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【海外発!Breaking News】逃げたオウムの情報を報奨金付きで呼びかけた夫婦、情報提供者から襲われそうに(豪)

TechinsightJapan 2023年8月18日 18時55分

SNSが普及した現在も、行方不明になってしまったペットを捜す手段として街中にポスターを貼ったり、人出の多い場所でチラシを配るなどの方法が取られることがある。このほどオーストラリアで、行方不明になったペットのオウムの情報を報酬金付きで呼びかけたある夫婦が、連絡してきた相手に危うく襲われそうになった。豪ニュースメディア『ABC』などが伝えている。

豪・南オーストラリア州アデレード市在住のコナー・マリガンさん(Conor Mulligan)が最近強盗にあった経験談を、地元のラジオ局『ABCラジオ・アデレード』に語ったところ注目を集めた。コナーさんは最近まで同市内の郊外にあるミッチェル・パークに住んでいたが、引越しの際にペットのオウムが逃げ出して行方不明になってしまったそうだ。

逃げたオウムは“アストリッド(Astrid)”という名前で、コナーさんは妻とともにアストリッドをたいそう可愛がっていた。夫婦はとりあえず引っ越しを済ませたものの、アストリッドが無事に戻ってくることを願い、500豪ドル(約4万7000円)の報酬金で情報提供を呼びかけるポスターを作り、ミッチェル・パークに戻って近くのショッピングセンターでポスターを配布したり周辺に貼ったりした。

ところがその後、アストリッドの情報が届く代わりに、嫌がらせのメールや電話が届くようになったという。コナーさんは「ABCラジオ・アデレード」で、「彼らは私たちのアストリッドを捕えて『鳥は食べた』『鳥を拷問してやった』などと言うんですよ」と明かした。家族の一員とも言えるアストリッドを心から心配するコナーさん夫婦にとって、かなり残酷な言葉が向けられたようだ。

そんな中で、アストリッドを捜し始めて数日後に良い知らせが届き、夫婦は早速情報提供者と会うことになった。夫婦はこれがのちに恐怖の体験になるとは微塵も思っていなかった。コナーさんは当時をこのように語っている。

「私たちは『アストリッドを見つけた』との知らせを受けて、指定された場所に向かいました。ところが到着すると、私たちの車は武器を持った10人ほどの人達に囲まれてしまったんです。それは私たち夫婦にとって想像を絶する恐ろしい状況でした。」

コナーさん夫婦は「アストリッドが見つかった」という偽情報によりパーク・ホルム地区のスーパーマーケット「コールス」の駐車場へと強盗におびき出されて襲われそうになったのだ。強盗は2人が乗った車を取り囲んでナタで2度ほど車を叩きつけたという。コナーさんはすかさず車を駐車場の外へと走らせ、近くの路地に入り警察に通報した。しかし犯人らは警察が到着する前にその場から全員逃げ去ってしまったそうだ。

コナーさんは、今回強盗に襲われそうになった原因は「アストリッドの情報提供に対して報酬金を出す」とうたったことにあると考えているようだ。彼は今回のことを教訓にし、「もしペットを捜している飼い主が、情報提供者に会う場合には必ずそのペットの写真を証拠として送ってもらうように」と注意喚起した。



また、南オーストラリア警察ではコナーさん夫婦を襲おうとした強盗について現在付近の監視カメラを調べるなどして、捜査を続けているとのことだ。同警察では「オンライン広告や商品売買の取引などで相手と会う場合は、日中の公共の場所で、なおかつ監視カメラが設置されている場所で会うように」と警告している。

ちなみに今年3月にイギリスで、偽物のロレックスの腕時計を着用してInstagramに写真を投稿していた男性が強盗の標的になり、殺害される事件が起きている。

画像は『ABC 2023年8月16日付「Adelaide pet owner says offering reward for missing parrot led to harassment and ambush at shopping centre」(Supplied: Conor Mulligan)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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