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【海外発!Breaking News】まるで“ビー玉が入った袋”に医師も衝撃 頭にできた嚢腫の中に無数の球状の塊(印)

TechinsightJapan 2023年8月2日 5時0分

このほどインドで頭にできた大きな嚢腫を無事に摘出できた女性が関心を集めている。治療にあたった医師によると嚢腫の中にはタンパク質の一種のケラチンなどの塊が無数に入っていたという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

今年5月30日に、インドのシュリ・サティヤ・サイ高等医療機関の医師らによって北米放射線学会(RSNA)の学術誌『Radiology(放射線医学)』で報告された症例の、女性患者の頭皮にできた嚢腫が関心を集めている。同症例は7月26日に『New York Post』が伝えたことでさらに注目を集めた。

患者であるインド・カルナータカ州ベンガルール出身の女性(52)は、後頭部の上の方にまるで“お団子ヘア”のような大きな嚢腫があった。女性は子供の頃に頭皮が隆起し始めたそうだが、特に痛みを伴うこともなかったことから52歳という年になるまで一度も医師に診てもらわなかったという。

ところが嚢腫の大きさが縦15センチ、横10センチ、高さが12センチに成長してしまったことで、女性は病院を訪れることにしたようだ。病院でMRIで検査したところ、嚢腫の中にゲル状の液体とともに無数の球状の塊があることが判明した。

RSNAが公開したMRIスキャンの画像には、まるで無数のビー玉が入った袋のようにも見える女性の嚢腫が写っていた。この後、女性の頭皮から嚢腫を摘出した医師らはさらに驚くことに。中には毛髪や脂肪の塊、大小様々なケラチンの塊が無数に入っていたのだ。



ちなみに米国ベストホスピタルランキングの心臓部門で第1位を獲得するオハイオ州を拠点とする「クリーブランド・クリニック」によると、この女性の嚢腫にあるいくつもの塊はデルモイド嚢腫と呼ばれ、良性の腫瘍とのこと。これは生殖細胞から生まれる組織の塊で、毛髪や歯や神経などが含まれていることもあるそうだ。

デルモイド嚢腫は通常、頭部や首にできることが多く、他にも卵巣や脊髄、体のどこにでもできるという。クリーブランド・クリニックでは嚢腫が大きく成長したり、痛みや変色が伴ったり、破裂した場合は直ちに治療を受けるように患者に勧めている。



その後、女性は合併症なども無く、6か月経っても再発せずに無事に完治したと見られる。ちなみに今回のケースと同じインドでは昨年11月に新生児の腹部にある嚢胞から不完全な胎児8体が摘出され、当時医師らは「これまでで最多」と驚愕していた。

画像2~4枚目は『New York Post 2023年7月26日付「Woman has ‘sack of marbles’ growing on scalp since childhood removed」(IMAGE: RSNA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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