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【海外発!Breaking News】ワンオペ育児の熊のお母さん、しつこくジャレる我が子に頭を抱えてギブアップ?(カナダ)

TechinsightJapan 2023年9月25日 12時3分

あるアマチュア野生動物写真家によって撮影されたホッキョクグマ親子の一連の写真が、このほどイギリスのメディアに取り上げられて注目を浴びている。子グマの愛らしい姿だけでなく、ワンオペ育児にちょっと疲れているように見て取れる母グマの絶妙なポーズが、ネットユーザーから大きな共感を呼んでいるようだ。英ニュースメディア『Daily Mail Online』などが伝えた。

米インディアナ州カーメル在住の生物学者ユアン・スーさん(Yuan Su、66)が、カナダ・マニトバ州のハドソン湾に面したワプスク国立公園内のフレッチャー湖付近でホッキョクグマの親子を撮影したとき、子グマは生後6週間ほどだった。

ワプスク(Wapusk)とは、先住民クリー族の言葉でシロクマを意味する。ハドソン湾の結氷が始まる秋から冬にかけて、同公園内では内陸部から海岸へ移動するホッキョクグマを間近に観察できるため、世界中から研究者、カメラマン、観光客が訪れる。

写真には、幼い子グマが母グマの後を追って洞窟から出てきて、深い雪の中で必死に注意を引こうとしている姿が写し出されている。母グマの上によじ登ったり、前肢で突いたり、母グマの下に隠れたりして、一緒に遊びたいのか、子グマが一生懸命に母親に纏わりついている様子の写真が何枚も撮られている。対して母グマのほうは雪の上に寝そべって、目を閉じ、大きな前肢を頭の上に置き、耳を塞ぐようなジェスチャーで、雪の中に顔を埋めたりしている。



まるで、「もう、お母さん疲れてるの。ちょっと静かにしてくれないかしら」とでも言いたげな表情の母グマの写真には、多くの人々にとって通じるものがあるようで、以下のようなコメントが続出した。

「かわいい!」
「3児の母として、母グマの気持ちがよく分かるわ」
「これ、私!」
「(人間もホッキョクグマも違わない)これは普遍的なことですね」
「素晴らしい写真だね!」
「すっごく分かるよ、お母さん。共感するわ」
「5分だけでいいからって言っていそう」



ちなみに英単語“bear”は、「熊」を意味する名詞と「耐える・辛抱する」という意味の動詞で同じスペルのため、英ニュースメディア『Daily Mail Online』も「I can’t bear it(クマった、もう耐えられない)」とダジャレを利かせた見出しをつけて笑いを誘っている。

撮影したユアンさんは、この見事なシャッターチャンスを得たときのことを、同メディアのインタビューでこう語っている。

「私たちは毎日、彼らを注意深く観察していました。4日目、彼らが寝床にしている洞窟の外で2頭を発見すると、すぐに写真を撮り始めました。生後6週間の赤ちゃんグマは母グマを追いかけ、母グマも赤ちゃんを注意深く見守り続けていました。彼らは雪原で2時間ほど過ごした後、洞窟に戻りました。」



なおテックインサイト編集部では、ユアン・スーさんに撮影時の詳しい話や野生動物を撮影し続けるなかでのエピソードをうかがうべく取材を申し込んでいる。

野生動物の絶妙なシャッターチャンスを捉えた写真としては、ホッキョクグマの吐く息に逆光の朝日が当たって、まるでオレンジ色の火を噴いているように見える写真が今年2月に話題になった。

画像は『Daily Mail Online 2023年9月18日付「I can’t bear it any longer! Tired polar bear covers her ears with her paws as her adorable cub causes mischief in pictures that will ring a bell with mums everywhere」((C)Yuan Su/Solent News)』『Yuan Su 2023年9月19日付Facebook「My polar bear pictures were sold and published on Two United Kingdom newspapers: The Sun and Daily Star.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)

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