米アラスカ州で釣りをしていた男性が、奇妙な見た目の魚を釣り上げた。黒色をベースに赤のドット模様の鱗を持つこの魚の口元やエラの隙間からは、鮮やかなターコイズブルーのような色が確認できる。さばいてみると中身まで青色であり、調理した様子を捉えた動画では、青色から普通の白身へ変わっていく様子が映っており、「信じられない」「こんなの聞いたことがないよ」など驚愕のコメントが相次いだ。驚きの魚の詳細を、米ニュースメディア『Fox News』などが伝えた。
米アラスカ州キナイペニンシュラ郡ホーマー市カチェマックベイ州立公園近郊にて、ロッジ「The Lodge at Otter Cove」を経営するジョー・シュメレック(Joe Chmeleck)さんは先月30日、Facebookに自身が釣り上げた魚の写真を投稿した。
ジョーさんが釣り上げたのは、「ウサギアイナメ(英名:rock greenling)」という種類の魚だった。黒っぽい色をベースに赤いドット模様があり、顎の下やお腹の部分にはオレンジ色も確認できる。しかし驚くべきは、口やエラの部分から見えている、鮮やかな青い色だ。
その色は水色、またはターコイズブルーにも近い鮮やかさで、鱗の色と相まって毒々しい色にも見えてくる。投稿には身をさばいた状態の写真もあり、中身まで鮮やかな青色であることが分かる。
ペンキや絵の具のようで、とても自然のものとは思えない色に、ジョーさんは「母なる自然は驚異的だ」と驚きを隠せない様子で投稿している。コメント欄にも「なんて美しい色なんだ」「色々な場所で魚釣りをしてきたけど、こんなの見たことがないよ」「すごい見た目の魚だね」「神様は良いユーモアのセンスを持っているね」「熱帯魚みたいな見た目だ」など、驚愕する声が多数寄せられている。
また、コメントの中には「美味しいのかな?」という声があり、ジョーさんはそのコメントに応えるように、この魚を調理した様子を捉えた動画を投稿した。フライパンに魚の切り身を投入した時点では、やや色味が薄くなっているものの、青い色が確認できる。調味料を振りかけてしばらく火にかけると、パチパチと油が弾けて煙が上がり、魚が焼けてきた。よく観察してみると、切り身の端の方はすでに白く変化しているのが分かる。そしてフライ返しで切り身をひっくり返すと、なじみ深い白身魚のソテーになっていた。
ジョーさんは1年ほど前にも似た魚を釣り上げたことがあったといい、「毒があるのかどうかも分からなかったので、ちょっと怖かったですよ。通常は、カラフルであればあるほど危険ですからね」と当時を振り返った。
オレゴン州およびワシントン州の魚類野生生物局によると、ウサギアイナメは暗い色をベースとした体に茶色、赤色、オレンジ色、緑色などの斑点模様を持っているのが特徴で、岩場の環境に溶け込むことができるという。カモフラージュのために鱗の模様は進化したが、口元や体内の青色や青緑色はそのままになっていると考えられている。
また鮮やかな青色について、オレゴン海洋研究財団「Oregon Sea Grant」は、「ウサギアイナメが青緑色の色素を持っている理由は定かではありませんが、この魚は生物学的に、胆汁に含まれる青緑色のビリベルジンを生成するため、鮮やかな色が発現すると分かっています」と説明する。
なお、アラスカ州漁業狩猟局は、ウサギアイナメの水銀レベルを測定するのに十分なサンプル数が収集できていないため、この魚を食用とする際のアドバイスはできないとしている。
テックインサイト編集部は、ジョーさんにウサギアイナメをソテーにした際の調理方法、またその味などについてうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみに2021年8月には、魚の切り身をオーブンで焼いたところ、中で暴れ回る驚きの瞬間を捉えた動画 が大注目を集めていた。
画像は『The Lodge at Otter Cove 2023年8月30日付Facebook「Went out fishing today and caught a rock greenling.」、2023年9月3日付Facebook「Here is the rock greenling being cooked and turning white.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
米アラスカ州キナイペニンシュラ郡ホーマー市カチェマックベイ州立公園近郊にて、ロッジ「The Lodge at Otter Cove」を経営するジョー・シュメレック(Joe Chmeleck)さんは先月30日、Facebookに自身が釣り上げた魚の写真を投稿した。
ジョーさんが釣り上げたのは、「ウサギアイナメ(英名:rock greenling)」という種類の魚だった。黒っぽい色をベースに赤いドット模様があり、顎の下やお腹の部分にはオレンジ色も確認できる。しかし驚くべきは、口やエラの部分から見えている、鮮やかな青い色だ。
その色は水色、またはターコイズブルーにも近い鮮やかさで、鱗の色と相まって毒々しい色にも見えてくる。投稿には身をさばいた状態の写真もあり、中身まで鮮やかな青色であることが分かる。
ペンキや絵の具のようで、とても自然のものとは思えない色に、ジョーさんは「母なる自然は驚異的だ」と驚きを隠せない様子で投稿している。コメント欄にも「なんて美しい色なんだ」「色々な場所で魚釣りをしてきたけど、こんなの見たことがないよ」「すごい見た目の魚だね」「神様は良いユーモアのセンスを持っているね」「熱帯魚みたいな見た目だ」など、驚愕する声が多数寄せられている。
また、コメントの中には「美味しいのかな?」という声があり、ジョーさんはそのコメントに応えるように、この魚を調理した様子を捉えた動画を投稿した。フライパンに魚の切り身を投入した時点では、やや色味が薄くなっているものの、青い色が確認できる。調味料を振りかけてしばらく火にかけると、パチパチと油が弾けて煙が上がり、魚が焼けてきた。よく観察してみると、切り身の端の方はすでに白く変化しているのが分かる。そしてフライ返しで切り身をひっくり返すと、なじみ深い白身魚のソテーになっていた。
ジョーさんは1年ほど前にも似た魚を釣り上げたことがあったといい、「毒があるのかどうかも分からなかったので、ちょっと怖かったですよ。通常は、カラフルであればあるほど危険ですからね」と当時を振り返った。
オレゴン州およびワシントン州の魚類野生生物局によると、ウサギアイナメは暗い色をベースとした体に茶色、赤色、オレンジ色、緑色などの斑点模様を持っているのが特徴で、岩場の環境に溶け込むことができるという。カモフラージュのために鱗の模様は進化したが、口元や体内の青色や青緑色はそのままになっていると考えられている。
また鮮やかな青色について、オレゴン海洋研究財団「Oregon Sea Grant」は、「ウサギアイナメが青緑色の色素を持っている理由は定かではありませんが、この魚は生物学的に、胆汁に含まれる青緑色のビリベルジンを生成するため、鮮やかな色が発現すると分かっています」と説明する。
なお、アラスカ州漁業狩猟局は、ウサギアイナメの水銀レベルを測定するのに十分なサンプル数が収集できていないため、この魚を食用とする際のアドバイスはできないとしている。
テックインサイト編集部は、ジョーさんにウサギアイナメをソテーにした際の調理方法、またその味などについてうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみに2021年8月には、魚の切り身をオーブンで焼いたところ、中で暴れ回る驚きの瞬間を捉えた動画 が大注目を集めていた。
画像は『The Lodge at Otter Cove 2023年8月30日付Facebook「Went out fishing today and caught a rock greenling.」、2023年9月3日付Facebook「Here is the rock greenling being cooked and turning white.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)