Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】海に浮かぶクジラの死骸、体内のメタンガスにより大爆発を起こす(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2023年9月22日 14時11分

クジラの死骸を捉えた動画がSNSで拡散され、話題となっている。アメリカの沖合で撮影された動画には、体内に溜まったメタンガスにより、クジラが爆発する瞬間が収められている。目を覆いたくなるような残酷なシーンだが、専門家によるとクジラの死骸はやがて他の生物の餌となり、自然の生態系に大きく貢献するという。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えている。

今月17日、アカウント名「Nature Is Metal」がクジラの動画をInstagramに投稿したところ、400万回以上の再生回数を記録して注目を集めた。動画は米カリフォルニア州マリン郡にあるトマレス湾で、ホエールウォッチングに参加したグループによって撮影されたもののようだ。

動画には、海面に体が横になった状態で浮いているクジラの死骸が捉えられている。そして数秒後に突然、クジラの腹部が爆発を起こして大きな血しぶきが上がった。クジラの体内からは次々と臓器が溢れ出し、ホエールウォッチャーたちを驚かせた。

貴重な瞬間を目撃し興奮した人もいたようで、動画からは「これはナショナルジオグラフィックの瞬間だ!」との声も聞こえてくる。米誌『National Geographic』のウェブサイトによると、クジラの死骸が爆発する原因は胃や腸などの臓器の分解が進むことで、体内にメタンガスなどが蓄積して膨張し、最終的に破裂してしまうという。



この動画は最近SNSにシェアされて話題となっているものの、実は2021年8月1日にYouTubeチャンネル『WTF! Outdoors』で投稿されており、再生回数は4100万回を超えている。また、動画のコメント欄には「なんて素晴らしい映像なんだ」「驚くべき偶然だ。よく撮影してくれた」といった声が寄せられていた。

しかし、動画の説明欄には「我々はカリフォルニア沿岸のトマレス湾付近で爆発直前のクジラの死骸に遭遇した」としか書かれておらず、撮影者などの情報は明らかになっていない。ちなみにクジラの死骸は爆発後、徐々に海へと沈みつつあるように見えるが、『National Geographic』によると、最終的にサメや他の生物の餌となり、30年ほどかけて死骸が分解されるという。

また、アメリカの海洋生物学者のアンドリュー・デイヴィッド・セイラー氏(Andrew David Thaler)は「クジラ丸ごと1頭が海に大量の食料を提供することを意味します。この“ホエール・フォール(クジラの落下)”を中心に海洋生物全体が成長していくのです」と述べており、クジラの死骸は自然の海に多大な栄養を提供して生態系を創り出しているという。



画像は『The Mirror 2023年9月20日付「Astonishing moment humpback whale EXPLODES due to remarkable natural phenomenon」(Image: ozzymansvideolicensing / Instagram)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

この記事の関連ニュース