豪ニューサウスウェールズ州のショッピングセンターで9月12日、ナイフを持った男が大声を出し、周囲を威嚇する事件が発生した。男はその場に居合わせた親子によって即座に取り押さえられたが、その様子を捉えた監視カメラの映像がSNSに拡散し、元ラグビー選手の息子による男への見事なタックルが称賛を浴びた。『Sky News Australia』『9News』などが伝えた。
豪ニューサウスウェールズ州にあるショッピングセンター「ダボ・スクエア(Dubbo Square)」で今月12日、鉱山で働くブレイク・タウニーさん(Blake Towney、26)と父親のダリルさん(Darryl)が昼食をとっていたところ、ナイフを持って叫ぶ男に遭遇した。
買い物客の多くは目の前に突然起こった出来事に唖然としていたが、男から1メートルも離れていない位置にいた何人かはそのまま買い物や昼食続けていたという。ブレイクさん親子は子供や老人が危害を加えられたり、騒ぎに驚いてしまうことを危惧し、「事態を早急に収束しなければ」と行動に出ることに決めた。
まずはダリルさんが、フードコートから白い赤ちゃん用のハイチェアを手にとり、椅子の脚を男に向けて正面から近づくと、男を落ち着かせるように話しかけ始めた。
その間に、同州モルーヤ(Moruya)を拠点とするラグビーチーム「モルーヤ・シャークス(Moruya Sharks)」でセカンドローを担った過去を持つブレイクさんが、静かに男の背後に近づいていく。そして、ナイフを持った男の注意がダリルさんに向いていることを確認すると、ラグビーの試合さながらに男の左側背部から猛烈なタックルをお見舞いし、吹き飛ばされた男を見事に取り押さえた。
ブレイクさん親子の素晴らしい連係プレーにより、男がナイフを手に威嚇を始めてから3分ほどで事態は収束し、怪我人も出なかった。
ブレイクさんは犯人確保の瞬間を振り返り、当時の心境をこのように明かしている。
「(タックルは)とっさに思い立ち、全力で向かいました。ラグビー場に(試合で)立った時もそう、とにかく全力で行うんです。(男へのタックルも)そうしただけです。」
「2、3年の(ラグビーの)練習が実を結んだのは確かですね。」
ここ数年はラグビーをしていなかったというブレイクさんだが、培った技術は衰え知らずのようだ。
一方で、息子の見事なタックルを目にしたダリルさんはこう話している。
「あの(ナイフを手にした)男を倒すために息子が見せた献身的なタックルに、ただただ驚かされました。」
「ブレイクがあんな事態に遭遇するのは初めてのことだと思いますが、私が相手の気を引こうと正面から対峙していたので、私を守ってくれたに違いありません。」
「息子は(タックルの際に)、男性が頭を打ったのではと心配していましたが、ありがたいことに何も起こりませんでした。」
ニューサウスウェールズ州警察は、今回の容疑者ついて「マッコーリー・ストリートにあるダボのショッピングセンターにて地元警察官が54歳の男を逮捕し、検査のために病院に運んだ」と声明を発表している。
なお事件の一部始終は監視カメラに収められており、映像がSNSで拡散されると、ブレイクさんの見事なタックルに以下のような称賛の声が続出した。
「素晴らしいタックルだわ!」
「(豪プロラグビーリーグの)カンタベリー=バンクスタウン・ブルドッグスがフォワードを必要としているよ。」
「いいタックルだ! 主軸選手として活躍していたに違いない。」
「素晴らしく、勇敢だわ。あなたたち親子はどちらも称賛に値する。いくつかの命を救ったに違いない。」
「プロの仕事だ!」
「あなたたちが怪我をしなくて良かった! 素晴らしいチームワークね。」
なおブレイクさん親子にインタビューした、シドニーのラジオ局「2GB」のパーソナリティであるベン・フォーダムさん(Ben Fordham)も彼らを称えるとともに、親子のためにNRL(ナショナルラグビーリーグ)決勝戦のチケットを手配することを約束した。
画像は『Sky News Australia 2023年9月14日付「Tradie and his father hailed as heroes after tackling knife-wielding man allegedly threatening Dubbo shoppers」(Picture: Supplied)(Picture: 7News)』『news.com.au 2023年9月14日付「Father and son take down knife-wielding man in regional NSW shopping centre」(Picture: Today)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)
