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【海外発!Breaking News】独り立ちの準備ができた孤児のフクロウ9羽、放たれる森を見た瞬間の表情に釘付け(米)

TechinsightJapan 2023年8月30日 15時55分

米テキサス州で保護された孤児のフクロウが独り立ちし、森に放たれる直前の写真がInstagramに投稿されて話題となっている。フクロウはその日初めて、本来生息していたはずの美しい森を見たそうで、その表情に注目が集まった。動物専門ニュースサイト『The Dodo』などが伝えた。

テキサス州オースティンにある動物保護施設「オースティン・ワイルドライフ・レスキュー、以下AWR」のInstagramに14日、9羽のヒガシアメリカオオコノハズク(Eastern Screech Owl)が、同州エルジンの15エーカー(東京ドームの約1.3倍)の森に放たれる直前の写真を公開した。

その森はAWRが所有する土地の一部だそうで、カメラは9羽が入っていたキャリーケースの扉が開いた瞬間を激写。9羽とも目をまん丸にし、口をポカンと開け、驚いているような表情を浮かべている。

ヒガシアメリカオオコノハズクは感情表現が豊かなことで知られているそうだが、AWRのマネージャーであるキャサリン・マッティソンさん(Kathryn Mattison)は、「私は定期的にフクロウの世話をしていますが、あの9羽のユニークな興奮ぶりには目を見張ったものです」と明かし、このように語った。

「キャリーケースの扉が開いた瞬間、彼らは『ワオ!』と驚き、新しい環境に衝撃を受けているようでした。」

「ただ9羽はその後、それは美しく飛び立ち、森の中に溶け込むように消えていきました。その姿はまるで『僕たちは独り立ちできる日を心待ちにしていたんだよ』ということを、私たちに教えてくれているかのようでした。」



当時の写真がInstagramに投稿されたのは約1週間後で、次のようなコメントが寄せられた。

「まるで女子更衣室のドアを間違って開けてしまった瞬間のようだね。」
「あの子たちはきっと『オーマイガー、オーマイガー、オーマイガー』と言っているのよ。」
「『自由だ! 自由だぞ!』って言ってるのかもね。」
「キュート過ぎるわ! お世話をしてくれてありがとう!」
「なんて豊かな表情をしているのかしら!」
「あのフクロウのあの目! 好きだな~。」
「とっても幸せな気持ちになるわ!」
「また、どこかで会おうぜ! フクロウたち!」

なおAWRでは通常、ヒガシアメリカオオコノハズクの孤児を保護した場合、親鳥のもとに戻すという。しかし何らの事情で巣に帰れない個体は、まず保育器に入れ、スタッフが見守るそうだ。そして保育器を卒業した後は、ほぼ同時期に誕生した孤児を集めて家族として育て、さらに成長すると飛び方の練習のための囲いに移すという。



スタッフはその間、餌の取り方やヒガシアメリカオオコノハズク独特の鳴き方なども教えるとのことで、独り立ちの準備が整った個体は美しいエルジンの森に放たれる。

キャサリンさんは「私たちにとって、孤児の成長は大きな喜びなのです」と笑顔を見せ、このように続けた。

「保護した動物たちが本来の生息地に戻っていくのを見ることこそ、私の仕事の醍醐味。だって私たちのゴールは動物たちのリハビリをして、野生に放つことですから。」

「そしてああやって保護されたフクロウたちが飛び立ち、全てが完璧に行くと、こう確信するのです。『あの子たちはきっと、たくましく生き抜くことができるわ!』とね。」



ちなみに「スミソニアン国立動物園(Smithsonian’s National Zoo)」のウェブサイトによると、ヒガシアメリカオオコノハズクは全長約16~25センチ(6.3~9.8インチ)と小さく、体重は130~220グラムほどという。北米の水辺に近い森に棲み、黄色い目と樹皮のようなグレーや赤褐色の羽毛を持っており、森の中ではカモフラージュの名人だという。

なお今年6月には、28年生きてきたチンパンジーが、生まれて初めて空を見た瞬間がSNSに公開され、大きな話題を呼んだ。チンパンジーは青い空を見上げると、その場に立ち尽くして驚いた表情を見せており、「これは涙が出る」といった声が多数寄せられていた。

画像は『The Dodo 2023年8月25日付「Rescue Owls Are Stunned To Realize They’ve Arrived At Their Favorite Place」(AUSTIN WILDLIFE RESCUE)』『Austin Wildlife Rescue 2023年8月14日付Instagram「Whoooo’s ready for release day?!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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