現地時間16日夜、ドイツ気象局が中部地方のヘッセン州全域に激しい雷雨の警報を発令した。ゲリラ的な豪雨と雷、暴風に襲われたフランクフルトでは洪水が発生し、フランクフルト国際空港が冠水したほか、市内各地で被害が出た。SNSではこれらの模様を捉えた動画が次々に公開され、被害の甚大さが明らかになった。独ニュースメディア『Deutsche Welle』、英ニュースメディア『Daily Mail Online』などが伝えている。
ドイツ南西部と中部の一部で発生した豪雨は、フランクフルトでは午後8時から11時にかけての3時間で約63.5ミリの降雨量を記録した。SNSでは、地下鉄のエスカレーター部分で滝のような激流がホームに向かって続いていく動画が公開されたほか、豪雨発生から間もなくフランクフルト各地の被害の映像が拡散されていった。
豪雨で閉鎖中だったフランクフルト南駅の地上階の扉は閉じられていたのだが、外側で溢れた水が扉の隙間から鉄砲水のように飛び散っている。
フランクフルト国際空港の周辺は特に被害が大きかったようで、拡散された映像には、駐機中の飛行機の周りがどっぷり冠水していて、まるで海の港と見間違いそうな衝撃的なシーンが映し出されていた。空港の広報担当者によると、この豪雨で地上業務は2時間以上完全に停止したそうだ。独ニュースメディア『Deutsche Welle』は、着陸した航空機から降機できなかった乗客もいたことを報じた。
荒天により約70便が欠航し、到着便20便以上が目的地変更を要請され、乗客1000人以上がこの混乱の影響を受けたと推定されている。同国で最も利用客が多く、欧州の主要ハブ空港であるフランクフルト国際空港は現在、夏休みで利用者のピークを迎えており大混乱となった。一部の乗客はキャンプ用ベッドで寝たが、多くは空港ホテルで夜を過ごした。フランクフルト市内でも、市の消防士は嵐に関連する500件以上の通報に対応し、350以上の建物が水に浸かり、17本の倒木が発生した。
気象学者らの観測によると、ヘッセン州内では1時間に2万5000回以上の落雷を記録し、時速81キロの強風が発生した地域もあったという。
動画を見た人々からは、こんな声が寄せられた。
「うわー、フランクフルト・アム・マインでこんなの初めて見た」
「オーマイガー!」
「とてもひどい。本当に世も末だ」
「昨日は怖かったです。ザクセンハウゼンでは、車はどれも水没してしまいました」
「いいや、これは気候変動とは関係ないよ。建設計画が間違っていたんだ。あちこちの小川の支流を塞いでしまえば、水は広がることができなくなって、道路やトンネルを流れていくんだ」
また、フランクフルトの公共エリアの汚さを揶揄して「フランクフルトの街路のあらゆる汚れに対する最終的な解決策だ」などというコメントも多く見られた。
この夏のヨーロッパは、ドイツやイタリアの一部で洪水が発生するなか、スペインやフランスなどは熱波と山火事が襲い、各地が異常気象に見舞われている。
ちなみにブラジルでは昨年、太平洋沿岸のペルナンブコ州で洪水に見舞われたある民家の玄関に、野生のイルカが人間を恐れることなくやって来たそうだ。
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画像は『The Weather Channel 2023年8月17日付「Frankfurt Airport Flooding Strands More Than 1,000 Passengers」』『Fatih 2023年8月16日付Twitter「Burası İstanbul olsa beğenirdiniz, ama burası malesef Frankfurt 16.08.2023」』『ffm.aktuell 2023年8月17日付Instagram「In der vergangenen Nacht ereigneten sich in Frankfurt am Main schwere Unwetter.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)
ドイツ南西部と中部の一部で発生した豪雨は、フランクフルトでは午後8時から11時にかけての3時間で約63.5ミリの降雨量を記録した。SNSでは、地下鉄のエスカレーター部分で滝のような激流がホームに向かって続いていく動画が公開されたほか、豪雨発生から間もなくフランクフルト各地の被害の映像が拡散されていった。
豪雨で閉鎖中だったフランクフルト南駅の地上階の扉は閉じられていたのだが、外側で溢れた水が扉の隙間から鉄砲水のように飛び散っている。
フランクフルト国際空港の周辺は特に被害が大きかったようで、拡散された映像には、駐機中の飛行機の周りがどっぷり冠水していて、まるで海の港と見間違いそうな衝撃的なシーンが映し出されていた。空港の広報担当者によると、この豪雨で地上業務は2時間以上完全に停止したそうだ。独ニュースメディア『Deutsche Welle』は、着陸した航空機から降機できなかった乗客もいたことを報じた。
荒天により約70便が欠航し、到着便20便以上が目的地変更を要請され、乗客1000人以上がこの混乱の影響を受けたと推定されている。同国で最も利用客が多く、欧州の主要ハブ空港であるフランクフルト国際空港は現在、夏休みで利用者のピークを迎えており大混乱となった。一部の乗客はキャンプ用ベッドで寝たが、多くは空港ホテルで夜を過ごした。フランクフルト市内でも、市の消防士は嵐に関連する500件以上の通報に対応し、350以上の建物が水に浸かり、17本の倒木が発生した。
気象学者らの観測によると、ヘッセン州内では1時間に2万5000回以上の落雷を記録し、時速81キロの強風が発生した地域もあったという。
動画を見た人々からは、こんな声が寄せられた。
「うわー、フランクフルト・アム・マインでこんなの初めて見た」
「オーマイガー!」
「とてもひどい。本当に世も末だ」
「昨日は怖かったです。ザクセンハウゼンでは、車はどれも水没してしまいました」
「いいや、これは気候変動とは関係ないよ。建設計画が間違っていたんだ。あちこちの小川の支流を塞いでしまえば、水は広がることができなくなって、道路やトンネルを流れていくんだ」
また、フランクフルトの公共エリアの汚さを揶揄して「フランクフルトの街路のあらゆる汚れに対する最終的な解決策だ」などというコメントも多く見られた。
この夏のヨーロッパは、ドイツやイタリアの一部で洪水が発生するなか、スペインやフランスなどは熱波と山火事が襲い、各地が異常気象に見舞われている。
ちなみにブラジルでは昨年、太平洋沿岸のペルナンブコ州で洪水に見舞われたある民家の玄関に、野生のイルカが人間を恐れることなくやって来たそうだ。
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画像は『The Weather Channel 2023年8月17日付「Frankfurt Airport Flooding Strands More Than 1,000 Passengers」』『Fatih 2023年8月16日付Twitter「Burası İstanbul olsa beğenirdiniz, ama burası malesef Frankfurt 16.08.2023」』『ffm.aktuell 2023年8月17日付Instagram「In der vergangenen Nacht ereigneten sich in Frankfurt am Main schwere Unwetter.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)