頑張ってきたご褒美としてチョコレートバーを与え、背後からぎゅっと抱きしめてキスをした。
ジャスティンさんはこの日、サディを痛みから解放し、安楽死させることを選んだようで「しばらくはつらい日が続くだろうね。でも優しい言葉をかけてくれた人、祈りを捧げてくれた人たちには感謝している」と記すと、「僕の愛犬は妹のもとへと旅立った」と明かしていた。
実はサディ、今月初めに脊椎がんと診断され、ジャスティンさんは7日に「サディのがんはもう手の施しようがない状態だ。歩くことができるのもあと2、3日だろう」とつらい胸のうちを吐露していた。
それからというものジャスティンさんは、まるでバケットリスト(死ぬまでにやりたいこと)をこなすかのようにサディとの密な時間を過ごし、ハンバーガーやステーキなどたくさんの御馳走をふるまった。
そして「がんになったら、好きな時に好きな物を食べることができるんだ。僕は幼い頃、当時5歳だった妹をがんで亡くしてね…。それなのにがんはまた、僕の一番大好きなものを奪おうとしている。がんの馬鹿野郎!」とどうしようもない心の叫びを連ねていた。
ほかにもジャスティンさんは、座ったままでサディとキャッチボールをし「こんな時が一生続けばいいのに」と悲しい投稿を続け、「元気そうに見えるけど、サディはどんどん弱っていく」と明かした翌日、サディは3歳半の短い生涯を終えたのだった。
ジャスティンさんはその後、愛犬について「サディはまるで僕の娘のような存在で、ベストフレンドだった」と語り、こんな言葉を残していた。
「サディ、最高の3年半をありがとう。君が僕の心の痛みを何度も癒してくれたように、僕も君を救ってあげたかった…。君がいなくなった穴を埋めるのには時間がかかるだろう。でも僕は君が最後の呼吸をする直前、『僕は大丈夫だよ』と約束した。だって君は、僕の妹と同じようにがんから解放され、きっと一緒に走り回っているだろうから。また逢う日まで! 僕の可愛いプリンセス!」
そしてそんなジャスティンさんには、「私も愛犬をがんで亡くした。今はつらいけど、犬は私たちを見守ってくれているのよ」「きっとあなたの妹が、手を広げてサディを迎えてくれたと思うわ。心配いらないわよ」「悲しいことだけど、前を向いて!」「がんはつらかったね。でもサディはあなたに会えてとても喜んでいると思うよ」「愛犬のがんをSNSでシェアするなんて、勇気がいると思う。サディ、安らかに」「サディとは心が繋がっていたのね」「私まで泣けてきた」「サディはあなたを心から信頼していたと思う」といったコメントが寄せられた。
ちなみにオーストラリアでは昨年9月、安楽死前の飼い犬が死期を悟り、家族に最後のハグをする様子が捉えられ、TikTokでシェアされて話題となった。飼い主の女性はその中で「犬というのは、自分の死期が近いことを特別な方法で飼い主に知らせてくれるのだと思う」と述べ、「あのハグは一生忘れない」と明かしていた。
画像は『Justin Hinsley 2023年7月17日付Instagram「I never in a million years」』『Jus 2023年7月4日付TikTok「Replying to @Tyler Ball」、2023年7月20日付TikTok』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)