豪ニューサウスウェールズ州にあるショッピングセンター「ダボ・スクエア(Dubbo Square)」で今月12日、鉱山で働くブレイク・タウニーさん(Blake Towney、26)と父親のダリルさん(Darryl)が昼食をとっていたところ、ナイフを持って叫ぶ男に遭遇した。
買い物客の多くは目の前に突然起こった出来事に唖然としていたが、男から1メートルも離れていない位置にいた何人かはそのまま買い物や昼食続けていたという。ブレイクさん親子は子供や老人が危害を加えられたり、騒ぎに驚いてしまうことを危惧し、「事態を早急に収束しなければ」と行動に出ることに決めた。
まずはダリルさんが、フードコートから白い赤ちゃん用のハイチェアを手にとり、椅子の脚を男に向けて正面から近づくと、男を落ち着かせるように話しかけ始めた。
その間に、同州モルーヤ(Moruya)を拠点とするラグビーチーム「モルーヤ・シャークス(Moruya Sharks)」でセカンドローを担った過去を持つブレイクさんが、静かに男の背後に近づいていく。そして、ナイフを持った男の注意がダリルさんに向いていることを確認すると、ラグビーの試合さながらに男の左側背部から猛烈なタックルをお見舞いし、吹き飛ばされた男を見事に取り押さえた。
ブレイクさん親子の素晴らしい連係プレーにより、男がナイフを手に威嚇を始めてから3分ほどで事態は収束し、怪我人も出なかった。
ブレイクさんは犯人確保の瞬間を振り返り、当時の心境をこのように明かしている。
「(タックルは)とっさに思い立ち、全力で向かいました。ラグビー場に(試合で)立った時もそう、とにかく全力で行うんです。(男へのタックルも)そうしただけです。」
「2、3年の(ラグビーの)練習が実を結んだのは確かですね。」
ここ数年はラグビーをしていなかったというブレイクさんだが、培った技術は衰え知らずのようだ。
一方で、息子の見事なタックルを目にしたダリルさんはこう話している。
「あの(ナイフを手にした)男を倒すために息子が見せた献身的なタックルに、ただただ驚かされました。」
「ブレイクがあんな事態に遭遇するのは初めてのことだと思いますが、私が相手の気を引こうと正面から対峙していたので、私を守ってくれたに違いありません。」
「息子は(タックルの際に)、男性が頭を打ったのではと心配していましたが、ありがたいことに何も起こりませんでした。」
ニューサウスウェールズ州警察は、今回の容疑者ついて「マッコーリー・ストリートにあるダボのショッピングセンターにて地元警察官が54歳の男を逮捕し、検査のために病院に運んだ」と声明を発表している。
なお事件の一部始終は監視カメラに収められており、映像がSNSで拡散されると、ブレイクさんの見事なタックルに以下のような称賛の声が続出した。
「素晴らしいタックルだわ!」
「(豪プロラグビーリーグの)カンタベリー=バンクスタウン・ブルドッグスがフォワードを必要としているよ。」
「いいタックルだ! 主軸選手として活躍していたに違いない。」
「素晴らしく、勇敢だわ。あなたたち親子はどちらも称賛に値する。いくつかの命を救ったに違いない。」
「プロの仕事だ!」
「あなたたちが怪我をしなくて良かった! 素晴らしいチームワークね。」
なおブレイクさん親子にインタビューした、シドニーのラジオ局「2GB」のパーソナリティであるベン・フォーダムさん(Ben Fordham)も彼らを称えるとともに、親子のためにNRL(ナショナルラグビーリーグ)決勝戦のチケットを手配することを約束した。
画像は『Sky News Australia 2023年9月14日付「Tradie and his father hailed as heroes after tackling knife-wielding man allegedly threatening Dubbo shoppers」(Picture: Supplied)(Picture: 7News)』『news.com.au 2023年9月14日付「Father and son take down knife-wielding man in regional NSW shopping centre」(Picture: Today)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)